(転向→)入党のフィナーレ 2019-11-19 23:54:05 | 思想 出隆の自伝読んだら、最後に共産党入党を持ってきててなかなかかっこよかったな。自らに許した唯一の肩書きだ、と。出隆はギリシャ哲学の研究者で『哲学以前』とかで有名になったひとだが、戦時中は頑張って隣組組長などをやり、発言も当時のスタンダードな感じになっていたらしい。思うに、当時の知識人は「転向」を楽しんでいた人がかなり居ると思いますね……。罪を得ると、「主体」ははっきりしますからね。「主体性論争」なんてその効果でしょう。 ドストエフスキーに書かれていることをすっかり忘れて……。 #本(レビュー感想) « 常世のものと響けり | トップ | 刄に先だつ首級の »