東京城北サイクリング

東京の城北エリアおよびその近辺の道路事情や再開発を紹介します

補助第83号線 (その4)I期区間南部

2016年08月28日 | 補助第83号線
今回は補助第83号線残りの500mにわたる区間をいっきに紹介します。

[全体図] 数字の1~11が今回の撮影ポイントです。

用地の取得割合は面積ベースで9割を超えてるようです。
更地になっていない場所は全部で4件ほどしかありませんでした。

(1)十条中央商店街入口

前回のミニストップのある交差点からスタートです。
右に商店街のゲートが見えます。道幅の狭い商店街ですが中ほどに篠原演芸場という劇場もありなかなか風情のある商店街です。
商店街の向こう側の敷地はすでに立ち退きが完了しており、きれいに整地されています。

(2)つくし薬局十条店付近

安全第一の旗が見える工事現場には、つい最近までここにセレモニーホールが建っていました。
それもすでに解体されて、その奥の薬局の入居している建物だけがこの辺りでは唯一残っている状態となっています。

(3)小林荘付近

アパートが一件残っています。
複数件物件を所有している不動産屋さんの管理物件なのでそれほど時間はかからないと思います。

(4)地福寺付近

お寺の前に綺麗にアスファルト舗装された敷地がありますがここには墓地がありました。
おそらくお墓を移設整理して場所を空けてくださったのだと思います。
デリケートな工事だと思いますので大変だったでしょうね。関係者の皆様ご苦労様でした。
その先にアパートが一件残っていますが、建築工事のお知らせ看板が出ていますのでまもなく解体されるでしょう。

(5)東京都埋蔵文化財センター(十条分室)

中央に建つプレハブ小屋は東京都埋蔵文化財センター十条分室です。
道路拡幅で解体された建物跡に遺跡が残ってないかの調査を行っているそうです。

(6)中十条1丁目22付近(その1)

平屋のお宅が一件だけ残っています。その裏では立派な3階建ての邸宅が建築中です。


(7)中十条1丁目22付近(その2)

ここから先はセットバックが完了しているように見えます。


(8)中十条1丁目16付近

セットバックが完了しています。
残って狭くなった土地に工夫して建物が建てられている感じがしますね。

(9)中十条1丁目12付近

三階建ての耐火住宅が立ち並んでいます。

(10)十条台小学校横

右側の空き地は都道455号線との交差点となります。
ここで都道455号線と合流し、さらにそのまま進むと飛鳥山公園の横を通る明治通りにぶつかります。
正面に水色の歩道橋が見えますが、交差点が広がるとまたぎきれなくなるので
より大きな歩道橋に架け替えが必要になってくるでしょうね。

(11)歩道橋の上から振り返り

歩道橋の上から今来た道を振り返ってみました。
道路予定地の広い空間が広がっています。
Googleのストリートビューで2009年までさかのぼることができますが、
そのころは予定地として枠で囲まれた土地にはびっしりと住宅が建ち並んでいました。
それが7年間でここまで様変わりしました。
住民の皆さんや関係者の皆さんの協力のおかげでまもなく用地取得完了というところまで来ました。
今後電柱も地中化されて道路が完成したらゆったりとした美しい街並みになりそうです。
通りには学校も2か所あり、人が多く訪れる商店街もあり、歩行者が安全に歩ける街に早くなってくれるといいですね。

補助第83号線 (その3)I期区間北部

2016年08月15日 | 補助第83号線
補助第83号線I期は、東京都道460号の十条台小学校付近から荒川小学校付近に至る、延長約640mを幅員を20mの幅員に拡幅整備する事業で、平成21年8月から事業が開始されています。
既にかなりの土地の収用が済んでいるようで、体感的にはここ数年で一気に進んだように思えます。
Googleストリートビューで過去に遡ってみるとその変貌ぶりがよくわかります。

今回はそのI期区間のうち十条中央商店街から北の部分を紹介します。

[全体図] 数字の1~5が今回の撮影ポイントです。

用地の取得状況で色分けしてみました。
ここでは十条冨士神社は半公共用地という扱いとしています。
冨士神社を除くとミニストップがテナントとして入っている建物のみが残っている状況となっています。
用地確保の進捗率は9割近くに達しているようです。

(1)荒川小学校横交差点

左側に荒川小学校があります。小学校は道路用地に含まれません。
右に曲がると十条駅の北端に向かう、十条としてはかなり整備された道があります。
そして角に冨士神社があり、こんもり茂った木々の中には立派な富士塚がそびえています。
十条冨士の高さは約6mあるそうです。

(2)十条冨士神社前

冨士塚に上る石段の前には年代を感じさせる鳥居が立っています。
今回の道路計画ではこの石段の大半が用地に含まれてしまっています。
十条冨士をどういう形で残すか地元の協議会で検討が行われています。

撮影地点から歩道橋のあたりまでは児童遊園とされていて、遊具などもあったのですが、現在は工事のため遊具は撤去されています。
また冨士塚の南に冨士学院というダンス場がありますが、やや道路用地にかかっていたようで、新しく地下1階地上3階建ての立派な建物に建て替えられました。
写真ではわずかに鳥居の中に見えているオレンジ色っぽい建物です。

(3)中十条公園付近

冨士塚を少し過ぎたあたり。
建物の解体作業が行われています。土台だけが残っている状況です。
その右側には建て替えられたと思われる3階建ての建物が並んでいます。住宅の不燃化が進んでいるのが目に見えてわかります。

(4)アメニティーハイツ髙木付近

さらに少し進んだあたり。
こちらも土台だけが残された状況で、道路用地内にあった建物はすでに解体が終わっています。
立派な門構えのお宅がありましたが、これも立派な3階建て住宅に建て替えられたようです。

(5)ミニストップ中十条店付近

右のミニストップが入るビルは、既存建物の解体が近隣で進む中唯一残っている建物です。
コンビニは絶賛営業中です。商売の立地的にとても良い場所で、お客さんも多くなかなかやめられないのかも知れませんね。

ただ、この交差点は非常に交通量が多く、都道460号側には歩道が無く不便を通り越して危険すら感じる場所です。
一刻も早く道路が拡幅され十分な歩行者空間を確保していただきたいと思います。


次回は残りの十条台小学校横までの区間について紹介します。

補助第83号線 (その2)II期区間

2016年08月12日 | 補助第83号線
お待たせしました。補助第83号線の続きです。
環七を超えて十条地区に入っていきます。
環七から荒川小学校までは補助第83号線II期区間とされていて
平成27年3月13日に着手開始となりました。
補助第83号線(十条)の事業に着手します


[全体図] 数字の1~6が今回の撮影ポイントです。


(1)環七との交差部

歩道橋の上から撮影。3枚つなげてワイドにしてみました。
交差部は幅員30mとなっていてかなり広いです。
当初は立体交差が予定されていましたが、暫定的に平面交差として整備されます。
環七より北側区間が事業化された時に再検討されますが、地形を考えると83号線側がアンダーパスする形になるのではないかと予想しています。

左側角のマンションは交差点の形状を意識した建物形状になっています。
右側角には緑地が確保されており、その中に八雲神社の鳥居が見えます。

(2)環七から少し十条側に入ったところ

沿道にはお店が数件あり商店街の雰囲気が残っています。

(3)國際興業厚生會舘前

左側の建物前は広く駐車場が確保されており、建物本体は道路予定地に入っていません。

(4)東十条駅入口交差点

左に曲がると東十条駅北口があります。
とても駅前とは思えない細い通りですが・・・
多少はその道も整備されるようですがあまり広くはならない予定です。
セブンイレブンの少し南までが30m幅員の区間で、そこから先は標準の20m幅員となります。

(5)リパーク中十条3丁目前

このあたりの拡幅は沿道西側のみとなっています。東側は影響を受けません。
西側の沿道にはいくつかコインパーキングとなっている土地があります。

(6)荒川小学校横

横道から小型のごみ収集車が出てきているのが見えますが、その道までが今回の事業区間となります。そこから先はI期区間として既に事業が進行しています。

次回は富士神社より先の、第I期区間を紹介します。
夏休みですのであまり間を置かずに更新できるかと思います。数日だけお待ちください・・・

補助第83号線 (その1)環七以北(清水坂)

2016年07月24日 | 補助第83号線
補助第83号線の現状についてレポートしていきたいと思います。
都の資料によると『補助第83号線は、北区滝野川二丁目から北区赤羽西三丁目に至る延長約2.6キロメートルの都市計画道路です。』とのことです。
北から見ると、赤羽西三丁目の73号線との交差点から南へ向かってスタートし、東十条の少し西側を通り、北区役所前を通り、王子駅の西側で明治通りと合流したところがゴールとなります。

今回は、赤羽西から環七交差部の手前までを紹介します。

[全体図] 数字の1~6が今回の撮影ポイントです。

現道は清水坂と呼ばれる長~い坂道となっています。自転車で通る場合、登りは非常にきつく、下りはとてもスピードが出るため危険で、ちょっとした難所といえる道です。
今回紹介する箇所は事業が開始されておらずスペックなどの詳細が公表されていませんが
環七以南の事業が開始されている部分の資料から推測すると、
幅員は標準部で20m、環七との交差部で30m。標準部は車道2車線と自転車レーンと歩道で構成されるものと思われます。

(1)73号線との分岐点

補助第83号線の北端部分です。
右側の、白とグレーのストライプ柄の建物を挟んで右側が73号左側が83号線となります。
少し下り坂となって、埼京線をアンダーパスします。
この辺りはおおむね敷地が確保されているように見えます。

(2)埼京線通過後の地点

埼京線を潜り抜けると上り坂になります。
ここからしばらくは線路沿いを通るので沿道の片側(西側)のみが道路用地となります。
この撮影ポイントの左側はコトニア赤羽という子育て支援・高齢者福祉複合施設があります。
以前はお風呂屋さんだったと記憶しています。
右側はとある企業さんの会社建物がありますが敷地の半分ほどが道路用地にかかっています。

(3)あじさい荘付近

北区の特別養護老人ホーム清水坂あじさい荘(右側の黄色い建物)付近です。
建物はあらかじめ道路用地を避けて建てられており、予定地部分は一時的に緑地として整備されています。

(4)北区八幡山

右側に見える緑地は小さな山になっていて若宮八幡神社という神社があります。
道路沿いは児童公園となっており、その部分が道路用地となっています。
がっしりとした石垣があり、神社の載った山もあるのでここの土木工事は大変そうです。
八幡様ごめんなさい・・・

(5)上り坂とS字カーブ

少しカーブしてこの辺りからJRの線路から離れます。
ここからは沿道両側に道路用地がかかってきます。
西側はやや小高くなっており高低差の処理が難しそうな箇所がいくつか見受けられます。

(6)環七交差点北

この先で環七と交差します。都市計画図をみるとこのあたりの幅員が広がっており30mほどあると推測されます。
図面には立体交差するような線が描かれていますが、現時点ではオーバー、アンダーパスのいずれになるかはわかりません。
地形からすると83号線がアンダーパスした方が上下の移動が少なくて済むように思えます。


以上、補助第83号線、環七以北の紹介でした。
空き地の存在や高層建物の建てられ方から、全長の半分程は道路建設を見込んだ作りとなっていることがわかりました。
次回は環七を渡り、事業着手された区間に入ります。