★さちゅりこん――渡邊史郎と縦塗横抹

世界が矛盾的自己同一的形成として、現在において過去と未来とが一となるという時、我々は反省的である。(西田幾多郎)

権現水を訪ねる(長野の神社4)

2018-01-04 12:26:57 | 神社仏閣


権現水は、権現滝からきている水場。権現滝は、城山の上の方にある滝である。木曽義仲が平家殲滅をめざして出陣する前に、御嶽大権現を勧請して身を清めた滝と言われている。小さい頃に何回か行ったことがある。近くで見ると、なんだか恐ろしい滝であった印象がある。――それはともかく、権現様の怒りのおかげで、平家の武士や女の子はたくさん海に沈んでしまった。滝が海に勝ったのである。山が海に勝ったと言ってもよい。というわけで、西行の負け惜しみの歌↓

木曾と申す武者、死に侍りけりな

木曾人は海のいかりをしずめかねて死出の山にも入りにけるかな


この生臭坊主がっ木曽の山猿を馬鹿にするのもいい加減にせえ




と思って、近くを見たら、「郵便ポスト 義仲くん」。現代人にも義仲に対する尊敬がまったく感じられない。たぶん罰が下るはずである。


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