紀元前の話から一気に飛脚のコーナーへ飛んでみる。
飛脚の語源は速く走る者、文使という意味。日本の古代や中世は
駅馬を利用した“飛駅使”や“駅使”があり、公用文書の輸送を行
っている。平安時代でこの駅制が崩壊し、鎌倉時代になると“伝馬”
と呼ばれた飛脚が出てくる。


近世には五街道、東廻り、西廻海運が整備されてきて「飛脚」が
生まれてくる。江戸時代には幕府の“継飛脚”が各地で整備されて
きて、また大名は江戸屋敷と国元を連絡するための飛脚制度が発達
してくる。
江戸時代が終了して明治期に入ると「郵便制度」が成立し、飛脚
は衰退していく。
(千代田区大手町2-3-1)