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物資の調達

2011年03月21日 | 東日本大震災関連

我社は一応、「物流会社」である。

当地は西日本の田舎に位置していて、火曜あたりから、東北地方への物資の輸送の話が入っているが、

何故か水曜あたりからこちら向け(関西方面からの帰り荷物)の物量も増え始め、木曜・金曜の物量は大幅に増えている。

しかも、食品や布団類が多くなっている・・・。
実際の輸送の話でいくと(誰もが知っている、カップ麺大手企業や家具寝具大手チェーン店)

下衆な勘ぐりでいくと、 ↓ この記事のように買占めが考えられる。

<東日本大震災>救援物資輸送に全力…「買い占めやめて」 (毎日新聞) - Yahoo!ニュース

政府は東日本大震災の被災地への救援物資の収集・輸送に全力を挙げている。緊急災害対策本部の17日午前0時現在のまとめでは、16日中に各地の避難所などに到着したおにぎりやパン、即席ラーメンなどの食料は約60万個で、15日までの5日間に届けた約87万個に匹敵、さらに約155万個を輸送中だ。16日からは対応を自衛隊に一元化し、効率化を図っている。【西田進一郎】

 枝野幸男官房長官は17日午前の会見で被災地以外での物資買い占めに懸念を表明。「全国的には物資は不足していない。全国の皆さんが冷静に対応すれば、その分を東北に送れる。国民は冷静に行動していただけると信じている」と述べ、被災地に届ける物資や燃料のスムーズな調達のため、買い占めを控えるよう呼びかけた。

 被災地では水、食料、毛布、燃料がいずれも不足しているが、道路は寸断され空港や港も津波で壊滅的な被害を受けており、輸送は難航している。枝野氏は17日の会見で「相当数のタンクローリーが現地に向かえる状態で動き出していると業界から報告を受けた。(東北大出身の)私も冬の寒さを知っている。全力を挙げているのでもうちょっと待っていただきたい」と避難住民らに理解を求めた。

 被災地で特に要望が強いガソリンや灯油などの燃料は既に130万リットルを届け、さらに180万リットルを輸送中。警察庁は16日、燃料を運ぶタンクローリーの東北自動車道通行を容易にするため、許可証発行の手続きを簡素化した。自衛隊は、津波による泥や倒木で使えなかった航空自衛隊松島基地(宮城県東松島市)の滑走路復旧を15日に終え、同基地を当面の輸送機受け入れの拠点とする。

 政府の緊急災害対策本部のまとめでは、16日中に被災地に届けられたのは食料のほかに飲料水約83万本(計約110万本)、毛布1万2000枚(計約21万枚)、おむつ2万枚(計3万枚)、仮設トイレ470個(計600個)など。さらに飲料水72万本、おむつ約5万枚、仮設トイレ810個が輸送の途上にある。

 こうした物資の輸送は自衛隊に一元化されており、都道府県が地方自治体や民間企業からの救援物資の受け入れ窓口になり、各地の自衛隊駐屯地に引き渡す。枝野氏は17日午前の会見で「救援物資を提供したい市町村や民間は都道府県に連絡を」と述べた上で、個人による提供は「市町村におたずねいただきたい」とした。また、枝野氏は「生ものや腐りやすいもの、日持ちしないものはご遠慮いただきたい」と話した。

 

実際、私の田舎の地域でも、

米・電池・飲料関係などが不足している。

米は、まだ誰か(親戚や会社の同僚関係)が農家だったりするので、農家直売の米がある。

しかしスーパーやコンビニの店頭には、電池・飲料の棚ががら空き状態だったりする。

本当に無駄な「買占め」だったりすると、

「本当に田舎モンの浅はかな下衆どもがどうしょうもないなぁ」と嘆かわしいし、

メーカーや大手商社に直接「何故、出荷調整しないのだ!」と文句を言ってやりたいくらい腹立たしい。

 

が、しかし、

人道的な考えでいくと、(被災地ではなく)関東圏向けに送ってあげる為の「急激な需要増」ではないかと考えられる。

関東圏は人口の1/3を占めているので、この田舎でも誰かかれかは関東に親戚がいる筈だ。

その関東で物資が不足しているとの兄弟・親戚の「生に声」に「じゃあ、こっちから送ってあげる」という事で、こちらのスーパーでも空いた棚が目立っているのではないだろうか。

是非、そうであってもらいたい。

 

それにしても、

一旦、西日本地区(関東以西)に商品を届け、

それをまた、関東圏に個人で送るというのはなんとムダな事か!


そうなる前に、

商社(問屋)が迅速に出荷調整をし、

集中的に関東以北に商品を届けられないものか・・・。
(東北地方にはまだ無理なんだろうが、)

大手スーパーや生協の発注は約1週間前だろうが、(生鮮以外のドライ商品に限る)

即座に出荷調整すれば、効率の良い輸送が出来、時間やコストも少なくて済む。

 

全国的にトラック(ローリーも含め)が足りない状況に陥っているが、

非常時の経済状態をどうするかが「カギ」を握っていると思う。

そこらあたりは、また次回に書きたいと思います。

 

とりあえず!

西日本には最低限のモノがあればいい!

被災地じゃないから「普通の暮らし」をしてもいいのか!

被災地以外は少々不便でもいい!

食品・布団類・衣類を集中的に被災地へ回せ!


 

政府よ! 監督官庁よ!

迅速にそういう事を主導せよ!


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