散歩の時間

東武東上線をたどりながら池袋から秩父湖まで散歩をします。その様子をスライドショーでご紹介します。

北海道旅行

2008-12-17 15:17:35 | その他
旅行会社のパックツアーで北海道は知床・網走2泊3日の旅、というのに行って来ました。

今回は次男を連れての親子3人です。

団体旅行のようなものは、大昔に行った修学旅行とか、社員旅行とか以来かもしれません。

でも、パックツアー=団体、かと思うとそうでもありませんでした。

着いた日は、私たちの他には関西から来たという熟年ご夫婦が一組でしたから、総勢5人で50人乗りの大型バスで知床へ向かったのでした。

翌日は朝の8時から最初の観光プログラムが始りました。

少し走ると、バスは雪の坂道の途中で止まり、私達5人は道に降ろされて、「それじゃ行ってらっしゃい」とバスは行ってしまいました。



これは、フレペの滝という、海辺の断崖からいきなり流れ落ちる滝を見に行く約1,5キロの雪上散歩でした。

ちゃんとネイチャーガイドさんも付いてくれて、万が一熊が出ても大丈夫というものでしたが、熊は出ませんでした。

気温は-5度とか。

でも、すごい厚着をした上に、靴の中にもホカロンを装着していたのでちっとも寒くありませんでした。





鹿を間近で見たり、雪の上にはたくさんの動物の足跡があり、ガイドさんの話も面白くて、とても楽しい散歩でした。

メインのフレペの滝は、「乙女の涙」とも呼ばれているそうで、そんな名前では大した滝ではないだろうと思っていたのですが、どうして、崖からいきなり海に注ぐ様子はなかなかのものでした。(半分以上凍っていた)

朝の冷たい空気は気持ちよく、耳の横で鳴る風の音も久しく忘れていた音でした。

それで、あーもうちょっと歩きたいな、というところでバスの待つ自然センターに着いてしまったのでした。


あと、面白かったのは、北海道は中国からの観光客がたくさん来るらしくて、どこの施設にも中国語の表示がたくさんあることでした。

トイレの使い方などには、特にたくさんの注意事項があるらしくて、何行も書かれた大きな掲示が目に付きました。

トイレットペーパーのことは”衛生用紙”というらしいです。

全部漢字なので、おおよそのことは分かる気がするのです。

つい、何て書いてあるのか解読し始めたりしてトイレに長居をしたのは私だけでしょうか。

そんなこんなでいろいろおもしろいことだらけなのでした。






ツアーだの団体だのというのは、世間には冷たい視線で眺める向きもあるかもしれません。

団体旅行のかっこ悪さとか、あるのかもしれませんが、3日目に一緒だったおじさんばかりの団体さんも、朝はちゃんと挨拶をしあうし、エレベーターは静かに待っていたし、ちゃんとした人たちでした。

網走監獄の見学の時はガイドさん付きでまわった40人の団体さんでしたが、腰の曲がったおじいさんは速いペースで回るコースに歩くのが大変そうでした。

農閑期に休養に来た農家の人達なのかな、と思いましたが、長い間重労働をしてきた体なのでしょう、それでも遅れないで黙ってみんなと一緒に歩いていました。

昔の人は根性が違うのでしょうね。

根性といえば、網走監獄には桁違いの根性の人がいたようで、伝説のように語り伝えられています。

網走監獄はとっても面白いところでした。



そういうわけで、旅行者が楽しく安全な旅を満喫するために、当たり前だけどたくさんの人が働いているのでした。

飛行場で迎えてくれる添乗員さんも、バスの運転手さんやガイドさんも、旅館の人も、みんな本当に一生懸命誠意を持って世話をしてくれるのでした。

バスで巡る旅というのは、知らなかったのですが、朝、旅館を出発する時に宿の人たちは玄関で並んで見送りをしてくれるのですね。

-5度とかの外に短時間とはいえスーツ姿で出て見送りをするのです。(あっでも、私ももし旅館で働く人だったら寒ければ寒いほど力が入るかもと思うけど。)

雪上散歩のネイチャーガイドさんもバスが見えなくなるまで手を振ってくれましたし、お昼を食べたおすし屋さんも5人だけなのに出てきてお見送りをしてくれました。

そうすると、バスのガイドさんがさりげなく、「お店の方がお見送りに出ていますので手を振ってあげてくださいね。」と、教えてくれるのですね。

個人で勝手に行く旅行ではそういうことは全くないので感動するほどではないにしても面白いしよいです。



それにバスの中では、有力お土産情報なども詳しく教えてもらえるので(営業をしているとも言うかも)、どこで何を買えばよいのか分かって本当に助かるのです。

今、北海道ではよしたけさんの生キャラメルというのが人気NO1で、限られた場所でしか売っていないし入荷してもすぐに売り切れるのだとか。

人気NO2は、カルビーが作っている”じゃがポックル”というフライドポテトのお菓子。

どちらもお1人様何個という購入制限つきの限定品なのでした。

じゃあお土産はそれだね、ということで買い求めましたが、おかげでどちらも女満別の飛行場で順調にに買えたのでした。



パックツアー、いいです。

個人旅行では考えられないことだったのですが、思いがけず多くの人と触れ合うことになりました。

やっぱり同じツアーの人たちとは仲良くしようって思いますしね。

旅館もご飯もお風呂も文句ないです。

日本人は本当によい仕事をする真面目な人達なのだと改めて思ったのでした。

不景気だし、いやな事件を毎日目にするこのごろですが、みんな頑張って働いて日本を支えています。

北海道の人たちにはそういうわけで大変お世話になったのでした。