2006-2015 ひねくれた日常

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流行おくれの人口爆発について

2007年12月25日 | 世界のこと
30年から40年前は、地球の危機といえば人口爆発でした。

そのころ地球の人口は約30億人で、すごい勢いで増えているときでした。

でも普通の人たちはあまり本気にしていなかったかもしれません。

先進国では経済は右肩上がりで、人々は自分の生活がどんどんよくなることに夢中でしたから。

そんな中で、一部の科学者たちは本気で心配していたのだと思います。

どう考えても、この勢いで人口が増え続ければ食料は足りなくなって人類にとっては存亡の危機に直面するはずなのでした。

それは今も変わっていないのだと思います。

ただ、40年たって分かったこともありました。

先進国では出生率が低下して人口の増加がとまり、反対にだんだん人口は減るだろうといわれています。

人間は教育が行き渡り、経済的に恵まれてくると子供をたくさん作らなくという性質のものだったようです。

ということは、地球上のすべての国が先進国になって教育と経済に満ち足りると人口は増えなくなるのかもしれません。

でも、それは何年後のことなのか?

そこにいたるまでの人口のピーク時にいったい地球上に何億人の人間が出現するのか?

わからないことはたくさんあります。

人口爆発も相変わらず地球の危機に変わりはないのでしょう。

ただ、温暖化の方が先に、より大きな危機として現れてきたため人口爆発は影をひそめています。



それで、今日書きたかったのは、最近読んだ本に面白いことが書いてあったのでちょっとご紹介を。

人口密度というか、過密についてです。

動物行動学の日高先生の本で、人間(今ある個人の自分)が今あるのは、遺伝子の影響が大きいのか? それとも環境の影響が大きいのか?

という内容の本です。正確な題名は忘れました。すみません。

結論は、「まあ両方でしょう。」という感じでした。

そこにいたるまでに、細かく研究の例をあげて説明しているわけです。

その細かい話のひとつがとても気になりました。


密度の問題についてです。

動物で実験すると、過密にすると最後は全滅するのだそうです。

それで、人間も実験はできないのですが、過密にすると全滅するのだろうと思われていたのだそうです。今までは。

ところが、人間というのは、複雑なコミュニケーションをとることのできる特殊な生き物なので相当過密にしてもうまく調整しあって順調な生存を続けることができるのだそうです。

さすが人間。

ということは相当人間が増えても助け合えばやっていけるのかも、と思います。

中にはストレスでだめになる人もいるでしょうけど。


なんとか温暖化の危機を乗り越えて、人口爆発の危機にも挑戦したい、という気がしないでもないです。




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