『論語』に「君子は和して同せず。小人は同して和せず」という有名な言葉があるが、後半のほう「同調するが和やかに出来ない」という消化不良の訳され方をしていることが多いんだけど、もっと単純に「君子は仲良くやっていても考え方は同じでないことがある。小人は考えが同じなのに仲良く出来ない」とすっきり訳したほうよいだろう。「考えが同じであるとかえって仲が悪くなりやすい」とも解釈できる。
『論語』って最初読んだ印象は「果てしなくつまらない」のだけれど、年齢を重ねていくとけっこう重いんだよねこれが・・・・。最近中国で売れたという論語本にも、「重要なことは単純なこと」って見事に言い切っていたし。「頭のいい人」の言っていることって、聞いた瞬間は目を見開かれたようになるけど、何年か経ってしまうとだいたい軽薄に見えてしまうもので、気がついたら当人が意見を変えてしまっていることも少なくない。
中国で儒教がブームになっているというのは、「共産主義にかわる価値理念」「民族主義の再興」という政治イデオロギー的な見方が多いのだが、社会主義的な社会保障体制がボロボロになってしまい、横の人間関係による相互扶助の重要性が高まったという文脈で理解すべき問題であると考える。
『論語』って最初読んだ印象は「果てしなくつまらない」のだけれど、年齢を重ねていくとけっこう重いんだよねこれが・・・・。最近中国で売れたという論語本にも、「重要なことは単純なこと」って見事に言い切っていたし。「頭のいい人」の言っていることって、聞いた瞬間は目を見開かれたようになるけど、何年か経ってしまうとだいたい軽薄に見えてしまうもので、気がついたら当人が意見を変えてしまっていることも少なくない。
中国で儒教がブームになっているというのは、「共産主義にかわる価値理念」「民族主義の再興」という政治イデオロギー的な見方が多いのだが、社会主義的な社会保障体制がボロボロになってしまい、横の人間関係による相互扶助の重要性が高まったという文脈で理解すべき問題であると考える。