小さなこだわり

ゴミ出しの度に家がスッキリして快感を覚える日々。メルカリに出品予定の付属品と気付かず間違えて捨てた物もあるが、無くても大きな支障はないと割り切った。残るは本などの一つ一つを吟味すべき物だが、一冊ずつメルカリでの販売実績を調べると、あまり値段の付かない物が大半で、手放す事に躊躇がなくなってきて、ブックオフでまとめて処分しても良いと思えてきた。中には定価の10倍以上値が付く本もあったが、物質価値が他の本と変わらない物で儲ける気にはなれず、情報価値の高い本として手元に残す事にした。

あともう一つ、捨てるには躊躇する物がある。貰った御守りの類だ。布や紙で構成された物質に過ぎないのだが、そのままゴミで捨てるには少し抵抗がある。とりあえず郵送で返納できる物は郵送し、近くの神社の物は直接返納してきた。

夕方、久しぶりにタオ・カフェへ。もう10年以上通っていて、季節を問わずアイスコーヒーしか飲まない私が、今日初めて単一銘柄の豆を買った。たまたま友人から頼まれた豆を自分用にも買っただけだが、物を減らした効用か、豆への拘りが芽生えたかもしれない。

別の常連客と最近の若者論を交わす。最近本を読む若者が減ったと言う。それが良いか悪いか私には分からない。本にも嘘が紛れていると分かってきて、本という媒体に価値を感じなくなり、蔵書の選別を始めた。最近書店で見かける本は知性も感じられない。だけど時々有用な本に出会う事もある。ネットか古本屋で見つけた物が多く、ほとんどが翻訳本だ。そういう本は大抵内容が濃いので、それを読破する根気と読解力は維持したいと思っている。