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堀江被告、保釈へ…10年前を思い出す

2006-04-27 08:20:32 | ライブドア関連

 春期講習が忙しくて書いていないうちに、こんなに日数が経ってしまった。まぁこれからもマイペースで書いていくつもりであるが。

堀江被告の保釈認める、保釈金3億・検察は準抗告(読売、4/27)

(引用ここから)

 ライブドアグループの証券取引法違反事件で、東京地裁は26日、同法違反(風説の流布、有価証券報告書の虚偽記載など)の罪で起訴されたライブドア前社長・堀江貴文被告(33)について、保釈を認める決定をした。

 堀江被告は保釈保証金3億円を小切手で納付したが、東京地検は同日、決定を不服として、同地裁に準抗告した。堀江被告は1月23日に逮捕されて以来、東京・小菅の東京拘置所に拘置されている。2月13日に起訴、3月14日に追起訴された後、弁護人が保釈申請したが、いずれも却下され、今月10日、3回目の保釈申請が出ていた。

 堀江被告の公判は迅速化のため公判前整理手続きを適用することが決まっており、検察側は25日に公判で証明する予定の事実を記載した書面を、弁護側はこれに対する意見書を、それぞれ同地裁に提出している。こうした手続きの進行が、保釈決定の際に考慮されたとみられる。同事件で逮捕、起訴されたライブドア前取締役・宮内亮治被告(38)ら4人は、既に保釈されている。

(引用ここまで)

 同じく逮捕された熊谷被告も、保釈反対の準抗告が棄却されて保釈されたので、今回の準抗告も棄却される可能性は高いだろうと私は思っている(3億円の保釈金は彼には安すぎると思うが)。そんなことより、私が興味を持つのは、堀江が保釈された後の彼の行動である。

 堀江は保釈されたら、群がるマスコミを使って情けない自己弁護を繰り返すだろうが、大してリスクを考えもせずにライブドア株に群がったアホルダーと同様に、彼の言葉を盲信するバカな連中がまた息を吹き返すのだろうな。

 そんなバカな連中には、もう10年ほど前になってしまった、オウム事件での「上佑フィーバー」を思い出せと言いたい。一見もっともらしいオウム弁護を繰り返してきた広報部長(当時)上佑史浩(じょうゆう ふみひろ)は、

1 テレビに出続けて、口先だけは軽やかにオウム弁護を繰り返してきたことと、

2 オウムが一連のテロ行為を行っていないことの説明はないがしろにしたまま、警察などの捜査を「オウムに対する攻撃だ」と繰り返し続けたせいで

たったこのふたつのことだけで、熱狂的な追っかけが誕生するまでに至った。そんな彼も、今では信者以外に追っかけはほとんどいないし、オウムが一連のテロ行為を起こしていないと信じている連中は、信者以外はほとんどいない。

 

 所詮「一時的な熱狂」とは、そんなものである。「株価を上げるのが経営者の責任だ」と偉そうにぶち上げた割には、株価を上げる材料がなくなったのか、粉飾決算などを平気で行い、アホルダーを煽り、連結決算高を上げるために、シナジー(相乗効果)がほとんど期待できないような他会社をひたすら買収すると。これほど株主をバカにした経営方針もあるまいに。

 

 これから、彼がしゃべるときは、現在彼(ら)にかかっている嫌疑と、現実に彼らがライブドアという会社から解雇(解任)されていることを忘れるべきではなかろう。

 余談になるが、結局、投機筋を含めても、上場廃止時の株価が一株あたり純資産の半額程度のままだったということが、「株価の適正な価格はわからない」ということの何よりの証拠だろうな。聞きかじり程度の知識で「ここの株は割安だ/割高だ」などとわかったフリをして語ったり投資したりする愚は、己のリスクの範囲内で行うべきであろう。今でも、一株あたりの価格が安いという理由だけで投資教室とやらで子供にライブドア株を買わせていたバカ親の救いようのない頭の悪さを思い出す。



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