できるだけごまかさないで考えてみる-try to think as accurately as possible

さまざまなことを「流さずに」考えてみよう。"slow-thinking"から"steady-thinking"へ

石原伸晃は自民党にいらない

2011-08-04 21:15:00 | Weblog

で、昨日、「次の話を」と言ったのは、このニュースについてである。

 

自民・石原幹事長、新藤氏らの韓国訪問を批判(読売 2011年8月2日20時12分)

 自民党の3国会議員が竹島に近い韓国領の鬱陵(ウルルン)島視察のためソウルを訪れ、入国を許可されなかった問題をめぐり、関係議員と党執行部の間であつれきが高まる事態になっている。

 2日の党外交部会には、韓国への入国を拒否された新藤義孝、稲田朋美両衆院議員、佐藤正久参院議員の3人が出席し、経緯を報告した。

 佐藤氏は、鬱陵島視察が当初、党としての派遣になるはずだったのに「個人の視察」に位置づけが変更されたと説明し、「あいまいな対応で大きな課題を残した」と、執行部の対応を批判した。西田昌司参院議員も「執行部の対応はちぐはぐだ。領土問題に取り組むなら、腰を定めるべきだ」と強調した。

 これに対し、石原幹事長は2日の記者会見で「党として派遣を許可した事実はない」と述べ、いったんは党の派遣として認められたとする佐藤氏の説明を全面否定。さらに、「領土問題の存在は事実だが、そのことですべての関係を台無しにすることがないよう、慎むべきは慎むという立場で臨むべきだ」と述べ、新藤氏らの行動を批判した。

 

<石原伸晃 東京8区

 

「慎むべきは慎む」が、何の主張にもなっていない。日本の国会議員が、日本政府としても韓国領と認めている鬱陵島に行くことに、どのような

「日韓関係のすべてを台無しにするかもしれない問題」

があるというのだ???そうやって、「相手が暴れるとこちらも困る」という態度を見せるからこそ、数日前の当ブログでも紹介したように、

 

 

 

このように、「暴れれば暴れるほど日本は竹島問題に首を突っ込まなくなるであろう」という期待に基づいて、これだけのバカ騒ぎをするのである。要するに、見透かされているんだよ。石原君よ。

しかしまあ、韓国では空港ロビーでたき火をしても良いとは私も知らなかった。さすが、バ韓国なだけある(苦笑)。韓国へ行く方は、空港ロビーが寒かったらすぐに何かを燃やすと良い。注意されたら、

「韓国人にはたき火を許して日本人には許さないのか!!この国は差別をするのか!!!」

と、やや大げさに騒ぐと良い。ただ、何も、上のバ韓国人のように、激しく大げさに騒ぐ必要はない(笑)。

 

 

一応石原は、国会では韓国の対応を批判してはいる。

 

「テロリストと同等扱い」=石原自民幹事長が韓国政府批判(時事 2011/08/02-12:00)

 自民党の石原伸晃幹事長は2日午前の役員会で、韓国の鬱陵島訪問を計画していた同党の新藤義孝衆院議員らが入国を拒否されたことについて「テロリストと同等のような形で入国を拒否し、強制的に(日本に)戻されたことは甚だ遺憾だ」と述べ、韓国政府の対応を批判した。

 公明党の山口那津男代表も記者会見で「入国拒否は妥当な対応とは思われない。国際社会に通用する対応を韓国政府としても考慮するべきだった」と述べた。 

 また、枝野幸男官房長官は記者会見で「大変遺憾なことだ。韓国側には、日韓関係の重要性に鑑み冷静な対応をお願いしたい」と表明した。(ここまで)

 

しかし、党内に対しては、「そのこと(領土問題)ですべての関係を台無しにすることがないよう、慎むべきは慎むという立場で臨むべきだ」と怒り、それだけでなく、「党として派遣を許可した事実はない」と、まるであたかも、「今回のことで生じたトラブルについては、自民党には一切責任はない」とでも言わんばかりである。

 

領土問題を重視していたにもかかわらず、その党の幹事長が、日本側に何の瑕疵(かし、おかしな点の意味)がないにもかかわらず、このことで韓国が日本に対して攻撃的になる可能性を重く見て、あらかじめこの3人のハシゴを外しておく。何というか、どこまでもセコいという言葉がぴったりな男、これが石原伸晃、自民党の幹事長である。

 

石原伸晃は以前にも信じられない発言をしている。菅首相が辞任を匂わせて、衆議院での内閣不信任決を否決させた後、民主党の玄葉政調会長が自民党の石破政調会長に、「自らの辞任と引き換えに菅首相の退陣を迫る考えを伝えた」ことを、当事者ではない石原が講演会でばらしてしまった。

 

自民党 石破政調会長、「玄葉氏辞める」暴露の石原幹事長に強い不快感…政治家同士の信頼関係は大事(読売 2011年6月18日19時16分) リンク切れ

 自民党の石破政調会長は18日、大阪市内で講演し、石原幹事長が同日、民主党の玄葉政調会長が石破氏に自らの辞任と引き換えに菅首相の退陣を迫る考えを伝えたと明らかにしたことについて、「色々なところでの発言は知っているが、政治家同士の信頼関係は大事だ」と述べ、強い不快感を示した。

 玄葉氏とのやりとりについては、記者団に「あったともなかったとも言えない」と述べた。

 関係者によると、石破氏は個人的に親しい玄葉氏とのやり取りを「内密の話」として石原氏に伝えた。石破氏としては「石原氏に裏切られた」(周辺)との思いが強いようだ。 (ここまで)

 

「父が父なら子も子だ」と思ったとすれば、少なくとも父に関する認識は間違っていると言わねばなるまい。例の「天罰」発言も、前後をつければこういう発言になっている。

 

「我欲で縛られた政治もポピュリズムでやっている。それを一気に押し流す。津波をうまく利用して、我欲をやっぱり一回洗い落とす必要がある。積年にたまった日本人のあかをね。やっぱり天罰だと思う。被災者の方々はかわいそうですよ」(ソースはこちら

 

今回の大震災が、被災地に対する天罰だと思って発言していたのであれば、「被災者の方々はかわいそうですよ」という発言が、「天罰」の直後に来るはずがない。この「天罰」とは、日本と日本人全体に対するものである。

その後、石原都知事はこの発言について撤回・謝罪をしているが、それは、文脈はどうあれ、今回の津波の被害が信じられない規模であったのと、被災者に対し、居住まいを正す気持ちで支援しなければならないという気持ちが生じたからなのであろう。

その後、がれきが一向に処理できなかったり、福島原発からの放射線により、風評被害も含めた「放射線ヒステリー祭り」が全国規模で生じている様子を見ると、この都知事の「日本全体に対する天罰」という言葉が、むしろ普通に真実であるとさえ感じられる。

にもかかわらず、この発言を撤回・謝罪をしたところに、石原慎太郎が、むしろ信義を大切にする、古いタイプの人間であることが表れていると私は考える。新銀行東京についても、当時の「貸し渋り・貸しはがし」の現状に対して何か手を打たなければならないという思いから始めたものであり、細かい運営方法などを、「こいつは信じられるから」と丸投げしてしまったところにその後の失敗の原因があるように思えてならない。

 

一方で、息子の伸晃は、玄葉と石破という、自分とは関係ない二人の「密談・密約」を、自分の講演会でペラペラと平気でしゃべることができる。国会では自民党幹事長として韓国に対して「遺憾だ」と平気で言える一方で、党内では「この3人が韓国へ渡航することを党として認めたことはない」などと、この3人のハシゴを平気で外せる。

 

「信義」の「信」の字もない人間である。

 

こんなに軽い人間が、自民党の幹事長という要職に就いていること自体が私には前から信じられなかった。テレビなどでは「政策通」として紹介されるが、私が直に見聞しても、ただ口先だけでその場繕いの言い方に追われているだけである。小泉政権時代にも、小泉首相から「サンドバッグになれ」と行革担当大臣に任命され、道路公団民営化を任されたが、結局は鈴木宗男らの力技に負けるという醜態をさらした。要するに胆が下に座っていないのである。

 

と、wikipediaで石原伸晃の経歴を調べていたら、彼は超党派の「日朝国交正常化推進議員連盟」に所属していたのか。そりゃダメだわ。どうしようもない。

 

とにかく、自民党からは、こういう信義を軽く見る人間は一掃してもらいたい。それでこそ、「自由と民主」「憲法改正」を党是とする政党として、己の主張を有権者に心から伝えることができるようになるだろう。

 



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