手作りの趣味を持つ「お絵描きやさん」

北海道産のパートナーNと暮らすワーキングババ
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品川生まれの品川育ちです

続・兼六園を散策(出世だんごで出世できるのか!?)

2015年01月08日 | 旅行

初冬でしたが穏やかな金沢。 

こんなに風もなく、暖かな日は珍しいと言われました。 

兼六園で有名な唐崎松。

前田家13代藩主が近江八景の琵琶湖畔・唐崎松(日吉大社の霊松)からタネを取り寄せたもの。

約190年前に13代藩主になった斉泰。 

唐崎松・黒松のタネもその頃に取り寄せたのだと考えると樹齢も約190年だと思われる。

雪の重みで枝が折れるのを防ぐための雪吊りは冬の風物詩。 円錐型に張られた綱が美しい。 

それにしても兼六園、思ったより広くて起伏がある。

霞ヶ池のほとりで、ちょっと腰掛けてお茶をいただこう。

直径3cmほどのシコシコしたお団子とほうじ茶(加賀棒茶かな?)をNと二人で分け合いっこした。 

食べながらお団子を買った茶屋を見ると・・・

「出世茶屋」と書いてある。

頬張っている兼六だんごは「出世だんご」とも呼ばれていたことを知った。

前田のお殿様にあやかって名付けられたとあった。

Nも私もこれで出世するのかな? ちょっと期待! 

辰巳用水に向かって歩くと、右手に根上り松が見えてきた。

これも13代藩主斉泰が稚松を盛土に手植えし、大きくなるにつれて徐々に根っこの土を取り除いて出来たそう。 

こんなふうに根っこが足のように地面から立ち上がっている。

幹とは違う根っこの不思議な形や質感が見るものに対して一種の存在感を生んでいるようだ。 

私もNもお互いを撮影しない。

まして三脚を使うとか、誰かに撮影してもらってペアで写真に収まることも殆どしない。

それでもたまには、と栄螺山の土台石に二人の影が並んだところを撮ってみた。 

常磐ヶ岡に向かって歩く。 

明るく開けた場所ではないが、落ち着いた下り道や岩の小さな橋が道の表情を変えている。 

霞ヶ池と水面の相当の高低差による自然の水圧で水が噴き上げられている。

出来たのは1861年と言われているので、江戸時代の技術で出来ているものとわかる日本最古の噴水。

霞ヶ池の水位によって高さが変わるらしい。

金沢、スゴイよ!

瓢池。

兼六園において最初に作られた池と言われ、ひょうたんのような形で中には2つの島がある。

黒い鯉が何匹も悠々と水中を泳いでいて

ここが3大名園であるとかは全く彼らには意味を持つようなことではない様子。

蓮池門から真弓坂門へ向かう途中に幾つものコブ状になった根を張る木々が見受けられた。

木が素直に生えている園内中心部とは違い、不思議な雰囲気が漂う。

また数本の大木がワイヤーで引っ張っられたりしていたので「結構古木だけど大丈夫かな?」とNと話していた。

2014年12月に兼六園の松2本が大雪のために折れていたというニュースがあり

1本は真弓坂の樹齢100年以上の赤松だった。

幾つかの切株にはひこばえが生えていたり、異なる草木が新たに芽を出していたりする。

代表的な場所も良いけれど、私はこういう何気ない場所に気をひかれてしまう。 

兼六園はそんな名もない場所が多くあるので、期待以上に好きになってしまった。

初めて来たけれど、晩秋のこの時期が一番良い季節なのではないかと勝手に想像している。

入場券は水彩画っぽい。

兼六園真弓坂門の交差点は地方には珍しいスクランブルになっていた。

わざわざ「斜め横断専用」の歩行者用信号機があり、すぐ横には「横断可」と日本語の電光掲示まである。 

ところがその翌々日に同じ交差点に通りかかると

「斜め横断専用」の歩行者用信号機も消え、日本語の電光掲示までが「横断はできません」とあった。

もしかしたら土日はスクランブルになっていて

平日は通常の縦横のみの横断なのかもしれないと思った。

なるほど、良く考えられている。 金沢やるじゃん!


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