始まらなかった物語

通勤の朝

途中駅で反対ホームに来ている

電車に乗り換えようと

早足で電車を降りると

おーっと！

誰かに引っ張られた！！

なに？

振り返ると

私のバッグのループが

私が下りた電車に

今まさに乗ろうとしている

おじさんのコートのボタンに

引っかかってるでは

ありませんか〜

わっ、すみません

と、ループを外そうとするもの

慌てているから

なかなか外れない！

えっ、どうしよう

発車のブザーが鳴り響く中

ごめんなさい  

どうしよう〜とアワアワしながら

悪戦苦闘していると

さすがに業を煮やしたのか

おじさん自ら

フン！とループを外し

足早に電車に乗り込み  

ことなきを得ました

私もなんとか無事に乗り換え出来て

ホッ

良かったあ…

どっと汗が出ました 

もしおじさんが電車に乗れなかったら

どうなってたんだろう

以前やはりホームで

女の人のイヤホンコードが

男の人のコートに引っかかったのを

見たことがありましたが

バッグも要注意だ〜

ふと頭の中を

これが

清原伽耶ちゃんみたいな

女子高生と

北村匠海君みたいな男子だったら

そこから物語が始まったり

するんだろうなぁ…

なーんて

1人妄想の朝でした

(^◇^;)