散歩の時間

東武東上線をたどりながら池袋から秩父湖まで散歩をします。その様子をスライドショーでご紹介します。

熊谷の馬車道に行ってみた。

2008-10-26 22:50:16 | その他
ずっと気になっていた馬車道チェーンの洋食部門、レストラン馬車道に行ってみることにしました。

洋食レストランの馬車道は、川越街道沿い、川島と言うところにある、ベイシアのモールにもあって、少し前に入ったことがありました。

見た目は四角い普通の感じのものですが、中はとてもよかったのです。

個室ではないのですが、席はついたてで区切ってあり、他のお客さんがそれほど気になることはありません。

個別席がいっぱいになると、パーティールームというホテルの結婚式場の宴会場のような部屋で、普通に並んだ席へ案内されるのですが、その部屋がまたいい部屋です。

パーティールームは装飾的なのにすっきりと素晴らしい空間に作られています。

インテリアのコンセプトは明治の鹿鳴館時代とか、大正ロマンとかいう感じでしょうか。

今時は高級なんて言葉は、すっかり使い古されてちっとも高級じゃないものを表す言葉になってしまいましたが、上手に高級感が生きています。

こんな田んぼの中のモールにある普通のたたずまいなのに、中は結構よかったのでした。



だから、それじゃあ熊谷の方にあるという本店にも行ってみなくちゃ、ということになりました。

それで、雨が降りそうな日曜日にわざわざ出かけたのです。

写真は17号線沿いの吹上店です。

広い敷地の真ん中に建つ建物は、周りの植木の手入れも行き届き、よいたたずまいです。

でも、ずいぶん木が大きく育っているからずいぶん前からあるみたいです。

中に入ると、川島のお店と同じように衝立で仕切ってはあるのだけど、通路がやや狭い感じで、席も小さいみたいです。

隣のお客さんがとても近い感じです。

でもパーティールームはこちらの方がもっと素晴らしかったです。

川島とそんなには変わらないのだけど、窓のある壁は、アールデコの意匠の窓枠が、渋い木枠におさまって大正時代の洋館の雰囲気を出しています。

窓のない方の壁には、大きな日本画のあやめの有名な絵に似たものが飾られて、それがすごい高級感をだしています。

奥の壁にはステンドグラス風の大きな両開き扉があって、明るい光がはいっています。

洗面所のタイルも淡いブルーの花柄でいいです。

でも、全体的に古びているのでした。

10年位は経っている感じです。

私が知らなかっただけで、馬車道というレストランはずーっと前から埼玉にあったのですね。

埼玉の熊谷という地名は天気予報で夏になるとよく聞く地名です。

日本一暑い所として有名です。

熊谷ねぇ、たいしたところではないだろうと、ちょっとばかにしていたのです。

でも、こんないいお店が10年も前からあって、埼玉の人は普通に利用していたのですね。

東京の板橋、完全に負けています。

そういえば、17号線沿いは、ニュータイプのファミレレスがたくさん建っていました。

馬車道チェーンのはいから亭という焼き肉屋や、モダンパスタはお店ごとに建物が少しづつ変えてありました。

埼玉の方がファミレスの新時代は早くから始まっていたのではないでしょうか?

もう埼玉には、次の時代の素敵なファミレスが目白押しなのでした。


JR八高線 用土駅

2008-10-14 00:02:58 | その他
先日の円良田湖ハイキングの出発駅、八高線の用土駅です。

用土駅は無人駅です。向かって右側に新しく作った青い通用口があります。

せっかくの木造駅舎なのに、新しく取って付けた入り口はつまらない安物で残念です。

ディーゼル列車の単線なので、ホームはひとつで、すぐにホームに出ることができます。

時刻表を見ると、大体1時間に一本くらいしか電車は通っていません。

八高線ってすごいローカル電車で驚きました。

でも、よく考えると、それで十分です。

時間を覚えておけば、電車の時間に合わせて駅に行けばよいのです。

ああ、電車じゃなくて、列車です。

列車は2両編成で、なんだか豪華な感じの内装でした。

東武電車が路線バスみたいだとしたら、八高線は観光バスみたいです。

ワンマン運転なので、先頭車両の一番前からしか降りられません。

ドアが開かないので、焦りました。

親切な乗客の人に教えてもらって、小走りに前の車両に行きました。

運転手さんにpasumoを見せて降りました。

無人駅にはpasumoを「ピッ!」ってやる機械だけ通路に立っています。




用土の駅前に立つと、北海道に行ったみたいな気になります。

駅前は広くて花が植えてあるのですが、何と言うか、取り止めがないというか、寂しく漠としているのです。

もうちょっと手を入れると良い寂れようになるのですが、惜しい感じです。

花を植えたり、トイレの掃除をしている人の仕事が際立つ感じです。

寂れているのは、どうしようもない時代の流れなのでしょう。

でも、首都圏からこんな近くにこのような駅があるなんて、良いものを見つけたという感じです。

古くなっても、このまま補修を繰り返して欲しいです。

間違っても、ありふれた見た目のきれいな駅にはしないで欲しいです。

眺めるだけでも楽しいのですが、今と言う時代の悪いところや良いところ、過ぎた時代のことなど、考えることもたくさんありそうです。

赤羽台団地が映画「学校Ⅲ」に

2008-09-25 01:02:36 | その他
今日は山田洋次監督の「学校Ⅲ」(1998)を見ました。

大竹しのぶ演じる、小島さんの住む団地は、赤羽台団地でした。

映画の中でも、赤羽に住んでいると言っています。

小島さんの家のあった棟はだいぶ前に立て替えられて、きれいな高層の建物になっています。

桐ヶ丘団地の前の道から撮った景色にある水道のタワーはつい最近までありました。

写真のタワーは、反対側から見たものです。(昨年春の時点で工事の囲いがついている)

この映画は10年前のものなので、建替の話が出始めたころなのではないでしょうか。

それで、映画の中に残しておこうと。

建て替えは少しづつ進んでいます。

いづれは全部建て替わるのかもしれませんが、まだ、だいぶ残っています。

団地の中でも特異な男性単身者用の棟はまだ健在で、大きな欅の木が生えている静かな中庭を囲んでいます。

映画の中でトミーが事故にあった場所は、団地のメインストリートというか、商店街の入り口です。

赤いテープでばってんをつけられた、壊れた時計のある場所です。

この商店街もどんどん寂しくなっています。

秋の抜けるような青空の日には、団地の空は本当に高くて青いです。

そのうちまた、日のあたった団地と青い青い空の写真を撮りに行きたいと思います。

王子の飛鳥山公園の回転タワー

2008-09-23 00:38:18 | その他
最近はよく、テレビで映画を見ています。

今日は、山田洋次監督の「学校」を見ました。

とてもよい話でした。

映画の内容はともかく、映画の中に飛鳥山公園の回転タワーが映っていました。

映画は1993年の作品です。

ちょっと調べたら、正式名称は「飛鳥山タワー」というらしいです。

このタワーは1993年に廃止になって取り壊されています。

いつできたのかは分かりませんでした。

映画の中には2回もこのタワーの景色が出てきましたから、山田監督はタワーがなくなることが分かっていたから、わざわざ映画のなかに残したのだと思います。

私は子供が小さかったときに、このタワーに上ったことがあります。

きっとタワーがなくなる少し前だったのだと思います。

真ん中の円筒の部分にエレベーターがあって、休日だったので20分か30分位並んで入りました。

回転ラウンジの部分はテーブルと椅子が並んでいて、飲み物を飲んだりお菓子を食べたりして、ゆっくりと回る景色を眺めるのです。

入場料を払って入ったと思うので、飲食は展望台の中の売店で買ったものを食べるという感じだったと思います。

その辺は詳しく覚えていないのが残念です。

とてもレトロで、古臭い行楽ではあったのですが、でも、すごくわくわくしたのを覚えています。

老朽化もしていたのでしょうが、時代遅れということで壊されたのだと思うのです。

でも、それから少しして、レトロブームはやってきたのではないでしょうか。

なんで、いまさら古臭い昔のものがよくなったんでしょうか?

きれいで便利なものが当たり前になって、当たり前の見飽きたものは面白くなくなったのでしょうか。

人間は勝手なものです。

私もきれいで便利でありふれたものは面白くないのです。

私は、今日から反省して、今時のありふれたものにも感謝することにしました。

それから、なくなってしまった懐かしいものに憧れることにします。








寄居の外食事情

2008-08-29 17:05:32 | その他
寄居と限定するより、埼玉北部とした方がいいかもしれません。

川越あたりに境界があって、外食産業のお店が様変わりします。

うちは東京の板橋で、人口は52万人もいる地域です。

23区の中では貧乏な地域とされていますが、外食のお店の種類の多さはなかなかだろうと自負していました。

そして、どこへ行ってもあるのだろうと。

ところが、川越から先には東京にあるお店はほとんどないのです。

埼玉北部には、北部になじみのお店というものがあるようなのです。

もう全部実名でいきますが、(牛丼とかは抜かす)

川越にはまだ、かっぱ寿司、ロイヤルホスト、万世、がありますが、その先にはもうありません。

ベイシアと関係があるのかもしれませんが、郊外型、都市型のように分かれているようなのです。

うちがよく行くのは花園インターのあたり、ここ1,2年で急にお店がふえています。

注目しているのは、馬車道グループという外食のチェーンです。

本家らしい馬車道(洋食)は、花園にないので、まだ入ったことはないのですが、仲間の特樹庵(和食)、イタリアンパスタ、いきな黒塀(焼き肉)の3店があります。

イタリアンパスタはガラス張りのお店で、外から見たところでは普通の感じです。

徳樹庵は、以前歩け大会の時に、たまたま入ったことがあって古民家のような店のインテリアと、個室だったことと、スタッフの衣装が、矢絣の着物と袴だったことなどに感心したのでした。

その徳樹庵が花園にあったので、早速また行ってみました。

玄関には昔のお風呂屋さんのような下駄箱があって、靴は脱いであがります。

下駄箱の木の札には「ほの1」とか「はの4」とか書いてあります。

木の廊下はピカピカで、柱や高い天井の太い梁はむき出しで黒塗りです。建具も細い桟が並んだ古い感じで古式を醸しています。

建物の雰囲気がすごくいいです。

部屋は個室に区切られていて、窓側は大きなガラスの前に障子があしらわれていて、坪庭のような小さな庭が眺められます。

広めの部屋には和ダンスが置かれて、アールヌーボーの花瓶や、染付の壺などが飾られている。

「あー素敵❤」

おばさんは食事の前から魂を吸い取られてしまいます。

それで、値段は高いのかというとそんなことはなくて、割と普通です。

最近は外食産業は斜陽で、デニーズなどはお店の数を減らすなどといっていますね。

でも、そこは平日の昼間に、子供連れのおかあさんたちから、年寄りの夫婦、仕事の人からファミリーと、あらゆる人種がやってきていて、活気がありました。

地方なので、土地や、人件費が安いから出来る技なのかも知れません。

そういうわけで、ついここに来てしまうのです。


いきな黒塀は焼き肉やですが、中は個室で徳樹庵とよく似た感じです。

外側は四角い建物で、あまり高級感はないのですが、中はけっこういいです。

値段も普通。寒くなったら時々は行きたいとおもいます。  



あとは、前にも書いたとんかつ屋、らーめん、しゃぶしゃぶ、がってん寿司、だいたい何でもあります。

そういえば、お店の名前は分からないのだけど、スイーツとガーデンというジャンルのお店があって、女性に大人気のようです。

ピンク色の大きなお城のような建物で、ケーキの食べ放題や、焼き立てパン、それから、ガーデン用品や、花の苗なんかも売っているみたい。

キテイランドという、子供服やおもちゃ、子どものものが何でも売っている見かけは遊園地みたいなお店もある。

今や、郊外はすごいことになっています。

郊外の人々は、大きな新しい家に住んで、車でそういうお店を回ります。

これはよく考えると、昔あこがれた、未来の理想の街ではありませんか。

とうとう手に入れた理想の生活なのに、ガソリンがなくなって車に乗れなくなったらどうしたらいいんでしょう。

思えば、ちょっと心配な気もする花園の賑わいであります。





違う道を通る

2008-08-04 20:16:15 | その他
お墓参りをするために、滑川に寄り道をしたので、254号線には戻らないで、なんとなく寄居はあっちの方だろう、と進んでいきました。

すると、嵐山のあたりで、以前に歩け大会で歩いた、見覚えのある道に出ました。

「あっ、ここ前に歩いたよね。」

「小川はあっちって出てるね。」

と、道路表示を見つけました。

そのまま進んでいくと、風情のいい道です。

いまどきのありふれたファミレスや、中古車屋、大きなガソリンスタンドなど、国道沿いにはそればっかり、という巨大で派手な看板のお店が見当たりません。

20年前の地方の県道のような懐かしい感じです。

大きな屋敷森のある古い農家や、神社があって

狭い道の両側に家がしばらく並ぶ、小さい集落や、たまにきれいな郵便局がある。

ポストはコンクリの赤いやつだったりしたらよいのだけど、そういうことはないのでした。

大体は畑と、木と、家が点在するのどかな風景が、ゆるく曲がりながら続く道の両側に広がっています。

「いい道だね。また通りたいね。」

なんて言っていたら、旦那が

「あっこれ、花園橋だよ。前に通ったことあるよ。」

と、急に目の前が大きく開けて荒川の対岸が遠くに見えました。

花園橋は高い所から大きくカーブして荒川を渡る、かっこいい橋でした。

というわけで、この日は違う道があることが分かって超ラッキーでした。

そして、次からはこの道を通ることにしようということで、家に帰って地図を見たのでした。




農産物直売所いろいろ 滑川(なめかわ)

2008-08-04 14:25:18 | その他


先日はお墓参りも兼ねて、寄居に行ってきました。

森林公園のもっと奥の方には、たくさんの霊園がある地帯があるのです。

うちのお墓も、その霊園のひとつで、行く手前にちょうどよく滑川農産物直売所があり、必ずそこによって、お花を買います。

最近、隣接する土地に大きなベイシアができて賑わっています。

そのベイシアは例によって仲間のホームセンターや外食のお店と並んでいて、滑川モールという名前です。

これができた時は、農産物直売所はどうなってしまうのだろう? と思いましたが大丈夫みたいです。

お墓に行く人は、みんなこの直売所に寄るのではないかと思います。

なんたってお花のコーナーの充実ぶりが素晴らしいです。

値段も安くて、種類も豊富でどれにしようかと迷います。

春には入口のあたりに、みそこんにゃく屋が出ています。

こんにゃくはとても大きくて、「あーこれがこんにゃくの味だよ」という本物の素朴な味がするのです。

おじさんが手なれた手つきでこんにゃくに味噌を乗せてくれるのですが、すくい取るみその量は、これ以上多かったら垂れてしまうというぎりぎりです。

三角の形にみそをキッチリ乗せるその手際にも、迷いも無駄もありません。

その見事な手際に感心しながらこんにゃくを食べたりします。

その横には、こんにゃくと味噌を売っていて、「今食べたのと同じこんにゃくと味噌なんですね。」と念を押して買ってきたのに、家で自分で作ったのはいまひとつなのでした。

味噌こんにゃくは、けっこう微妙な食べ物なのです。

それならと、お墓参りに行った時のお楽しみにすることにしました。

ところが、春のあいだの日曜日しかやっていないようで、なかなか食べられないんですね。

めったに食べられないところがまたよいのだとも思うのです。

JAふかや用土農産物直売所 サボテン編

2008-07-23 10:58:52 | その他



またまた来ました。JAふかや用土農産物直売所です。

今回は、サボテン好きな人には楽しい、それ以外の人にはどうでもいい、サボテンだけのスライドショーです。

サボテンはいいですね。

水をあげなくても大丈夫なところがえらいです。

過酷な環境に耐えているところもえらいです。

それで面白い形をしているところが笑いを忘れない余裕を感じます。

だからって笑いすぎたら、そんなに笑うんじゃない、っておこられそうです。

寄居のとんかつ事情

2008-06-02 17:52:55 | その他




どうしてだか、埼玉、群馬など北関東にはとんかつ屋が多いように思います。

うちが通う寄居にも、花園インターの近くに「三峰」というとんかつ屋がありまして、たまに行きます。

たたずまいは和風ファミレス形態で、見た目は普通です。

でも、お皿の大きさ、とんかつの大きさ、キャベツの大量さが尋常ではありません。

そして、キャベツ、ご飯のお替わり自由、トン汁に変更可などのサービスも付いています。

帰りにはコーヒー無料券までくれる。

また来たいけど、来たくないっちゅうの。

とにかく、ものすごい量なわけです。

これを食べたらおなかの脂肪が2ミリは厚くなりそうです。

周りを見ると、まるまるとしたおばさんが目につきます。

ふむ、納得です。

それから推定年齢70歳以上というお年寄りが結構多いのです。

前の座敷にいた家族は、おじいちゃん、おばあちゃん、息子、孫という一家。(嫁はどうしたんでしょう?つい物語を想像する。)

その一家、食べ終わって帰る時、おばあちゃんはテーブルにつかまってゆっくりと膝をたて、やっと立ち上がりました。

おじいちゃんは立てません。

四つん這いばいで座敷を這ったまま出口に向かいます。

斜め前には真っ白な頭髪で腰の曲がった80歳はいっているだろうというお年寄りです。

こういうお年寄りがとんかつを食べるなんて考えられません。

驚きと謎です。

考えるに、おばさんたちは太っていましたが、年寄りは普通から痩せているくらいの体型です。

きっと、農作業を若い時からやっていたのだと思うのです。

関節や骨は悪くなっていますが、筋肉や内臓は丈夫なんですね。

年をとってもとんかつをおいしく食べる秘訣は労働のようです。

何か軽作業を毎日続ける生活を目指そうと思ったことでした。

いや、軽作業ぐらいでは年寄りになって、このとんかつは消化できないかも。








昭和22年の上野

2008-05-25 12:44:42 | その他
昨夜は黒澤映画を見ました。

「素晴らしき日曜日」という映画で、戦後2年目に作られた黒澤監督第6作とのこと。

セットを作るお金がないので戦後の東京でロケをしたとのことで、戦後間もない東京の風景がたくさん映っています。

それで、上野動物園、上野公園のどこか、それから西郷さんの銅像の方にに上がっていく階段、上野駅なども映りました。

今は似顔絵かきの人たちが両側に並ぶ幅の広い階段を、映画では2人が駆け降りてきて、上野の山の斜面に積まれた石積みの下をしのばず口の方へ走ります。

この石積み、西郷会館のある場所です。

西郷会館は1952年(昭和27年)にできたらしいので、それまではこの場所は石積みだったのです。

まあ、それだけなんですが、西郷会館が建つ前の風景を見ることができておもしろかったです。


ついでに昭和40年頃の上野のことで、私の記憶にあるひとこまを、

今は似顔絵描きさんが並ぶ階段は、昭和30年代から40年ころは傷痍軍人という人たちが並んでいました。

白い服をきて、義足や、義手、不自由な体でアコーデオンなどを弾いて道行く人からお金をもらっていました。

そのころは福祉なども満足でなかったのかもしれません。

私は父の実家が上野なので、小さい時は時々遊びに行っていました。

そういうある日のことだったのだと思います。

おばあちゃんとその階段を上りました。

おばあちゃんは、たくさん並んでいる傷痍軍人の人たちの中の一人にお金をあげました。

お金をあげるというのは手渡すのでななくて、地面に置いてある何かそれぞれの入れ物の中にお金を入れるのです。

お札を一枚入れたと思うのです。

そのころは100円札というのもあったのかもしれません。

100円か500円かあげたのです。

記憶はそこまでですが、

今になって思うには、たくさんの人の中から、どうしてその人にあげたんだろうと思うのです。

今の私たちは、いつの間にか平等を意識してしまい、お金をあげるのだったらそこにいるみんなにあげなくてはいけないのではないか?

などと考えてしまいます。

傷痍軍人の人たちは、各自が自営業のようなもので、なにか憐れみを誘う演出をしたりたくさんお金をもらえるように工夫していたと思うのです。

そういう傷痍軍人の人たちを眺め渡して、自分の中の何かのひらめきで誰か一人にお金をあげる。

どうしてだか、この人にあげたいという人にお金をあげるのが本来ではないかと思うのです。

平等を意識したために原始的な人間のつながりとしての寄付は絶滅したと思うのです。

人助けは行政が福祉の名前でやることになって、人は他人に無関心になったのではないかと思うわけです。


追加訂正

ところで5月31日にBS2で「鉄人28号」のアニメをやっていたのでつい見ました。

50歳以上の人をターゲットにしたコアなアニメだと思いました。

戦後の東京で鉄人が爆弾を処理して活躍するのですが、とにかくすごくて・・・、昭和と戦後がこてこてです。

同潤会アパートをモデルにしたものが建物の主役です。

そのアニメの中に傷痍軍人が出てきました。

それで私の傷痍軍人の記憶に誤りがあることが分かりました。

傷痍軍人はお金を入れる箱を胸の前に下げていました。

おばあちゃんは、かなり体をかがめてお金を入れていたので、地面の入れ物と思ったのです。

座っている人の胸の入れ物に入れたのだと思います。




寄居へ通う道

2008-02-24 23:12:12 | その他
今年になってからも寄居へは時々行っています。

でも、ブログの更新の方はあまりできないでいます。

私はあまりはつらつとした元気な人間ではなくて、通常はやる気がないけどやらねばいけないことはなんとかやっている、という仕方の無いタイプです。

それが、やらねばいけないこともやりたくなくなることもあって、今はちょっと低調です。

リホームのねたとしては、床のことと、あと、家の後ろに生えてしまっていたケヤキの木を切るというのと、切った木をどうするか、というところから薪ストーブはいいんじゃないか、という3つ考えています。

いつになるか分かりませんが、近いうちに。




今日は、行き帰りの景色と言うか、気になったことを。

行きは高速道路で行って、帰りは節約のために普通の道を通って帰ってきます。

国道254号線を主に走ります。

寄居から川越まではほとんど渋滞はありません。川越の街を抜けるバイパスが少し渋滞します。

そののろのろ走る車から見える外食産業のお店はたくさんあるのですが、土曜日の6時とか7時とかそんな時間にどこもガラガラに空いていて、お客さんがいないのです。

大きなガラス窓から、明るいお店の中が見えるのですが、広い店内に2組とか3組ぐらいしかお客さんがいないのです。

お客さんが入っているお店はというと、ゲームセンターとお風呂とリサイクルの本や、衣類や雑貨を扱っているお店です。

そういうものが沿線にぐっと目立つようになりました。

それに空き店舗も多くなっているようです。

そんなものが目につく行き帰りです。


東松山の生きる道を考える

2007-09-10 23:16:48 | その他
私のような野次馬が口を挟むのもどうかとは思うけど言いたい。

今(2007.9現在)東口を開発中だけど、そんな普通の開発をするお金があったら、箭弓稲荷神社をもっと宣伝して、にぎやかで楽しい門前町を創って、わざわざ人が来る観光地にしたらよいのじゃないか、と思う。

東松山は焼き鳥の街だというけど、焼き鳥もあまり見かけなかった。

柴又の帝釈天は、草ダンゴだし、巣鴨のとげぬき地蔵は塩大福だし、何か名物らしい物があるのだから、焼き鳥を使えばばっちりでしょう。

巣鴨はおばあさんの街として成功したけど、焼き鳥ならおやじの街としていけるかもしれない。

少なくとも家族で来たときにおやじの居場所があるってもんです。



東武線の沿線や、国道にはいっぱい看板を出してまず名前とご利益をたくさんの人におぼえてもらう。

読み方が「やきゅう」なのだから、野球にも縁を繋いでしまう。

本来は何の神様なのか?

稲荷としか知らないのだけど、初詣や、いろいろと来てもらういわれを考える。

そうやって、何といってもさびしい西口は、門前町として変身させる。

鳥居をもっと立ててしまう。

人間は何かくぐる物が好きだ。

トンネルも好きだし、アーケードも好き。

鳥居だって好きだと思う。

それで、おみやげ物や、焼き鳥や、かき氷や、お饅頭や、おせんべいや、お蕎麦屋さんや、おすし屋さん、アメ横で売ってるスティックフルーツやきゅうりの浅漬けを割り箸に挿したもの、揚げたてのコロッケやクレープ、ソフトクリーム、歩きながら食べ歩くものも充実させて、また、行きたくなる街にしたらいい。

それから、JAの農産物販売所もあって安くて新鮮な野菜が買えたりもする。

特に焼き鳥は、焼き鳥の街なんだから焼き鳥屋だけびっちり並んだ通りなんかあったら圧巻。

おやじは、「ここで待ってるからゆっくり見てきていいよ。」なんて言う。

焼き鳥屋の前には、縁台みたいのが出ていて、1本か2本ちょっと座って食べるのもいい。

お店に入って、焼き鳥でビールを飲むのもいい。



車の人はだめですね。

電車できましょう。




開発の担当者は箭弓稲荷神社で町おこしはは考えなかったのでしょうか?

一番誰でも考えそうなことなのに。

何かダメな理由があるんでしょうかね。




人がつける名前

2007-08-11 00:16:24 | その他
道を歩いていると、いろいろなものを目にします。

その中でも、マンションや、お店、橋、川、地名、と、人はどんなものにも名前をつけています。

地名や川名は昔の人が付けたのでしょう。

地名には面白い傾向があることに気がつきました。

昔は貧しくて苦労した土地だったのだろうな、と、思われる所ほど、輝く名前がついている様なのです。

天栄、長生、甘楽、富里、えーと、あとは何だろう?

地図を見ていると、山奥の方にはそういうのがけっこうあります。

切実な願いがこもった感じです。

そういう気持ちをおろそかにはできませんね。



マンションの名前はどうかというと、こちらは楽しく笑いの種にしています。

まず大事なのは、造った会社の名前らしい。

たいがい一番最初にきています。

その次がその土地の名前。

その次が素晴らしそうな修飾語のようなもの。

この3セットの組み合わせを駆使しています。

最近はこの修飾語のネタが少なくなったみたいで苦労が感じられます。

あと、「すごさ」と言うのは人が慣れてしまうのでエスカレートします。

「グレイト」はもうすごくない。

おフランス風もちょっと野暮になっている。

パークサイド、リバーサイド、シーサイド、レイクサイド

リバーサイドは「川っぷち」じゃないの。

キャニオンサイドは? まさかないと思うけど・・



マンションの場合は「グランド」が使い古されてきています。

それでもっとかっこいいものはないかと考え出されたのが”ヴィ”のつく名前です。

ヴィオッキオ、ヴィオーレ、あとなんだろう?

どんどん長くなるという傾向もあります。

ダイアナパレス鶴馬温泉グランドステージヴロッシオ

オンライズマンション追分饅頭ウエストサイドガーデン

ロンリー西河口ハートブレイクマンション、ちょっと住んでみたいかも。

なんて、あんまり遊ぶのはやめましょう。



真面目に本題です。

古い商店の名前が面白いと思っています。

それは、個人が自分のお店のために考えたのですから、性格や、一生懸命さがにじみ出ていると思うわけです。

それで、普通なところでは、苗字+商品 がよくあります。

「山中燃料店」、「海沿鮮魚店」、「大曲印刷所」

次に責任を取るぞ、と言う決意が現れた、「門倉新吉商店」なんていう店主の名前が商店名というのがありました。

八百屋などは屋号を考え出しています。

まるに八とか、まるなんとか、と言うのはおおいです。愛嬌があって親しみやすいです。

ラーメン屋さんの名前は、「一番」、「十番」、とか番号や、「丸丸軒」とか、軒が付く。

飲み屋さんは、「てっちゃん」、「よっちゃん」、「まあちゃん」。

地名で「十和田」、「奥入瀬」、

スナックは、女性の名前で「ゆうこ」、「あゆみ」、「ゆきこ」なんて。

もちろん漢字もOKです。「真由美」なんていいです、「秀子」、「和子」はちょっとですかね。

スナックでは漢字を当てると言うのもあります「羅偉夢羅伊都」ライムライトのつもりなんですが・・・、

本当に、よく感じを出しています。



そこで、今私が注目しているのは、美容院です。

古いタイプと、新しいタイプで名前が全く違っています。

営業形態も違っている。

古いタイプでは、花の名前がありました。

「カトレア美容室」、「すずらん美容室」、「黒バラ美容室」

それから、美容室の先生の名前がそのままの「とし子美容室」とか。

経営形態もおおよそ2通りあります。

先生が自宅で一人でやっているタイプと、駅の近くで、スタッフと呼ばれる雇われた美容師が大勢いるような規模の大きなもの。

美容室は、寂れた商店街でも生き残っている業種のひとつです。

床屋さんは、1000円モノが出て、昔ながらの近所の床屋さんは打撃を受けたかもしれませんが、美容院は、こだわりの女性のヘアスタイルを創るのですから、ただ切ればいいってモンじゃありません。

おかげで、美容院は新旧どちらのタイプも生き残っています。

これから、散歩のときは意識して美容院を観察して、写真もとって、移り変わりを眺めてみたいと思ったしだいです。




電車に乗っていやだったこと

2007-07-28 23:04:38 | その他
今日はすごく暑いのに、第14回、霞ヶ関 ーー> 鶴ヶ島 ーー> 若葉 の3駅をあるいてきました。

まったく物好きなことです。


土曜日の午前の時間、電車は空いているのかと思ったら、けっこう混んでいました。

帰りは午後の早い時間、2時くらいですけど、急行電車はすごく混んでいてびっくり。

川越の先は、高校や、大学がたくさんあって、学生さんがとてもたくさん電車を利用しているのでした。



それでです、混んでいたので立っていたわけです。

どうせ立っているなら、電車の出入り口の近くの手すりにつかまって、せいせいと外を眺めるのがいい。

前に歩いた道が見え隠れして、そんなものを見ていると、それほで退屈ではありません。

ところが、外を眺めようと思ったら、出入り口のドアのガラスに、広告のシールが貼ってあるのでした。

それも、ちょうど外を眺める視線をわざと邪魔するようなところに。

広告のシールは、別のところに貼って欲しい。

できるだけ、見えないところに。

かなりいやだと思ったので、忘れないうちに書いておくことに。

外を眺めていてよかったことは、川越の手前を流れている「不老川」に今日は水があるのを見ました。



広告について

広告をもっと見て欲しいなら、人が一番見るところに貼る、と言うのはあたりまえすぎます。

それで、ドアのガラスに貼ったのだろうけど、あれは感じが悪いので逆効果です。

そうではなくて、通勤、通学と言うのは、毎日のことで、電車内で退屈しがちな時間なわけです。

だから、面白いものなら探したって見たいのです。

退屈してるんですから。

本当に読んでもらいたいのは、広告でしょうけど、それをスペースの半分くらいに抑えて、新作の駄洒落や、面白い4コマ漫画、ミニ知識、難読漢字など、何でもいいんですが人が退屈しのぎに読みたいものをおまけで載せるんですね。

百人一首なんかは学生さんはいつか覚えろと言われる難物ですから、楽しく解説してくれたら読むと思うんです。

そのついでに広告を読むんでもいいじゃないですか。

「ななめ不動産さんはいつも面白いネタをだしてくるねぇ」

なんて評判になって覚えてもらえるかもしれませんよ。

気持ちよく見てもらった方が覚えてもらえる確立も高いというものです。