できるだけごまかさないで考えてみる-try to think as accurately as possible

さまざまなことを「流さずに」考えてみよう。"slow-thinking"から"steady-thinking"へ

子どもへの「日の丸・君が代」強制には断固反対するのに、組合員には選挙運動を強制する日教組

2010-02-16 06:21:59 | Weblog

昨日の夜のBSニュースで私は初めて触れたのだが、夜の民放ニュースではほとんど扱わなかったようなので、概略をあの朝日さんの記事から。


北教組委員長ら資金提供 小林議員側に計1600万円(朝日さん 2010年2月16日)

 民主党の小林千代美衆院議員=北海道5区=側が、北海道教職員組合(北教組)側から違法な選挙費用を受け取っていたとされる問題で、当時の北教組委員長らから小林氏の陣営に400万円ずつ4回に分け、総額1600万円が渡されていたことが、捜査関係者などへの取材で分かった。札幌地検は15日、札幌市内の北教組本部などを政治資金規正法違反(企業・団体献金の禁止)容疑で家宅捜索した。

 労組出身の小林氏の陣営では2009年8月の衆院選に向け、支持団体の北教組委員長(当時)が選対委員長を務めていたが、同年6月に死去したため、後任に北教組副委員長(同)が就いた。

 捜査関係者などによると、北教組の委員長と副委員長は08年冬ごろから09年夏ごろまでの間に400万円ずつ4回に分けて、計1600万円を小林陣営に提供していたという。

 これらの資金は北教組の裏金から出された疑いがあり、事務所の維持費など、陣営の選挙費用に使われた可能性があるという。札幌地検はこの資金提供が、政治家個人への企業・団体献金を禁じた政治資金規正法に違反した疑いがあるとみている。

 小林氏は15日の朝日新聞の取材に「事実関係が全く分からない。資金のやりとりは、選対と総支部に任せきりだった。事態の真偽がはっきりしていないので何も申し上げようがない。私としては政治資金規正法、公職選挙法に基づいて処理されていると思っている」と話している。

 小林氏は00年衆院選から同区で立候補。自民党の町村信孝・元官房長官に3回続けて小選挙区で敗れたが、昨夏の衆院選で約3万票差をつけて当選した。(引用ここまで)


※北教組は、日教組の北海道支部みたいなものである。


北教組家宅捜索で政治と教職員組合の癒着構造にメス(産経 2010/02/16

 長年指摘され続けた教職員組合と政治家の癒着構造に捜査のメスが入った。裏金疑惑をめぐる札幌地検の北教組本部への家宅捜索。選挙のたびに組合員である教職員を動員し、民主党議員を組織的に支援してきた北教組は「人」「物」だけでなく「カネ」も提供していたのか。提供先は小林氏側だけなのか。札幌地検の本格解明が始まった。

 札幌市中央区の北教組本部が入居する北海道教育会館には15日午後6時ごろ、札幌地検の係官20人以上が捜索に入った。現場は約40人の報道陣で騒然となり、係官が「差し押さえのじゃまになるので出ていって」と声を荒らげる一幕も。

 関係者によると、北教組が小林氏の支援を始めたのは、小林氏が比例復活して初当選を果たした平成15年の衆院選。各選挙区を担当する労組を決めた際、激戦区の5区には組織力がある北教組に決まり、それ以降、小林氏陣営の選対本部には北教組幹部が入って選挙を仕切ってきたという。

 組合員である教員にノルマを課し、組織的な選挙活動を展開する-。こうした活動が、北教組では半ば公然と続けられてきた。

17年9月の衆院選の前には「指令書」という文書を全分会(地域や職域の下部組織)に配布。1区の横路孝弘氏、2区の三井辨(わき)雄(お)氏、3区の荒井聡氏、4区の鉢呂吉雄氏、そして5区の小林氏の計5人の選挙を応援することを明示した上で、候補者ごとに計5人の教員をリストアップし、選挙戦の専従担当者に任命。さらに組合員に対しては集会参加やチラシ配布、電話作戦などの動員行動を指示し、1人につき5人の支援者獲得を目指すよう呼びかけた。

 こうした組織的な政治活動に対し、自民党議員からは「教員の政治的中立性を損なう行為で、勤務時間中の選挙活動となれば、職務専念義務違反になる恐れがある」と問題視する声も上がっていた。

 地元政界関係者は「他の議員と比べても、小林氏は自身で資金集めをしていなかった。選挙は北教組の丸抱え。北教組から違法な形で資金が渡っていたとすれば、やはりそうだったのかという気持ちだ」と話す。

 北教組の小関顕太郎書記長(54)は産経新聞の取材に組織的な裏金づくりや小林氏側への資金提供を否定する一方、「火のないところに煙は立たないということもある」と述べ、過去にさかのぼって内部調査を実施する意向を示した。(引用ここまで)

 

こういうニュースに触れても、自分が都合が悪いことについては「国策捜査だ!」「推定無罪だ!」などと発狂して、全てをなかったことにしようとする人がいるようなので、、現場の声も紹介しておこう。


【09衆院選】争点の現場(1) 教員、選挙に走る「民主政権で見返りを」(産経 2009/8/20)

 「教師がこんなことをやっちゃダメだってことは、本当は分かっている」

 北海道教職員組合(北教組)に所属する札幌市近郊の自治体の男性中学教師は、自分が今回の衆院選に向けてやっている「選挙運動」について、こうつぶやく。渡された名簿に無作為で電話をかけ、民主党系の特定候補への支持を訴える電話作戦。近所へのビラ配り。指示は連合の選挙事務所から来るという。

 「本当はやりたくない。電話もガンと切られたりするし。でもやらないと言えば、組合の上の人が負担をかぶることになるから…」

 教師は続けて、「これだけ民主党を応援しているのだから、政権をとれば、必ず何か見返りがあると信じている」と語った。

 
■ 有名無実化

 教員の選挙運動は公職選挙法と教育公務員特例法で禁じられている。文部科学省は7月22日、「教職員等の選挙運動の禁止等について」とする局長通知を全国の教育委員会に出した。国政選挙前の恒例の通知だが、この「禁止」は長い間、組合教師によって有名無実化されてきた。

 組合に加入していない男性教師によると、約10年前の北海道内の公立中学校では、職員室での朝礼が終わった後、校長や教頭がいる場所で引き続き「組合朝礼」が始まったという。「今日の道徳活動についてお知らせします」。続けて、「○○先生と××先生には、この地区をお願いします」などと指示が飛んだ。教師は赴任当初、「道徳活動」の意味が分からなかった。後で同僚から、それが2人1組で行う特定候補の応援のための戸別訪問や、ビラ配りの隠語だと知らされた。

 「ふざけた隠語がまかり通っていることに腹が立った」と教師。自宅に遊説への参加を指示するファクスが送られてきたこともあった。送信元は学校で、発信時間は勤務時間中だった。

 道内の公立中学校長の男性は「今でも組合の組織率が高い一部の学校では、学校の電話やファクス、コピー機、プリンターなどを自由に使い、選挙運動用の文書作成や、やりとりをしている」と実態を指摘する。

 北海道教育委員会によると、平成16年の参院選で北教組網走支部専従の教員が公職選挙法違反(買収)で逮捕。道教委から停職3カ月の処分を受けている。

 
■道徳批判

 北教組は昨年1月、賃金カットに抗議して時限ストライキを行い、教師約1万2500人が戒告処分を受けるなど、日教組の中でも突出した活動が目立つ。

 昨年11月、北教組は「改悪学習指導要領に対峙(たいじ)するために」と題した資料を各学校に配布した。副題は「『国家のための教育』は許さない!」。社会科の項目では「『国を愛する心情を育てる』は論外」などと学習指導要領を批判。北方領土については「日本固有の領土式の観点ではなく、アイヌ民族や戦争との関係でとらえさえて考えさせる」としている。

 同年12月に配られた職場討議資料では、指導要領が道徳で「約束や社会のきまりを守る」ことを重視していることを取り上げ、「『国家に従順な人づくり』をめざす戦前の教育回帰」と批判。「文科省の道徳教育は内面の自由を侵害する」が組合の立場だ。

 
■自主研修

 道教委関係者によると、こうした資料の教育現場での取り扱いは地域差があるものの、組合活動が活発な地域では、自治体の「教育振興会」「教育推進協議会」などの場で資料に基づく自主研修が行われる。この関係者は「反学習指導要領の勉強の場に税金が投入されている」と憂慮する。

 麻生太郎首相は選挙戦で、民主党本部に国旗が掲げられていないことを批判し、「日教組の影響を受けている」と指摘した。冒頭の教師は「自民党は教員に厳しい。(反対闘争をしてきた)日の丸、君が代でも国にやられっぱなしだ」と嘆く。

 そして、「それでも選挙活動をやってきたのは、北教組の意見が国政に影響を与えることを期待したから。今度、民主党政権になって、何も教育行政が変わらなければ、怒るよ」と力を込めた。 (引用ここまで)


小林千代美議員(北海道5区)の、この容疑についての批判は控えておこう。ここで私が一番強く言いたいことは、

日教組は、「思想・良心の自由」というタテマエで「子どもたちに日の丸・君が代を強制するな!」と発狂するのに、
組合員に民主党応援を強制するのは「思想・良心の自由」の否定なんじゃないの?


ということだ。

あまりにも当たり前のことだが、日教組組合員が全員民主党を支持しているという保証はどこにもない。にもかかわらず、

・組合員に選挙運動を割り当て、
・(小林議員に裏金が渡っていなかったとしても)(税金は言うに及ばず)組合費を民主党応援に使う。


これを、「思想・良心の自由」と「財産権」の侵害と言わずして、何と言うのだ????


私が組合員だったら、「日教組の組合員だからと言って、組合費が選挙資金に使われることを了承した覚えはない。財産権の侵害だ」という理由で徹底的に裁判するがねぇ。

参考ページ:現役おばちゃん教師 日教組の何が悪いのよ!!(すずめ様のブログ)


日教組の中でも,個人により,少しずつ見解は違いますし,私なんかはあまり抵抗のない方ですから,卒業式にも歌ったりしますが,
学校の行事なのに,校旗を使わず,国旗を掲げることに職務命令を出してくる管理職や,君が代を歌わなかった教師を処分したり,
君が代の時に起立しなかった生徒に指導することを強要する委員会に対して反発しているのであって,事実を否定しているのではありません。もし,本当に,日の丸を否定するように生徒に教え,君が代を歌わないように強制する教師がいたら,それは間違いなく偏向教育ですから,処分されて当然です。

教師はあくまでも事実として,指導要領にあることを,きちんと生徒に教えることを求められていますし,その通りに努力しています。

あれ?と思いましたね。今。そのとおりです。多くの人が,いろんな事実をゴチャゴチャにしています。
それは,対日教組の切り札の一つとして,「おまえら,非国民や」と大衆に言わしめる,日教組つぶしのプロパガンダです。
誰かが裏で糸を引いているか,またはその方がお金になると判断したかわかりませんが,マスコミが,味噌もクソもいっしょくたに報道した結果,国民の間には「日教組は日の丸も君が代も否定する極左集団で,そんなものに教育を任せたのでは日本の国は潰れる」という意識が見事なまでに広がってしまいました。(引用ここまで)


この方は、「卒業式は行事なのだから、教育委員会や管理職に対し、日の丸を掲げることを強要するなと主張しているのであって、日の丸・君が代は知識としては教えている」と言いたいわけか。「だから、『日教組は日の丸も君が代も否定している』という言説をまことしやかに広めるのは、日教組つぶしのプロパガンダにすぎない」と言いたいのか。


・・・いや、同じでしょ?「学校の行事だから」という理由で、教育委員会からの指示を守らなくていいなどという論理はどこにもない。行事だったら、どんなささいなことでも強制してはならない?何だその「勝手ルール」は??

前も書いたことだが、例えば「ボクは思想の自由として勉強したくありません」「ボクは思想の自由として、授業中にケータイメールを打つのは権利だと思っていますので、授業中でも、先生に当てられても、メールをプチプチやらせてもらいますよ」などとガキンチョが言い始めたら、この「思想・良心の自由」を金科玉条のように掲げる日教組教師どもはどうするつもりなのかね??

しかも、今回の家宅捜索とは関係なく、日教組は組織として民主党を選挙応援していた。この事実だけで、日教組という集団は「口だけの先生集団」と言われても仕方がないであろうに。


この件で有罪が確定したら、この容疑に関わった北教組の組合員(=学校教員)は当然、退職金が出ない懲戒免職になるのだろうね?



<当ブログ関連記事>

日の丸・君が代を「内心の自由」の問題とするバカ教師は、生徒の硫化水素自殺を止められるのか?(2008.4.26)

言葉や行為の解釈権をめぐる闘争が政治であり、裁判であるならば<君が代伴奏命令、上告棄却判決(前編)(2007.3.1)



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。