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復興ムードに警笛

2011年04月20日 | 東日本大震災関連

----まえがき----

大震災から1ヶ月が過ぎた・・。

この間、様々な思いが頭を駆け巡ったが、適切な言葉を文字に起こす事が出来ず、

また、月末月初・年度末という時期的な多忙に加え、救援物資関係や西日本一帯での物資・食品・資材関係の増産に伴った輸送急増の対応で、超多忙な1ヶ月を過ごした。

私はこの間、様々な思いや考察が頭をよぎったが、タイムリーに文字に起こせず、悶々としながら日々の業務をこなしてきたが、やっとひと波越えた感があるので、頭を整理しながら書き起こしていきたいと思う。

(なので、時系列的におかしな部分や後だしジャンケン的な内容があるかも知れませんがご容赦下さい)

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 

私の以前の記事 「復興という疑問」 で、

心情的にひっかかている部分を明確にしてくれた記事がありましたので紹介します。


東日本大震災 安易な復興ムードに警鐘 精神科医の野田氏

>家族を失って1カ月が過ぎた遺族らと接した野田さんは「復興ばかりに重点を置いて『がんばろう』を繰り返せば、遺族の疎外感と喪失感は強まる。復興支援は一番つらい遺族の視点に立つべきだ」と安易な復興ムードに警鐘を鳴らす。

その事なんですよ!私の一番言いたい部分は。

復興向けて動き出すのは大変良い事ではあるが、

一番辛い遺族が置き去りになってしまうような気がして・・・。

>野田さんによると、遺族は被災直後、家族を失った現実をなかなか受け入れられない。遺体が見つかり数カ月が過ぎたころ、喪失感に襲われる人もいるという。そんな時「遺族に寄り添って、悲しみを共有してあげることが大切」という。

野田さんは「遺族ほど悲しみや苦しみに耐え、頑張っている存在はいない。周囲が死を見ないようにして『頑張ろう』と復興ばかり強調すれば遺族は『放っておかれている』と思う。喪失感は増し、最悪自殺という手段を選択させてしまう」と遺族の孤立化を危惧している。

 

そういう事ですね。

大切な家族が津波に流されて亡くなってしまったという現実を受け入れ、

名実共にゼロから「ヨシ! 俺(私)が頑張らなきゃ!」と奮い立ってからが本当の復興だと思います。

 

そういう方達と同じ視点に立って、

本当の意味の復興に向け、

1日でも早く救助を完遂してあげて下さい。

 

 

そんな中、内閣は「支援自衛隊員の縮小」を検討に入ったようだ。

東日本大震災 自衛隊10万人態勢縮小 月末にも判断 (毎日新聞)

>防衛省は、東日本大震災の被災地への自衛隊派遣について、現在の約10万6550人態勢を縮小する方向で調整に入った。行方不明者の捜索が手つかずの地域は少なくなってきた上、生活支援も民間で代替可能なケースが増えてきたためだ。縮小の時期や規模は、来週の数日間、生活支援の担当部隊も投入して行方不明者の一斉捜索を実施し、地元の意向を踏まえた上で今月末にも最終判断する。


本当ですか?

手付かずのところは今でもいたるところにあるような気がしますが・・・。

一斉捜索でどれだけ行方不明者数が減るかにかかってます。

 


自衛隊の皆さん方には大変ご苦労を掛けていると思う。

復旧作業が進んでいるのも、

生活支援が充実していってるのも、

ボランティアの皆さん含め、自衛隊の皆さん方があっての事で、

本当に大変有り難く思う。

 

しかし、

今現在、まだまだ沢山の遺体が発見されていない現状で、

動員数を削減するとは何事か!

生活支援がボランティアや自治体によって賄えたなら、その分を減らしても仕方がないのかも知れません。
(自衛隊本来の活動が半減している訳でしょうから)

 

でも、捜索隊の人員だけはどうか減らさないで、

最後まで捜索に全力を注いで欲しいと思います。

 

 


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