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「差別を助長する意図はない」と発言すれば「意図はない」ということになると思っているバカヒさん その2

2012-10-20 04:39:18 | メディアリテラシー・マスゴミ考察

前記事からの続き。逐次的にツッコミを入れていく。

 

>橋下は会場の雰囲気が熱を帯びてきた頃合いを見計らって、新党のロゴマークを発表した。大型スクリーンに映し出されたマークはグリーン地に日本列島の地図が白抜きされ、そこに黒と赤で「維新」と書かれただけのシンプルというより、凡庸なデザインだった。

「シンプル」なのか「凡庸」なのかは、単に筆者である佐野眞一の主観的印象に過ぎない。それを、あえて「凡庸」という言葉で表現することで、橋下を、橋下の発言以外の角度から卑下しようとしている意図だけが透けて見える。

 

>「さあこれから、日本国中で大戦(おおいくさ)が始まりますよ」

>新党の結成宣言というより、テキヤの口上だった。その口ぶりを聞いて、昭和末期のバブル時代に一大ブームを巻き起こした細木数子という女占師が、都内の高級ホテルで開いた会費一万円の講演会を思い出した。

何がどう「テキヤ」の口上なのか、これもまた具体的な説明が全くない。佐野眞一は要するに「橋下=テキヤ」というレッテリングをしたいだけだ、としか判断のしようがない。

 

>呆れたのは、この日の橋下を「すごいオーラ」と報じたテレビがあったことである。このレポーターは、いったいこの男のどこを見ているのか。

以下、どう「すごくないか」の説明に入る。

 

>薄茶色のサングラスをかけ、髪を茶髪に染めたタレント弁護士時代、あるテレビ番組に出演してコメンテーターの橋下を見かけたことがある。大変な人気者らしいが、恐ろしく暗い目をした男だな。それが第一印象だった。

>橋下はテレビカメラが回るとわざとらしい作り笑いを浮かべる。だがテレビカメラが回っていないとわかると、たちまち素に戻って暗い顔に宏る。この男は裏に回るとどんな陰惨なことでもやるに違いない。

 

・・・「裏に回るとどんな陰惨なことでもやるに違いない」と主張する「根拠」は?ただ佐野が受けた印象だけである。

 

筆者の印象だけで、「あいつはいい奴だ、こいつは悪い奴だ」と簡単にレッテル貼りができる心性は、きわめて低レベルなサヨクスピリッツである。普通に反論できないから、保守的な発言をするヤツを「ネトウヨ」と名づけ、必死に流布させてきた心性と同じ。それがここにあぶり出しのように現れているだけである、としか言いようがない。

 

繰り返すが、このレベルの「駄文」を、「緊急連載!」と称して、「今号の最大の記事」という扱いをしたのが週刊朝日の編集部と、編集長である河畠大四(かわばた だいし)である。

 

 

 

>そのときの予感は、不幸にも当たった。光市母子殺害事件の容疑者弁護団への懲戒請求をテレビで煽り、大阪市職員の入れ墨調査を断行する。

・・・弁護士を懲戒請求する権利は、国民の自由権の一つである。それが不法行為だったという法的判断は全く出ていない。佐野眞一は、そういう基本的事実関係すら理解せず、単に

・光市母子殺害事件の容疑者弁護団への懲戒請求をテレビで煽るヤツは「悪い奴」だ!

・大阪市職員の入れ墨調査を断行するのは「悪い奴」だ!

という、低レベルのサヨク的なレッテリングをここでも繰り返す。

 

>橋下の言動は、すべからくテレビ視聴者を相手にしたポピュリズムでできている。ポピュリズムといっても、それを最初に政治の世界に取り入れた小泉純一郎とは天と地ほどの違いがある。

ここに至っては「すべからく」の誤用である。佐野眞一って「名の売れたジャーナリスト」なんじゃないのか?本当はただの「変なオッサン」にすぎない、としか言いようがない、日本語に対する姿勢である。

 

>そのとき、やはりこの男はそんなおべんちゃらと薄汚い遊泳術で生きてきたのか、と妙に得心がいった。それだけに、橋下徹はテレビがひり出した汚物である、と辺見庸が講演で痛烈に批判したとき、我が意を得た思いだった。

ここも「薄汚い」や「テレビがひり出した汚物」という、悪印象を持たせる言葉をベタベタ貼るだけである。その「根拠」は?というのが、ジャーナリストに限らず、言論に関わる者全てが必ずチェックしなければならないことのはずなのだが。

 

 

>記事には「大阪維新の会」に所属する議員も所属する議員が語った、耳が勃起してきそうなこんな裏話が紹介されている。

>「今回のパーティー券(1枚2万円)は、全議員に20枚以上のノルマが課せられていました。しかし、後援者に売ると、議員に販売手数料が入る仕組みになっとるんですわ(笑い)。20枚を売ると1枚につき5千円で、10万円。21枚以上なら1枚1万円と高額になり、かなりの稼ぎになる。100枚以上さばき、儲けたベテラン議員も大勢おりました」

>なるほどそういうことだったのか。超満員の大盛況だった割には会場に熱気のようなものが感じられなかった理由が、このコメントを読んでやっとわかった。

儲けたから熱気が出ない?ここに至っては、率直に言って意味がわからない。佐野眞一の世界の中だけではわかるのだろう。かわいそうなことである。

 

 

>うっかり伸びをすると、指が周りの人の目に刺さりそうに混雑し表会場を回っていると、ひとり黙々と料理を口に運んでいる老人が目についた。大阪・下町の町工場の社長だろうか。阪神タイガースの野球帽をかぶり、背中にはリユックを背負っている。

>二万円分の会費の元をとろうとでもしているのか、いかにもありきたりのパーティ料理をがつがつと食べているのが、むしろほほえましかった。

>今年九十歳に宏るというこの老人に、なぜこの会に参加したのかと尋ねてみた。

>すると、老人はそれには直接答えず、まず二つ折りの奇妙宏名刺を差し出した。

>表には「まんでもかんでも相談所 所長」と書かれ、裏を返すと、「家訓 男は珍棒 女は子宮で 勝負する」と書かれていた。

>頭の中に「?」がブンブンと飛び交い、思わず相手の顔をまじまじとのぞきこんでしまった。こちらの不審な顔にも眉ひとつ動かさないところが、また大阪人らしかった。

>この老人に話しかけて得た唯一の収穫は、橋下のパーティーにはこの種の輩たちが参集したのがはっきりとわかったことだった。

>阪神タイガースの野球帽をかぶった関西弁丸出しのおっさんは、こんな話から始めた。

>「橋下さんの父親はあがり(被差別出身)で、それに比べて母親の方は純粋な人やと思う。これは私の持論なんやけど、一般的に子どもは親父の精子が80%、女の卵子が20%の割合で結合するわけや。けど、橋下さんの場合はこれが逆で、母親の卵子の割合が80%やったと思うんや。だから、橋下さんは母親が立派な人やったなと思うんですわ。お母さんは女手一つで七人の子どもを立派に育てているわけやろ」

 

このあたりの「変な老人」についてのエピソードは、どこまで事実なのかすらきわめて怪しい。上に批評したように、ことごとく「根拠」のない「印象レッテル貼り」に終始している佐野眞一が、こういう老人の存在を妄想して、自分の記事に都合がいいようにふるまわせ、それをあたかも事実であるかのように書くと。そういう可能性が、少なくとも無視できないほどは存在すると思わせてくれるのが、この、「変な老人が出てくる前」の段階でのグダグダぶりである。

 

>ところで、この会になぜ参加したんですか。本題の質問に移ると、またまた頓珍漢な答えが返ってきた。

>「いまの政治家は誰も戦争を知らん。だから橋下を応援しとるんや」

>橋下も戦争を知りませんよ。そう言おうとしたが、「男は珍棒 女は子宮」と信じて疑わないおっさんが、橋下なら中国、韓国と戦争してくれると言おうとしているこどに気づいて、それ以上聞くのはやめた。

>いかにも橋下フリークにふさわしい贅六(ぜいろく)流のファシズムだと思った。だが品性の点では、新党に参加表明した政治家連中より、このおっさんの方がまだ上等だった。

他人を批判するのに根拠一つつけられないジャーナリストが、「品性」などという言葉を使ってまた「レッテル貼り」にいそしんでいること自体が笑止千万である。

 

 

>新聞は、民主、自民、みんなの党に離党届を出した衆参の国会議員7人が新党に合流した、などと政治記事らしくきれいにまとめた。だが、打算ずくでパーティー券を売ってひと儲けした市議会、府議会議員たちを含めて、こういう下品な連中は、私から言わせれば”人間のクズ”という。

>会場で、顔見知りのTBS「報道特集」キャスターの金平茂紀に会い、一言コメントを求められた。そこで、こんな感想を述べた。

>「日本の歴史が暗転する瞬間に立ち会ったというのが、実感です。でも本当のことを言えぼ、こういう見たくもない歴史的瞬間には生きているうちには立ち会いたくなかった」

>「日本維新の会」は問もなく行われる総選挙で第一党に躍り出て橋下は日本の救世主になるのか、それともいっとき騒がれるだけの関西の"衆愚の王"で終わるのか。

>橋下のような男が注目を集めているのは、いうまでもなく、日本の議会政治が歴史開關(かいびゃく)以来の最低状況というより、いまや完全に機能不全状態に陥っているからである。

 

ここに至っても、橋下の言動の何が、どのように、なぜ「奴」と呼ぶのにふさわしい「ひどさ」なのかが、「根拠」つきで全く説明されない。佐野眞一の日本語力は・・・今の「ゆとり教育にどっぷりつかっている高校生の中でかなりバカな方」に過ぎない。

 

以下、いかにもマスゴミに踊らされている「民主もダメ、自民もダメ」と思わされている「衆愚」のような記述が続く。

 

>橋下の新党旗揚げパーティーから間もなく、民主党の代表選と自民党の総裁選が行われた。だが、どちらの政党も顔ぶれは一向に代わりばえせず、まったく期待できそうにない。

>では公明党、共産党はどうか。日本の難局,を突破できるとはとても思えない。「国民の生活が第一は党名からして怪しくて信用できない。それならいっそ「日本維新の会」にでも投票する以外にないのではないか。

>こういう気分が蔓延した日本は、本人が聞いたら「あんな下劣な男と一緒にするな」と墓場の下から怒鳴られそうだが、ワイマール憲法下、少数複数政党の連立内閣が乱立したため政策の安定性を著しく欠き、ヒットラー率いるナチ党が台頭する温床となった1930年代のドイツの政治状況とよく似ている。

 

「こういう気分」とやらを蔓延させたのは、他ならぬ佐野眞一と「ジャーナリズム」と「マスゴミ」なのに、

「こういう気分が蔓延した」

などという「自動詞」を使うなと100万回ほど言いたいくらいだ。

 

 

ふう。字数はまだ余裕があるのだが、残念ながら時間がない。これらも含めて、今後、さらにツッコミを入れる予定である。ここでフィニッシュしきれなくて申し訳ない。

 

というわけで、ここまでをその2とする。

 

 

あ。今日笑った画像を貼っておかないと。

 

 



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