散歩の時間

東武東上線をたどりながら池袋から秩父湖まで散歩をします。その様子をスライドショーでご紹介します。

寄居の外食事情

2008-08-29 17:05:32 | その他
寄居と限定するより、埼玉北部とした方がいいかもしれません。

川越あたりに境界があって、外食産業のお店が様変わりします。

うちは東京の板橋で、人口は52万人もいる地域です。

23区の中では貧乏な地域とされていますが、外食のお店の種類の多さはなかなかだろうと自負していました。

そして、どこへ行ってもあるのだろうと。

ところが、川越から先には東京にあるお店はほとんどないのです。

埼玉北部には、北部になじみのお店というものがあるようなのです。

もう全部実名でいきますが、(牛丼とかは抜かす)

川越にはまだ、かっぱ寿司、ロイヤルホスト、万世、がありますが、その先にはもうありません。

ベイシアと関係があるのかもしれませんが、郊外型、都市型のように分かれているようなのです。

うちがよく行くのは花園インターのあたり、ここ1,2年で急にお店がふえています。

注目しているのは、馬車道グループという外食のチェーンです。

本家らしい馬車道(洋食)は、花園にないので、まだ入ったことはないのですが、仲間の特樹庵(和食)、イタリアンパスタ、いきな黒塀(焼き肉)の3店があります。

イタリアンパスタはガラス張りのお店で、外から見たところでは普通の感じです。

徳樹庵は、以前歩け大会の時に、たまたま入ったことがあって古民家のような店のインテリアと、個室だったことと、スタッフの衣装が、矢絣の着物と袴だったことなどに感心したのでした。

その徳樹庵が花園にあったので、早速また行ってみました。

玄関には昔のお風呂屋さんのような下駄箱があって、靴は脱いであがります。

下駄箱の木の札には「ほの1」とか「はの4」とか書いてあります。

木の廊下はピカピカで、柱や高い天井の太い梁はむき出しで黒塗りです。建具も細い桟が並んだ古い感じで古式を醸しています。

建物の雰囲気がすごくいいです。

部屋は個室に区切られていて、窓側は大きなガラスの前に障子があしらわれていて、坪庭のような小さな庭が眺められます。

広めの部屋には和ダンスが置かれて、アールヌーボーの花瓶や、染付の壺などが飾られている。

「あー素敵❤」

おばさんは食事の前から魂を吸い取られてしまいます。

それで、値段は高いのかというとそんなことはなくて、割と普通です。

最近は外食産業は斜陽で、デニーズなどはお店の数を減らすなどといっていますね。

でも、そこは平日の昼間に、子供連れのおかあさんたちから、年寄りの夫婦、仕事の人からファミリーと、あらゆる人種がやってきていて、活気がありました。

地方なので、土地や、人件費が安いから出来る技なのかも知れません。

そういうわけで、ついここに来てしまうのです。


いきな黒塀は焼き肉やですが、中は個室で徳樹庵とよく似た感じです。

外側は四角い建物で、あまり高級感はないのですが、中はけっこういいです。

値段も普通。寒くなったら時々は行きたいとおもいます。  



あとは、前にも書いたとんかつ屋、らーめん、しゃぶしゃぶ、がってん寿司、だいたい何でもあります。

そういえば、お店の名前は分からないのだけど、スイーツとガーデンというジャンルのお店があって、女性に大人気のようです。

ピンク色の大きなお城のような建物で、ケーキの食べ放題や、焼き立てパン、それから、ガーデン用品や、花の苗なんかも売っているみたい。

キテイランドという、子供服やおもちゃ、子どものものが何でも売っている見かけは遊園地みたいなお店もある。

今や、郊外はすごいことになっています。

郊外の人々は、大きな新しい家に住んで、車でそういうお店を回ります。

これはよく考えると、昔あこがれた、未来の理想の街ではありませんか。

とうとう手に入れた理想の生活なのに、ガソリンがなくなって車に乗れなくなったらどうしたらいいんでしょう。

思えば、ちょっと心配な気もする花園の賑わいであります。