みなさん、こんにちは 今日はカラコンのお話です
もともとコスメティックな意味合いもあって若い女性を中心にカラコンに人気が集まりましたよね。でもみなさんもご存知の通り眼障害も多く発生しているのも確かですまた度数がゼロのカラコンは視力矯正の意味合いがないため高度医療管理機器とはされずに雑貨扱いとされ消費者にとっては簡単に入手できまた眼科検診も受けておらず不適切な取り扱いによって多くの眼障害を起こしました
今では度数ゼロのカラコンも高度医療管理機器とされ販売について制限がされるようになりましたが残念ながら眼障害は減っておりません
なんでなんでしょうか
医師の側の意見は、ユーザーに対して安全で快適なレンズを提供したいと考えているのにカラコンユーザー側の意見はレンズの色目の派手さや簡単に手に入るものというようなものを希望している方もあり考え方に乖離があるようです。写真で複数種類のカラコンが並んでいるのを見たときにどのタイプでも安全性や装用感は同じであるように感じてしまっているようです。
眼科医院で取り扱いのあるカラコンといえば
チバビジョン社のフレッシュルックイルミネート、フレッシュルックデイリーズ。
ジョンソン&ジョンソン社のディファインシリーズですね。
現時点で、私も含めて眼科専門医のドクターがオススメできるタイプといえばこの種類に限られるのではないでしょうか?
難しい話で恐縮ですが、コンタクトレンズは素材により2つの群に分かれます。
ハイドロジェル素材とシリコーンハイドロゲル素材です。後者はチバビジョン社のO2 optixに代表されるような超酸素透過性を有する最新型の素材です。残念ながら私の知る限りシリコーンハイドロゲル素材のカラコンは発売されていません。
→まずは、装用時間を6時間から13時間ぐらいまでにしましょう。
さらに詳しくグループ分けをすると素材の種類によってgroupI~groupIVまでに分類されます。
フレッシュルックイルミネートは1日使い捨てタイプでgoupII(高含水率/非イオン性)でできています。特徴としては汚れをよせつけにくい素材である上に含水率を高くすることでグループIの弱点である酸素透過率を高くできるように工夫されています。
ディファインは1日使い捨て、2週間定期交換型が発売されています。素材はgroupIV(高含水率/イオン性)です。groupII同様に高含水率で作ることにより酸素透過率を改善しておりますが、イオン性素材は汚れが付着しやすいという欠点があります。また最大も問題点はコンタクトの動きがルーズであることが多く角膜の上でずれてしまうことがあるんです。難しいことなのかもしれませんが、これについてはメーカー側に改良していただきたい点です。下の写真のようになってしまうと見え方も悪く決して快適ではありません
あくまでも私の印象ですが、groupI(低含水/非イオン性)のカラコンが最もトラブルが多いです。レンズに含まれている水分が低い→型崩れしにくく多少丈夫である。汚れもつきにくい→でも酸素透過率が劣るんです。また最も基本的な眼科医院での定期検査を怠っていたりレンズの性能に対して長すぎる装用。ケアも不良であることが原因でしょう。
通販のカラコン販売サイトには必ず眼科での定期検査を受けましょう。コンタクトレンズの消毒について詳しく記載がありますがなかなかそこまでしっかり読んで使えている人はいないようですね。読まば8時間以上はつけない事。眼科検診は受けることときっちり書いていますね。ということは眼障害が生じてもあとはユーザーの責任であるということなんですよね。
これからカラコンをしたい、また現在使用中の方、ぜひともコンタクトレンズの相談は眼科専門医にご相談下さい。トラブルをおこされて来院された患者さんに聞くとみんながみんな「私は大丈夫」「まさかこうなるなんて、、」とおっしゃってますよ。
眼科のHPはこちらまで http://www.iwasaki.or.jp/
今日も最後まで読んでいただきましてありがとうございました
参考
groupI(低含水率、非イオン性)
主な従来型ソフトコンタクトレンズ、メダリストプラスなど
groupII(高含水率、非イオン性)
デイリーズ、メダリスト66トーリック、メニコンソフトSなど
groupIII(低含水率、イオン性)
groupIV(高含水率、イオン性)
1day Acuvue 2week Acuvue 2week biomedicsなど
最新型シリコーンハイドロゲルレンズはgroupIに分類されます。