現地採用について悪く書いてきましたが、ごく稀に成功する人もいます。
感覚的には10%以下だと思いますが、そんな少ない事例も少しづつ紹介していきます。
現地採用を考えている方に、少しでも希望を与えられればと思いますし、ワタシもできればそうなりたいと思っています。
■日系サービス企業勤務のFさん(32歳)
Fさんは現在、日系サービス企業でナンバー2のポジションを務めています。
年収は半駐在の形で、家賃補助以外の手当を貰い、600万円くらいだそうです。
600万円を貰っていれば、日本国内でも、良い方ではないでしょうか?
現地採用の平均は250~300万円程度なので、2倍近く貰っている計算です。
といっても、600万の待遇になったのは比較的最近。
為替レートの都合もありますが、他の現地採用と同じく、250万円ぐらいからスタートしたそうです。
Fさんに経歴は、「大卒後、日本で正社員を2年、語学留学、終了後現在の就業先」とのこと。
勤続5年だそうです。
現地採用の勤続年数は長くても3年程度なので、5年間同じ職場というのは驚異的な数字です。
「若い時に上海に来たから、貪欲になんでもやってきた」と話されていました。
待遇の悪さや中国人との摩擦に疲弊して去ってしまう現地採用が多い中、「上海で、俺はやる」という強い信念を持ち続け、戦うその姿はサムライそのものです。
足軽待遇で採用され、現在はナンバー2という大名待遇にたどり着くことは並大抵じゃできません。
継続は力なりを感じます。
また、ご本人が話されていましたが、総経理(一番偉い人=家康のポジション)との関係性が非常に良かったそうです。
長く勤める事も大事ですが、現地採用では、組織が小さく、また体系だった評価がないところが多く、家康と如何にうまくやれるかが非常に大事です。
現地採用では、大手の看板をしょっていても、現地法人の組織は小さい事が往々にしてあります。
自分のボスになる人がどのような人かどうか、短い面接の中で、見極めることができれば、成功できる可能性が上がるかも知れません。
過去に現地採用を重用したことがあるか、現地採用社員をどのように評価するか、「いやがんばればいいんだよ」という根性論ではなく、評価する仕組みを持っているかどうか、聞いてみてもいいのではないかと思います。
うまくやっていくためには、家康をヨイショするのもお忘れなく。
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