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TANAKAHAN日々思った事を綴ってみたりして

それって誰のため

2024-08-07 23:01:17 | Weblog

両親と近くの回転寿司で夕食を取る。普段外食をする事がほぼない上に、最近は夏バテ気味でもあったので、回転寿司だったにせよ、体に養分をしっかり補給できた。メニュー通りの魚が本当に使われているのか、どれだけ保存料が使われているのか正直分からないが、こんなに物価が上がっても、企業努力で安く寿司が食べられる事に感謝してしまう。

オリンピックネタばかりでつい見過ごしがちだが、昨日は広島の原爆祈念日。岸田総理のお膝元でもある広島市では、退陣を訴える市民デモが行われていた。主催団体は知らないが、これは99%以上の国民が願っている事であり、それを地元でやられたら普通いい加減、辞めようって考えるのだが彼にはその常識が通じない。兵庫県知事も似たような事を言うが、「生まれ変わったつもりで責務を果たしたい」みたいな事を言って辞職をゴネている。いや、生まれ変わる前にまず今までやらかした責任を取るんだよ。責任を取った後は勝手に生まれ変わればいいよ。君たちがリーダーだとロクな事ないんだから。

そんな話題に事欠かない広島で最近最も興味深かった話が、原爆投下に関する新事実。広島市に原爆が投下された1945年8月6日、広島市が壊滅したと世間では知らされているが、最近、原爆投下から1年が経過した広島市内の映像がAIでカラー化されており、そこには活気に満ちた広島駅前の様子が映されている。死の街と化し、今後半世紀は人が住めないだろうと言われた広島市は、原爆投下の3日後には市電が全線復旧していた。しかも、当時被爆した市電のうち2両は、80年近く経った現在でも稼働している。こういう事実を知ると、広島が本当に放射能で汚染されたのか疑問も湧くが、その議論はまた改めたいと思う。

原爆ドームの前を、当時被爆した市電が今でも元気に走り続けている。これはとても象徴的な光景だ。原爆ドームを残すよりも、被爆した市電が今も走り続けている事実の方が、私達日本国民にとって意味があるんじゃないだろうか。原爆ドームをずっと見せ続けられては、いつまでも負の記憶が刻み続けられて、街を破壊された屈辱感しか残らない。反戦への教訓のためと言われるけれど、国民レベルでいくら核兵器に反対しても、それを使うもやめるも各国の権力者の意志一つだから、我々にはどうする事も出来ない。少なくとも我々日本国民にとって原爆ドームは前向きに生きる要素にはなり得ない。それよりも、あんなとんでもない爆弾を食らっても、広島市民が逞しく生き抜いた事実を広く知らせてくれた方が、私は日本人としてよっぽど前向きで元気になれる。

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