シロタビの、B級旅行イバラ道

「るるぶ」片手に定番記念写真を撮るだけが旅行なのだろうか? 観光名所のその陰で、ひっそりと怪しい光が待っている・・・

その志の低さを体感しに行こう・・・・~日本列島公園

2009年03月22日 22時21分58秒 | B級スポット愛知
いろいろ楽しい蒲郡であるが、そこから海沿いを豊橋方面へ15分ほどドライブすると、いきなり「日本列島」と書かれた標識が見えてくる。
三河湾の埋立地、正式には「三河臨海緑地・第3ブロック」と呼ばれるエリアに造られた公園のことである。
この公園、「ミニ日本列島」と呼ばれる、日本の地形を模したと思われる公園なのだが、その志の低さにみんな感動したという噂を聞き、行って見ることにした。


だだっぴろい駐車場から入り口に入るといきなりこれ。 ちなみにこれは関門橋だそうである・・・・。


橋をくぐると、その先は瀬戸内海ということになるので、右手にこんな物が・・・
一応愛媛を表現したオブジェ。
じゃあ左手には広島県が? と思いきや何もナシ。 一応広島県の童謡か何かの歌碑が立っていたが、それだけ。
中国山地を表現したらしい芝生の丘を越え、山陰へ。 
しかし、ここにもめぼしいモノは無い・・・(砂丘くらい表現してほしかったが)


しかし少し歩いたらこんなオブジェが・・・・って「東尋坊」じゃないの・・・
ってもう福井!? なんか距離感がメチャクチャなんですが・・・。

この東尋坊のショボさに乾杯。 実際に見に行っただけになおさら・・・
さらにその隣の芝生には石灯籠が1個ポツンと。
これは兼六園らしい(涙


そのまま日本海を北上すると、こんどはこんなベンチが。 当然山形県。
ちなみに、後ろに見える芝生広場には小道があって、そこに川の名前のプレートが貼ってあったりするのだが、これがまたいい感じで適当。
「信濃川」と書いてある小道を登っていったら、東京湾に出てしまった(笑


さらに北上するとこのリンゴベンチが。 この先には北海道・・・と言いたいところなのだが、北海道の広さには全く似つかわしくない小さな芝生スペースがあって、そこにトーテムポールが刺してあるだけ。


といわけで、各県酷い扱いなワケだが、富士山だけは別。 このような標高10mくらいあろうかという、立派な山が造られている。
しかしこの富士山以外は、本当にやっつけ仕事というか、地形もメチャクチャである。
1周したところで、日本の地理や風俗につての知識が向上する事は無いと断言してしまおう。
まあ、公園として家族で遊ぶには問題ないのだが、だったら変なオブジェを作るカネを遊具に回して普通の公園にしたほうがいいだろう。

どっかのオヤジが思いつきで造ったならともかく、一応税金を投入した公共施設なのだから、もう少し頑張ってほしかったところである。
税金で作られたB級スポットというのは少し哀しいものでもあるので。(全国にいっぱいあるわけだが(笑い))

2008年3月2日訪問

甘い甘いテーマソングに洗脳されてしまうのか・・・~お菓子の城

2009年03月01日 06時59分56秒 | B級スポット愛知
名古屋市から岐阜にかけての一帯は、全国的に見ても伊豆高原と並んで、摩訶不思議な施設の多いエリアである。
そんなカオスな犬山市の工業団地に、スイーツ・テーマパークたる「お菓子の城」は存在する。
もともと「竹田製菓」という愛知のお菓子メーカーの工場の敷地に造られたので、周りは工場や物流センターばかりで、いきなりファンタスティックな洋館が現れるのはかなりヘンである。
石畳のシックな駐車場にクルマを止めて、城門に向かう。
入城料は驚愕の1200円である。 しかも入れるだけなので、中で何かしたかったらまた金を払わなければならない。
とりあえず我々は、お菓子バイキング付きの1800円のセット券を購入。


これがお菓子の城全景。
ちなみにこの立派な造りは実は正面だけで、裏側は実に質素な造りである。
お菓子造り等の体験コーナーは、渡り廊下でこのお城の裏側の工場まで歩かねばならない。 
つまりこのお城、半ばハリボテなのである。
無論今更そんな事をウダウダ言うつもりは無い。 これもB級テーマパークの味というやつである。


入るといきなり目に入るのが、世界一の高さというウェディングケーキ。
多分10mくらいあるのではなかろうか。 無論、生ケーキでは腐ってしまうので、これはシュガーケーキである。
開城から20年の歳月により、少し溶けてきているが・・・
そのケーキの前では、お菓子の城限定のスイートポテトが売っていた。
これが実に美味い! のだが・・・買うのにまた1200円入城料払わなきゃいけないが何とも・・・外でも売って欲しいところである。

そしてもう1つ忘れてはならないのが、城内どこに行っても流れているメルヘン全開なBGM。 これが有名な「お菓子の城のテーマソング」である。
トイレの中まで流れているので、帰る頃にはしっかり洗脳してもらえる。


まずは入城券とセットで購入した、お菓子バイキングに挑戦。
ここは要するに、ケーキ・パフェ・アイス等が食べ放題のスイーツバイキングである。
パフェなんかは自分でトッピングして作れるので実に楽しい。
入城料の1200円が無ければ毎週通いますが・・・


お城の2階は王様の部屋と名付けられた、ウェディング&パーティーホールである。
最初は、子供向けのウェディング体験アトラクションかと思ったのだが、そうではなかった。
ここは、大人のホンモノの結婚式も受け付けているのである。
この日は「お菓子の城ウェディング」のパンフが並べられて一般公開中。
新郎新婦の席に座ってご機嫌の坊や。

ここのウェディングドレスは1000円で試着も出来る。
ちなみに女装もOKだそうである(笑
しかしお菓子の城で結婚式とは、ネタとしては面白いが、少々親戚を呼ぶのが恥ずかしいところである。

レストランや結婚式場のあるお城エリアの後ろの渡り廊下があり、お城の後ろに控える竹田製菓の工場へと直通できる。
今は工場見学はやってないそうだが、工場の一部を使って、お菓子作り体験コーナーや、シュガーアートが展示してある「さとうの国」がある。


シュガーアートとは、要するに砂糖を固めて作った塑像である。 材質が材質だけに、湿度や温度の管理がシビアそうであるが・・・
これは皆さんご存知「サグラダ・ファミリア」のシュガーアート。


ええっとこれはなんだったっけ。 とりあえず、綺麗に撮れてたので掲載。
さとうの国の中央には、なんと砂糖で作った愛知県の地図がデンと居座る。
名古屋城や熱田神宮はもちろん再現されているのだが・・・・


なぜかココで紹介した桃太郎神社まで。
イヌがかわいい・・・・てか桃太郎、なんか女の子のコスプレみたいで、本当に鬼と戦えるのか・・・


童謡のコーナーもあって、白雪姫とかおやゆび姫とか・・・有名どころのワンシーンが、これまたシュガーアートで再現されている。
坊やは 「ヘンゼルとグレーテル」のお菓子の家でご機嫌の様子。
プラスチックとかではない、本物の砂糖で出来たお菓子の家なんて、子供にはたまらんでしょうな。

坊やが小さいので見るだけにしたが、クッキーやビスケットの体験コーナーもあり、全体的にお客さんも入っていた。
入城料は高いのだが・・・・これも甘いものの強みか。
まあ、体験コーナーも含めて、親子で半日は過ごせそうだ。

それにしても、お菓子の城ウェディングなんて知らなかった。
パンフによると、50人で88万円だそうです・・・・
あなたもいかがですか?(笑

2007年2月3日訪問