シロタビの、B級旅行イバラ道

「るるぶ」片手に定番記念写真を撮るだけが旅行なのだろうか? 観光名所のその陰で、ひっそりと怪しい光が待っている・・・

海底レストランの幻想ランチ・・・~蒲郡ファンタジー館(後編)

2009年01月16日 22時31分19秒 | B級スポット愛知
 竜宮城ジオラマを抜け、頭がクラクラしてくるところだが、この「貝と花の幻想館」は、まだ終わらない。
今度は、これまた数え切れないほどの貝を使った壁から本物の水が落ちてくる、滝エリアに突入である。


巨大な壁面から水が流れ(屋内設備という事を考えれば、これはなかなか大掛かりな仕掛けだ)中央には、写真のような中国風の乙姫様?がドンと居座っている。
周りの七色の装飾は無論すべて貝殻だ。

ここを抜けると、今度はファンタジースペースと称して「光る貝」が飾ってある。
と言っても、自力で光る訳ではなく、真っ暗な部屋の中で、ブラックライトに反応する貝が並べてあるだけであるが。


ファンタジースペースの次は、自称日本最大級を誇る貝殻コレクションである。
と言いつつ、写真の真ん中に見えるのは、紫水晶(アメジスト)の原石である。
かつてこの施設には「宝石伝説」というコーナーがあったようなので、宝石伝説閉鎖後も、いいものは飾っとけという感じか。
貝殻コレクションの方も、ただ膨大な貝に名前のプレートを付けて展示してあるだけなので、貝に興味の無い人にはキツい。
生息地やウンチク等のパネルを付けてくれるとか、何か工夫してくれないと、貝殻博物館としては失格だ。

ここを抜けると、観光地恒例の「出口がみやげ物屋」のパターンで、いろいろな貝殻細工等が所狭しと売っていた。 我々は「ファンタジー館絵はがき」と「ファンタジー館下敷き」を購入。

これで晴れてファンタジー館を脱出・・・・と思いきや、みやげ物屋の出口の横にこのような看板が。


海底レストラン乙姫である。

「海底」なのに2階に上がらねばならぬシチュエーションといい、素晴らしい雰囲気を醸し出している。 ここでランチを食べず去るのは、我々B級一家のプライドが許さないだろう。 行くしかないのだ。
しかし階段を上がって海底レストランに突撃した我が一家を、さらなる衝撃が襲った。

なんと満席であった・・・・・・・

いや、いくらなんでも200人はいるぞ。 これはおかしい・・・・

あとで調べて知ったのだが、これは遠州鉄道なる会社の企画するバスツアーで、我々がファンタジー館内でクラクラしている間にやってきたようだ。
団体さんが居たのは、「レストラン竜宮」と呼ばれるエリアで、我々一般客が通される「乙姫」とはレジを挟んで反対側であるが、雰囲気は同じである。


一般客エリアのお客さんは我々だけだったが、レストラン内部はこんな感じである。
(一部の)コアな人間の琴線に触れる素晴らしいレストランである。 
しかし・・・・

遠州鉄道のHPを見ると、日帰りでずわいがに食べ放題ツアーということなのだが、なぜこんなファンタジックな食堂でかにを食べなければならないのか。
普通は、もっと高級感のあるお座敷とかだろう・・・ツアーに来た客達は、目が点になってやしないだろうか。。。

とりあえず我々は、せっかく来たのだからと、名物?の「玉手箱料理」を注文。


さすがに団体ツアーを受け入れているだけあって、味の方は悪くなかった。
ちなみに壁のほうに目をやると、貝だけで出来たこんな壁画もある。


ちなみにこの壁画、10人がかりで、1年近くかけて作ったそうな。
これはまた素晴らしい出来で、B級などと言うのは製作者の方に失礼であるが・・・こんな壁画の前で団体さんがカニすき喰ってるのを見ると、やっぱヘンである(笑

腹ごしらえも終わったので、最後に向かいの「織物会館」なる建物に入り、えびせんべいのショッピング。


で、えびせんべいエリアの奥には、このような記念撮影コーナーが。
とりあえずこの施設、ファンタジー館とレストラン乙姫は、一般客は我々だけで、えびせんべいコーナーにかろうじてもう一家族いただけ。
つまり団体さんが来ない日は、相当ひどい客入りであることが想像されるのだ。
多分ここの経営者さんは、団体ツアーの契約を取るべく東奔西走していると思うが、それら旅行会社からのツアーから見捨てられてしまったら、一般観光客の入り具合からいって終了確定であろう。

乙姫竜宮城と海底レストランのインパクトは、全国のB級スポットと比肩しても十指に入る破壊力を持っているだけに頑張って欲しいが、しかし・・・・・

なんて事を考えていたら、ファンタジー館の入り口の壁に蒲郡市の観光ポスターが。


なんと乙姫様がメインで出演されているではないか!!
とりあえず蒲郡市からは見捨てられていない様なので一安心・・・・していいのか?

2007年12月15日訪問


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