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節電対策

2011年04月19日 | 東日本大震災関連

----まえがき----

大震災から1ヶ月が過ぎた・・。

この間、様々な思いが頭を駆け巡ったが、適切な言葉を文字に起こす事が出来ず、

また、月末月初・年度末という時期的な多忙に加え、救援物資関係や西日本一帯での物資・食品・資材関係の増産に伴った輸送急増の対応で、超多忙な1ヶ月を過ごした。

私はこの間、様々な思いや考察が頭をよぎったが、タイムリーに文字に起こせず、悶々としながら日々の業務をこなしてきたが、やっとひと波越えた感があるので、頭を整理しながら書き起こしていきたいと思う。

(なので、時系列的におかしな部分や後だしジャンケン的な内容があるかも知れませんがご容赦下さい)

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石原都知事は、基本的にはいつも筋が通っている。
(以前、都銀行の時はとち狂った発言をしていたが)

【地震】石原都知事、夏の節電めぐり蓮舫大臣を痛烈批判

>自動販売機やパチンコの節電についても再度触れ、「ピーク時の電力は地下鉄が36万kwに対して、自動販売機26万kw、パチンコ84万kw。こういうべらぼうな数字で電力をくっている。これを自粛する具体的な政令をださないと効果はない」「この前、自動販売機の協会の偉い人がでてきて、我々は浪費はしていない、といっていたが冗談じゃない。浪費でしかない」と語気を強めた。ちなみに、同日、日本コカ・コーラは自販機25万台の冷却運転を輪番で停止することを発表し、ダイドードリンコも冷却機能停止による最大使用電力の25%以上削減を発表している。



ごもっとも!である。

パチンコ、自販機、ギラギラしたネオン等、必要以上の電力消費は数えればキリがない程、日本中で消費している。

関東圏の電力供給が足りなくなる今後、電力需要の見直しをするのは当然であり、工場等生産電力を抑制するよりは、消費者向け(特に娯楽)の消費電力を抑えようとする考え方は至極当然の事。

その考えに難色を示すような無能な「名ばかりファッション大臣」こそ不必要である。

 

 

この電力消費の話題になると、結局「経済成長論」になって話は尽きないのだが・・・。

 
短絡的に言うと、

経済成長や企業競争社会は、

「無駄の生産活動」なのだという考えに落ち着くのだ。

 

企業の発展においての競争社会は、

行き着くところは、

シェアの取り合いによる、

数の競争になり、

無駄の作りあいになり、

それに伴う生産性の向上で「効率」という人件費削減で脱落者を生む。


勝つ企業は、最後は資本力という事になるのだ。 
(勿論、あらゆる高い質を持った者が勝つ要素なのは言うまでも無く、ココでは議論としない)

 

 

丁度電力の話なので、分かりやすく自販機で例えよう。

 

C社が自販機売上トップなのは何故か?

 

答えは簡単、

数が一番多いからである。

C社の自販機なら殆ど人の訪れない山の展望台にでも自販機があったりする。

それに限らず、街中でも圧倒的に数が多い。


自販機等の飲料メーカーはその他D社・K社・J社などがある。

賑やかな街角のタバコ屋に、D社が自販機を置く許可を得たとしよう。

すると、 軒並み各社がこぞってそのタバコ屋に交渉を始め各社が勢ぞろいする。

1社でその付近の需要は充分賄えていたとすると3社4社でその売上を分け合っているのである。

それがいたるところで行われ、

メーカー各社はシェア争いで、沢山自販機を製造し、

街中で設置許可の営業をかけ、少ない売上を分け合い、

結果、街中は自販機だらけになり、無駄な電力を浪費し合うのである。


すると場所により採算が取れないメーカーは、

撤去するのならいいのだが、更に大きな自販機に替えたり2台目を設置したりするのだ。

そして更に無駄な電力を浪費し、会社は利益を余計に圧迫するのである。

 

こういった事が、自販機に限らず、飲料メーカーに限らず、食品メーカーに限らず、

極端に言うと、あらゆる企業がこういった事と似たり寄ったりな事を繰り返して、

無駄な労力と、無駄な電力を浪費し合いながらしのぎを削っていくのが経済成長というからくりなのだ。

これは経済成長が決して良いとはいえないほんの一例に過ぎない。

 

話を電力消費に戻すと、

自販機など輪番停止と言わず、数自体を半減すればいい。

電力消費は半分で済むし、

各社、売上は半分には絶対にならない。3/4程度に落ち着くだろう。
(これは自信をもって言える!騙されたと思ってやってみるがいい)

半分の数になった自販機を廻るルートセールスも少なくて済み、1台当たり売上・1人当たりの労働生産性はグンと上がって良い事づくめだ。

 

それと、パチンコ屋・・・。

私は全く興味がないので、全部ぶっ潰してもいい!・・・が、

そうも言ってられないだろうから、

野外照明なんて無くせばいい。

屋内照明だって明る過ぎるでしょう!

それも半分にすればいい。

パチンコ♪ パチンコ♪ なんて言って、嬉しがって通うバカどもに、

照明なんて明るかろうがちょっと暗かろうが全く関係ないでしょ!?

しょっちゅう新台入替しなくても、各社足並みさえ揃えれば、台なんて替えなくても客は遠退かないですよ。

無駄なモノ作って、無駄な電力浪費して・・・。

パチンコ業界だって自販機と同じ事です。

同業他社がシェアを取り合って過当競争しているだけだ。

 

 

この際、自販機・パチンコと言わず、いろんな業界でいろんな取組をする良いきっかけです。

電力消費半減を目標にすれば、原子力などに頼らなくても電力は足りますよ。

都会ほど3割減なんてすぐに出来ると思いますよ。

 

実際、電気が止まると思えば、

ちょっとした取組で計画停電は大幅に実施しなくて済んだんですから。

 

石原氏の言う通り、

国が政令を整備してさっさと施行しろ!

 


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