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ささやかな生活の日々

写真部_vol.2

2010-08-23 | shima-art
今日から6Bの写真部個展が始まりました。
6B ART GALLERY
今回のテーマは人以外の「生き物」でした。
まだ、見に行っていないのですが
どんな作品が集まったのかワクワク。

私は、幼稚園のお友達にもらったカブトムシがモデル。

この写真は提出したものではありませんが
shimanosukeの手も一緒に三枚のうち1枚参加しております。
生き物、難しかったです。
フィルムで撮ったのものが2枚よかったので
既に提出したものと差し替えてもらいました。
お手数おかけすることになってしまって申し訳なかったです。。。
快く引き受けてくださって、ありがとうございました!

今週末に、写真部の集まりがあるので
参加してきます。
楽しみ。




コルビジェ展

2010-06-13 | shima-art
「ル・コルビジェ展」を観に
昨日、愛媛県美術館へ初めて行ってきました。

初期から晩年まで、生涯を通じて建築と向き合った
コルビジェの活動を知ることができます。

代表作のサヴォア邸
学生時代に初めてスライドで観た時
どこから見まわしても美しい空間が作られているので
かっこいい建物だなって強い印象を受けました。
(この頃の講義ではライトの落水荘も衝撃的でした)

絵画の展示も多く、初めて観ることができたました。
「直角の詩」という250部限定の詩画集のリトグラフが
面白かったです。

建築展というのは難しいなというのが正直な感想。
コルビジェが表現した空間を体感できるような
展示方法を期待していたので今回は少し残念。

初めて行った愛媛県美術館は
吹き抜けが気持ち良くて程よい広さ。
コンクリートの太い柱と開放的なガラス窓が印象的。
常設展では、愛媛県出身の画家の作品を展示。

美術館の前に広がる芝生の公園、
松山城を望み、最高に気持ち良かったです。

木陰で一休み。

爽やかな風が通りすぎました。

人が集う、人が使っていく
そこではじめて建物は成り立つものだと。。。
建物は生き物だと思います。




手の美術史

2010-03-06 | shima-art
森村泰昌さん↓

これは、14年ほど前の作品「女優になった私」シリーズ。
私は「イワシタ・シマとしての私」が好きで^^
(ナリキリぶりが最高です!)
当時、横浜美術館で開催されたのを見に行きました。
この一見不思議で強烈な森村さんがまとめた「手の美術史」
気になっていたこの本が、図書館にあったので借りてきました。
この本の始まりのページには「絵画になった私」が登場しています。


美術史とあるけれど、絵画の時代背景や
技法だとかなんとか難しいことは全くかかれておらず
名画と呼ばれている有名な絵画から「手」を切り取って
そこから美術にふれてみよう、
という美術入門でもあり、画家たちが残した作品
そのものから歴史・時代・人間を感じ取ろうという本でした。
ダビンチから始まって岡本太郎、エッシャーまで
絵画の中の「手」と共に時が流れていきます。
小さな本の中にたくさんの「手」が詰まっていました。


不思議なことに、
「手」の部分を見ただけでも
よく見たことがある絵画というのは
あーあの絵だわ。と分かるもので
そこからすべての表情が見えるかののごとく
良く描かれていることに感嘆します。

受験生だったころ、
アトリエの先生によく言われたのは
「見えないものを見る」
ということでした。
例えば、
人を描くとき、表面にとらわれることなく
皮膚の中、肉の中、骨を、その動きを
さらにその奥のモノをみて描くのだよ。
と、途方もなく難しいことを耳にタコ状態で聞かされ
時には涙を流しながら、自分と格闘した思い出がありますーー;

それから、もうひとつ。
「ものとものの間を見る」
ということでした。
隙間が見えてくれば、なかなかのもんだ。
と「図と地の関係」についてもよく話していました。

この本でも、そういった「ものの見方」が提案されています。

昔は、人間の体をはじめ、わからないことだらけで
そのことを、その時代に使えるものすべてを利用し
「手」を存分に使って解決しようと表現しようと
現代以上に必死だった。
今は、先人たちの苦悩を乗り越え
急速な科学の発達のおかげもあって
様々なことが「手」から離れつつある。

そうすると、私たちはどこへ向かうのか。
また、何を探究し表現しようとするのか。
「手」は何をする?

ということを、この本は投げかけています。

面白かったです。



「手」

改めて、見つめてみよう。



高知県立美術館

2010-03-01 | shima-art
蜷川実花展を見に
高知県立美術館へ行ってきました。



↑トイレの入り口からこっそり^^;


おしゃれな若い女の子や
カップルが多かったです^^

造花のシリーズや映画「さくらん」
のイメージしか知らなかったので
初期の花や景色、セルフポートレイトなどの作品も見れて
充実していたように思います。

写真を使った作品ですが、
独特の色使いが潔くて気持ちよかったです。
もっと毒々しくても好きです^^

高知県立美術館は、そんなに大きな美術館ではないのですが
こういう今のアーティストを取り上げてくれたのは
すごくよかったです。
やっぱり、美術展などは東京に集中していると思うので。
久しぶりの美術館。
楽しめました。



どんな分野のものでも
人が生み出す作品の中には、かならず「毒」があります。
この「毒」の効き目は
嗜好同様、人それぞれ違うと思いますが
それはクセになるはず。
わかりやすくて美しいもの・上手なものだけが芸術ではないので
なんだこれ?って世界もあると思います。
しかしながら、、、
その中には、自分の奥底に隠された何かが
実は
表現されていたりするかも。。。なのです。
芸術っていうと堅苦しく感じてしまうけれど
アーティストたちが生み出しているもの
それが全身全霊打ち込まれた「本物」であれば
善し悪しではなく、心に届くのだと思っています。
アーティストは作品を通して、
自分自身をさらけ出しているはずだから。
これは残念なことに
思いだけ・恰好だけでは空回りしてしまいます。
「心技体の一致」というのは、
武道やスポーツの世界だけじゃなくて
どの分野も同じことです。
(自分自身に刻み込まねばーー;です。)

自分の鏡だと思って作品を見たり体感しようとすると
また違った発見ができるかなって思います。

今年は、瀬戸内国際芸術祭(7/19~10/31)があるので
高松・直島を始め、足を運んでみようと思っています。



絵金蔵

2009-09-27 | shima-art
高知県香南市赤岡町というところで
夏に行われる「絵金祭り」を
図書館でなんとなく読んだ美術手帳に
数ページ特集されていていたのを見て、
初めて絵金を知り、
この赤岡町にある「絵金蔵」へ行ってきました。

蝋燭の灯りがゆらめく薄暗い展示室の中には
屏風絵(レプリカ)が展示されています。
提灯を持って、その灯りをあてながら鑑賞します。
お化け屋敷に来た気分^^;
(shimanosukeは外で待ってもらっていました)
本物の屏風絵は、二つあるのぞき穴から
鑑賞するという、ちょっと風変わりな展示。
(保存を目的とした建物なので、美術館というより資料館といった内容です)

屏風絵は
どれも、おどろおどろしく魑魅魍魎の世界。。。
恐ろしくて気持ち悪い絵なのにもかかわらず
不思議なことに
重たく暗~い感じとか、二度と見たくない
というような絵ではないのです。

絵金とは「絵師弘瀬金蔵」の略だそうで
幕末に活躍した芝居絵師。
幼少のころから絵の才能が秀でていた絵金は
狩野派で学ぶ機会を得て、その後、
土佐藩の御用絵師となったのですが
贋作事件に巻き込まれ追放となり流浪したのち、
この赤岡町に辿りつき
町絵師として暮した人のようです。

この事件をもとに
狩野派から破門され、御用絵師を解任され
さらに高知城下追放。。。転落人生、流浪、謎の絵師。。。
とあるけれど、本人はしがらみから解放され
楽になってすっきりしたのでは?
と思ってしまいます。
赤岡町の暮らし・人情や文化、
その中で自由に筆を走らせ、
「こんなの描いちゃったぜ」
くらいな感じで、楽しんでいたのではないでしょうか。
町の人たちも
「絵金がまた面白いのかいたよ~」
って話題になって、芝居好きな人たちや絵金ファンが
ワイワイと酒の肴にしていたのでは?
・・・
などと、様々な妄想を抱かせてくれるこの方は
きっと面白い絵師なのだと思います^^

赤岡町の町並みも魅力的。
今日は雨がぱらぱらとしていたので
写真も撮れず、散策もできず・・・でしたが
面白い高知観光ができると思います。
時間に余裕のある方・興味のある方は
是非、足を延ばしてみてはいかがでしょうか。


高知県香南市赤岡町
「絵金蔵」
http://www.ekingura.com/


ポストカードとチケット。これだけでは、とても伝わらないと思いますけど^^;

BATTUTA

2009-03-23 | shima-art
昨日は、今回一番の目的、
ジンガロ劇団「BATTUTA」を観てきました。
雨風強い中、姪のpinacontiと一緒に木場の
東京都現代美術館の隣に作られた特設会場へ。


劇場横に作られたロビー。
phot by pinaconti
「HERMES」が馬具や衣装を提供しています。

zingaroはイタリア語で「放浪の民」という意味。
そして、今回のテーマは「遊牧民」

「BATTUTA」は拍子をとるという意味らしく
今回の演目は、ルーマニアの楽団による演奏と
馬たちが走るリズムに合わせて観客も一緒に手を鳴らし
老若男女、どんな人でも楽しめるものとなっていました。

暗闇に淡い光で照らされた流水の柱を囲むように
馬たちが静かに立っている、幻想的な始まり。
そして、そのままジンガロの世界へ導かれていくのです。。。

激しくも美しく、華やかでユーモアな演出もあり。
光と清々しい風に包まれた空間と時間。
馬と人との洗練された演技。
エンディングは再び静寂が訪れ、美しく幻想的に、、、
まるで夢の世界であったかのように
鳴り響く鐘の音とともに私たちは、
現実の世界へと戻って行ったのです。。。

・・・感動しました。


前回来日した時の作品「ルンタ」は残念ながら
観ることも知ることもできずに終わってしまいましたが
映画ジェリコー・マゼッパ伝説のイメージが強かったので
「ルンタ」の方が私が思っていたジンガロのイメージに
近かったように思います。
やっぱり、観てみたかったな^^

思い切り楽しむことができたことに感謝です。
お母さん、shimanosuke、留守番ありがとう!
そして、私に付き合ってくれたpinaconti!
素敵な思い出ができました^^

とても贅沢な帰省をさせてもらえました。
shimaoさん、ありがとう。


ジンガロ公式HP
http://www.zingaro.jp/
動画も少し楽しめます^^

丸亀市猪熊弦一郎現代美術館

2007-09-23 | shima-art

JR予讃線 丸亀駅の目の前にあります。

今日は、香川の丸亀市猪熊弦一郎現代美術館へ行ってきました。
ココから車で高速を使って約1時間。
帰りは一般道でのんびり帰ってきて約2時間でした。

猪熊弦一郎の常設展と、企画展のエルネスト・ネト展を見てきました。

そんなに大きな美術館ではないのですが、開放感があって作品も見やすく
気持ちよく心地よい空間でした。


エルネスト・ネト展。靴を脱いで、作品を体感するインスタレーション。

よちよち歩きを始めたShimanosukeも、楽しめるかな?
と思ったのですが、、、怖がってしまいました^^;
圧迫感があったのでは?とshimaoさんの見解。
お腹も空いていたかも。
Shimanosukeにはちょっと残念だったけど、面白い作品で楽しめました。

近くにあった、うちわの港ミュージアム(無料!)へも立ち寄りました。
丸亀市は日本有数のうちわの産地で、全国の生産量の9割を占めているとのこと。

きょうのおみやげ。

赤いうちわ(600円)は料理用に、
もうひとつ(1000円)のほうは涼やかな風を楽しむために買いました。
猪熊弦一郎のポストカード1枚105円


香川には、大変興味深い美術館が他にもあるのでこれから楽しみです^^