シロタビの、B級旅行イバラ道

「るるぶ」片手に定番記念写真を撮るだけが旅行なのだろうか? 観光名所のその陰で、ひっそりと怪しい光が待っている・・・

小牧のミステリー神社で初詣・・・・~田縣神社と大縣神社

2008年12月28日 22時18分47秒 | B級スポット愛知
2008年1月12日、我々は小牧市にいた。 正月に初詣に行かなかった我が家族は、B級神社で初詣とあいなってしまったのだ。
というわけで、田縣神社である。
いわゆる「チンコ神社」として有名な所だ。


御神体はご覧の通りで、それ以外も神社の奥の方はチンコオブジェだらけである。
絵馬もデカデカとイチモツの絵が描いてあって、ほとんどが「子宝に恵まれますように」と願が掛けてある。
この神社は、田縣神社豊年祭というのが有名で、もともとは男性のシンボルが豊作の象徴とされていたそうなのだが、いつのまにか子宝系の神社としても営業しているようである。

その後は、車で10分ほど走ったところにある「大縣神社」へ。
ここは「姫の宮」と呼ばれていて、女性のマ○コが御神体である。
田縣神社とは何の繋がりもないそうだが、全国男根・女陰系の神社仏閣は数多いが、これだけ近くに陰陽揃っているというのはインパクトが強く、全国からBスポマニヤがやってくる様である。


境内は、このような厳つい狛犬がデンと居座り、田縣神社に比べると性的アピールは少ない。

神社の一番奥にやっとこのようなものが。


いわゆるひとつの陰石です。
小学生の男の子がよくわからそうな顔をして眺めていましたが・・・・

ウチの坊主は、とりあえず手をパンパンと合わせていました。

そんなこんなで2008年の初詣はおしまい。
個人的には陰陽石系はあまり萌えないので、写真もあまり無いのですが、B級家族(w らしい初詣でありました。

2008年1月12日訪問

世の中何でも言ったモン勝ちか・・・・~桃太郎神社

2008年12月22日 21時27分05秒 | B級スポット愛知
雨の降る10月。 我々親子3人は愛知県は犬山市にいた。 実はこの犬山・小牧エリアはB級施設の宝庫で、これからもちょくちょく訪れる事になるので、このブログでも何かと出てくる事になろう。 
犬山駅の次、犬山遊園駅を過ぎた所で木曽川とぶつかるので、そこを右折し木曽川沿いに走る。

ちなみに、犬山遊園駅の先の木曽川にかかる「犬山橋」は、鉄道マニヤが愛して止まない併用軌道橋として有名であった。 要は路面電車みたいなものであるが、巨大な特急列車がクルマと併走する姿はなかなかの迫力であった。 しかしやはり危険ということで、2002年ごろ新しい橋が出来て鉄道専用の橋になってしまった。
まあ桃太郎神社に向かう右折はとてもやりやすくなったのだが。

ドイツのライン川から付けられたという「日本ライン」を眺めながら約5分。 深い森の中に突如商店が見えてくるとそれはあった。


桃太郎神社である。
ちなみにここの塑像も関ヶ原ウォーランドと同じ、浅野祥雲先生の作品である。
これほどの怪しいスポットにも、快く作品製作を引き受けている訳だから、浅野先生とは何と分け隔て無い偉大な方か。
まあ、浅野先生のおかげで、これらの施設にB級臭が出てしまったという話もあるわけだけど。

ちなみに上の桃太郎像は最近塗り直したのか、鮮やかなピンク色だったが、後方の階段に写ってる爺さんは、塗装がハゲハゲでグロテスクであった。
無料なんだからあんまり贅沢は言えないが。


実はこの神社、昭和色漂うお土産物屋や食堂があったりする。 いつの間にか犬山名物となっていたキビ団子をはじめ、みたらし団子とかも売っていた。 境内は遊具がある公園になっていて、晴れた日は親子連れで賑わいそうだ。
自分は発見できなかったが、公式サイトにはレストラン桃太郎なる施設もあるようだ。 要チェックである。


参道の脇にこのようなものが。 桃を川から拾った婆さんである。毎日木曽川河畔で洗濯をしていたので、岩に足跡が残っているとか。
とりあえず公式サイトには犬山桃太郎伝説の概要がある。
桃太郎は木曽川を流れて来たと言い張っているが、木曽川は大河であり、かつ急流である。 流れて来た桃など拾えるのだろうか・・・・


これがその足跡。 軽く30㎝以上はあるのだが。。。


気を取り直して階段を登ると、左手にこんなピーチ鳥居が。
桃太郎神社のキャッチコピーは、『桃鳥居をくぐれば、悪は去る(猿)、病いは去ぬ(犬)、災いは来じ(キジ。』


鳥居中央に鎮座するしもべ、犬。
これはけっこう可愛い造形。


本堂の脇には、桃太郎に退治されて涙を流す鬼が。本当に目から水が滴るギミックになっているのが凄い。 しかし頭のパンチパーマが緑色(つまり苔むしている)なのは何とかならないだろうか・・・。 ここはメンテしない像はとことん放置のようである。


本堂の反対側は有料スペース(200円)。 しかしここに入らないのは損である。 魅惑の桃太郎ワールドが広がっているのだ。


後ろから見るとこう。 浅野祥雲先生の天才ぶりが良く分かる(笑


さらに奥にはこんなオブジェが。 桃鳥居のイヌに比べて、このイヌはなんと悪党ヅラか。 宝物を奪い返したとたんにこのツラでは、単なる悪党にしか見えない。

どうでもいいが、荷車の宝物が汚れすぎ・・・たまには塗ってあげて下さい・・・


このスペースには、こんな「宝物館」もある。 有料なのはここがメインだから。


鬼の金棒とか、鬼の珍宝とか・・・・あとは桃太郎関連の資料等。
イカサマ臭さが凄いのだが、少なくとも昭和天皇あたりも訪問されている由緒ある神社でもあるらしいので油断は禁物だ。


帰り際、参道の先頭にあるサルの像。  目が逝っているのだが・・・・

日本の神社、仏閣というのは、意外と珍スポットのいちカテゴリーとして定着してしまっている。
ここみたいに勝手に伝説を造っているところもあるし、変なモノを祭っている所もある。 もちろん新興宗教系の怪しいところも含め、なんでこんなに多いのか。
いろいろな由来をゆっくり調べてみるのもB級スポットの面白さかもしれない。

2007年10月27日訪問

上には上がいるものだ・・・・~奥山高原と竜ヶ岩洞

2008年12月07日 22時35分34秒 | B級スポット静岡
静岡県浜松市・・・・といってもまるで政令指定都市の雰囲気がしない、かつて引佐町と呼ばれた、浜名湖の北の山奥にそれはあった。
富幕山(とんまくやま)なる愛知・静岡県境にそびえる山の中腹に開かれた、「奥山高原」である。

結論から言ってしまえば、私を感涙させた養老ランドを(B級的な意味で)アッサリ超えてしまった。 

まあ記事のタイトル通りである。 まさに「上には上がいるものだ・・・」

晴れ渡った土曜日。 奥山高原でリゾートしようと決めたのはいいのだが、まず到達するのが大変であった。
三ヶ日ICから、「オレンジロード」なる道を通っていくのだが、この道、夜に走り屋の小僧がうろついてやしないかというほどのウネウネ道であった。
一応、R362から旧引佐町市街地経由でも行けるのだが、これはかなり遠回りなうえに、気賀の市街地が結構混むのでかなり時間がかかる。

これは場所が辺鄙というだけで相当損している感じである。
ちなみに、公共交通機関は事実上アウトのようである。 一応パンフには、「浜松駅から遠鉄バス50分+徒歩30分」などと記載されているが、そもそも停留所の名前が書いてないし、無事に降りたとしてもそこから30分も歩いて行く物好きなど皆無であろう。 そんな苦労をしてまで辿り着いても何の得にもならない所だと断言してしまおう。

とりあえず我々は、山道を苦労して走った甲斐あって無事到着。 和風の建物の入場券売り場へ。 入場料は大人子供共通で500円。 一応「動物ふれあいランド」なるミニ動物園がある模様で、そちらは別途400円かかるそうな。 で、両方で900円のところセットで買えば800円になるということで、そちらを購入。
まあ800円という値段はB級スポットらしくていいのだが、子供も同じ料金というのはどうなのか。

ゲートをくぐるとまず池があって、バッテリーボートが置いてある。 ここは山の中腹なので、高原の最上部から小川が流れていて、最下部の入場ゲートのところで池となっているのだ。 その小川のまわりは、「流水庭園」と呼ばれていて、人工の滝が作られ、イモリや沢ガニが放されているとか。(全然見つからなかったけど)
で、小川の最上流に芝生広場があって、さらにその上に観覧車がある。


とりあえずここに辿り着くまでが大変なのだ(笑
しかしこれほどの山の中腹にある観覧車だけあって、眺めはかなり素晴らしいものだ。 工場と住宅しか見えない、ウチの近所の刈谷ハイウェイオアシスの観覧車よりよっぽどマシである。


観覧車からの眺め。 これが奥山高原だ。 角度を変えれは浜松の市街地まで見える。
ちなみに、下にアトラクションぽいのが見えるが、アレが魅惑のB級遊園地「わくわくランド」だ。


観覧車の眺めは素晴らしいものだったが、それとなくサビが進行しているのが気がかり。 ついでに窓ガラスもかなり汚かったんで、たまには拭いて頂きたいところである。

で、下の遊園地「わくわくランド」であるが、異様に小さいメリーゴーランドとあまりにも人が居なくて声を掛ける勇気が出なかったゴーカートが印象的。
とりあえず何も乗らずに帰る訳にも行かないので、比較的人気のあった「チャイルドコースター」に挑戦。


なんとB級臭あふれる写真であろうか。 このコースターもサビの進行が気掛かりであった。

その後入場ゲート付近まで降りて、「ワンわん動物ふれあいランド」に移動。


ここはけっこう多種の犬がいて、お客さんも多く賑わっていた。 リードを引いて好きな犬と高原内を散歩できるのが人気の秘訣のようだ。 ウチの当時1歳の坊やも大喜びで、かなり長居してしまった。
ただ、入場料別のために、最低800円払わないと犬とふれあえないのは残念なところである。

ここを訪れたのは2007年の10月であるが、今年(2008年)の3月の「探偵ナイトスクープ」のパラダイスで紹介されていた。 やっぱナイトスクープも喰い付く物件だったようだ。

しかし、ナイトスクープ出演の甲斐なく、状況は悪化しているようである。
自分が行った時は、春から秋までやっていた「動物ふれあいランド」が夏休みだけの開園となってしまい、しかも夏休み以外は高原自体が平日閉園だそうである。(以前は冬場のみ平日閉園)
ついでに、駐車場の脇にある食堂も、「とろろ御膳」等の大掛かりなメニューが予約制だったのは覚えているのだが、今年はすべて予約営業となってしまったそうだ。
うどん一杯で前日予約なんて・・・・そんな食堂では閉鎖は時間の問題だろう。
まぁ、維持費や人件費もほとんどかからないのかもしれないけど、なんとなく近い将来、廃墟化しそうな雰囲気がしないでもない。

平日休園の期間や、食堂の営業状態、遊具のサビ具合等を考えると、養老ランドで驚いていたのが微笑ましい。 このB級ぶりは明らかにそれを凌いでいる。 上には上がいるものだ・・・

近くに第二東名が建設中だったけど・・・・あんま関係ないだろうな。 
少し先行きを心配しつつ、奥山高原を後にすることにした。


当日は名古屋に戻ってパソコンを買う予定だったのだが、ETCの通勤割引の時間まで間があったので、オレンジロードを使わず引佐市街経由でゆっくり帰ることに。

すると沿道に「竜ヶ岩洞」(りゅうがしどう)なる看板が頻繁に出ている。
時間もあるし、面白そうだったので寄ってみることにした。
ここは、1983年から公開された鍾乳洞なのだが、その肝心の洞窟部分に辿り着くまでがかなりの難工事だったそうだ。
戸田建設の戸田貞雄氏が音頭をとって、この鍾乳洞を発掘したそうである。

場内は、昭和的ごった煮風情のお土産物屋や食堂が集まり、変な顔ハメがあったり、チープな龍のオブジェがあったり、真夏以外意味が無さそうな足湯ならぬ「足冷水」があったりと、なかなかのB級オーラを放出している。

しかし流石は東海No1の鍾乳洞だけあって、観光バスもひっきりなしでかなりの人出だった。

とりあえずうどんを食べた後、650円の入洞料を払って鍾乳洞へ入ってみる。


これは「天女の鏡」。 地下水の水たまりが鏡のようになっている。


スケールとしてはまあ普通。 ただ、一番奥にある「黄金の滝」は凄かった。
写真が無いのが残念だが、鍾乳洞内の滝としては白眉である。

洞窟はU字をしていて、約400M。 出口は洞窟博物館なる施設になっていて、例の難工事の様子をジオラマと写真で知ることができる。
その先はよくある「出口がお土産物屋」のパターンで、化石やらなんやら売っていた。 僕は地下水を汲んだミネラルウォーターと、小石の形をしたチョコ、「じゃりチョコ」を購入。

とにかくお土産物屋まで人が多く、自然の造形がどんな芸術家をも超えるという証左であろう。 やっぱ自然の素晴らしさをB級スポットと言うのははばかられる。 どんなに周りの施設が怪しかろうと。

なお、ここ引佐町の名産に、有機栽培の自然薯があり、奥山高原とここでその自然薯を使ったとろろ定食が食べられるそうだ。
奥山高原の食堂が半死半生の状態なので、竜ヶ岩洞の食堂は貴重だ。 なんかフルーツパークとの共通券なるものを売っていたが、そんなものとコラボするヒマがあったら、とろろつながりで奥山高原との共通券でも作ってあげたらどうか。
竜ヶ岩洞の賑わいぶりを見るに、少しは奥山高原のほうにうっかり流れてきてくれるかもしれない。

2007年10月13日訪問