僕が赤塚先生のアシスタントになる前は、まさにド貧乏、大貧乏だったのだ。
食事と言えば、一つのインスタントラーメンを四つに割り、一日一食と言う日も。
本当に食事に困り、死にそうになると知り合いの「少年キング」の編集部にネームを持ち込むのだ。この時は必ずと言っていいほど
行きつけの喫茶店で食事をゴチソウになるのだ。まさに編集様々なのだ。あるとき、いつものようにキングの編集の方と
食事をしていると「しいや君、このままでは大変だからアシスタントをしながらでも自分の作品、描けるんじゃないの」と。
実は一度、ある人気漫画家のアシスタントをした事があるのだが、徹夜徹夜で自分の作品が描けなくて辞めてしまったのだ。その時に知り合った編集が、少年キングの編集だったのだ。キングの増刊号に読み切りでギャグ漫画を数回
描かせて頂いたのだが、この程度では生活も出来るはずもなく。「今うちで人気の『ドッキリ仮面』の日大健児先生の
手伝いに行ってもらえないかな」との事。背に腹は…で行く事になったのだ。その②に続く…近々にね。
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