シロタビの、B級旅行イバラ道

「るるぶ」片手に定番記念写真を撮るだけが旅行なのだろうか? 観光名所のその陰で、ひっそりと怪しい光が待っている・・・

「NINJA」とB級スポットの親和性とは・・・~伊賀流忍者博物館

2009年04月05日 02時40分34秒 | B級スポット三重
日本人なら誰でも知っている「忍者」であるが、この日本古来の職業のおかげで、現代日本のB級スポットが豊かになったと言ってもよいのではなかろうか。
日本津々浦々、忍びの伝説あるところ、必ず「忍者屋敷」や「忍者博物館」が建てられるワケだが、そのほとんど全てがB級スポットとして登録されていると言っても過言ではないであろう。

なぜこれほど忍者とBスポは親和性が高いのか。

その理由のひとつが、横山光輝氏の「赤影」に始まり、映画のショー・コスギや、ゲームのウィザードリィ等に受け継がれてきた『戦闘のプロとしての』忍者像があると思う。

そもそも忍者とは、あくまで純粋な間諜であり、敵と交戦するより逃げる方のプロである。
無論、そうした本物の忍者像についての資料や展示の充実した所も多いのだが、どうしても客寄せの為か、派手な忍者アトラクションも併設されてしまうわけである。

忍者の里としては誰でも知っている、ここ伊賀市(旧上野市)は伊賀上野城下にある、『忍者博物館』も例外ではないのだ。


市営駐車場から砂利道をてくてく歩くと、萱葺きの家が見えてくる。 その手前で料金700円也を払い、萱葺きの家に入る。
まずは毎度おなじみ、忍者屋敷である。
ウチの子供がドンデン返しの扉に挑戦したりして、笑いを誘っていたが、自分ら以外にも結構客がいて驚いた。
これは伊賀流以外でも同じだが、敵に襲われた時に、いかに確実に逃げるかといういろいろな工夫は、確かに感心する。
説明係のくの一姉さんも、身軽かつ喋りも軽快で面白い。
この手の屋敷には、必ずチープな忍者人形が配置されていて、いい味を出している。


ここを抜けると今度は資料館。
ここは真面目に忍者について勉強出来る所で、忍び込んだり、逃走したりする為に、いろいろ道具に工夫がされている事が分かる。


ここの下の入り口が、忍者資料館の入り口。
で、上に見えるのが『忍者ショー』の特設ステージである。
これがあるからB級スポットになってしまうわけだが、今日は残念ながら休演日だった・・・(残念)
ちなみにここで忍術を実演してくれるのは、『伊賀忍者特殊軍団・阿修羅』という組織である。
わざわざ『特殊』と付いているところが、また何ともいい感じであるが、演技のほうは相当本格派であるので、200円の価値は十分あると言えよう。 


お約束の顔ハメ。 写真には写ってないが、この反対側には、『忍者伝承館』という建物があって、いろいろな資料を読んだり、パソコンで忍者の使った非常食や丸薬等について勉強出来たりするので、1時間はヒマをつぶせる。


さすが忍者の流派の中で一番有名だけあって、なかなか盛況だった伊賀流忍者博物館。
ウチの坊主も、にわか忍者ファンになったので、ヌンチャクと忍リストバンドを購入・・・・

2008年3月8日訪問