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オレゴンでの学生生活から南下して社会人生活へ。IT産業でホットなサンフランシスコ・ベイエリアで地味~に文系の仕事してます

バカと漫画は使いよう?―祝!『クレしん』が教科書に登場!

2006-02-23 | クレヨンしんちゃん
わたしの愛読書『クレヨンしんちゃん』が、「核家族代表」として、中学生の公民教科書に登場するそうです!(ちなみに、わたしのノートパソコン(laptop)の壁紙は『クレしん』です。)

この『クレしん』、日本PTA全国協議会が調査す る「子供に見せたくないテレビ番組」の常連らしいですね。「言葉遣いが悪い」、「大人をおちょくっている」などの批判があるようです。これらの批判、言いたいことはわかります。が、わたしが先日『ペットが可愛いのはなぜ?』で言ったように、自分の支配下に置くことができる子どもを大人は可愛いと思うのでは、と思ってしまいます。しんちゃんのように、大人の権力に平然と挑戦する子どもを快く思わない大人は多いのでしょうね。

歴史家は時の通訳者』で言ったように、この『クレしん』のおもしろさの一つが、裏表がない子どもの視点から見た「大人の不思議な世界」。わたし達には当たり前に思える大人の世界というのが、いかに本音と建前で成り立っているのかよくわかります。その好例の一つが、『「クレヨンしんちゃん」が暴く、大人の矛盾』で述べたような、「生き物を大切に、と言いながら動物の肉を食べる大人」。しんちゃんから見たら、大人の世界というのは不思議なことがいっぱいなのです。

いわゆる娯楽メディアといわれる映画、ドラマ、音楽、漫画、それに広告などは、様々な視点からいろんな見方、読み方、聴き方ができます。『クレしん』を、「俗悪」の一言で片付けてしまったらそれまで。この世の中、何事も使い方次第なら、漫画も読み方次第です。

(写真は17巻、双葉文庫刊)

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