5年前の今日は急性心筋梗塞後のリハビリを自宅で行っている時期でした。
夜も早めに横になってテレビを見ていました。
するとあの惨劇が起きたのです。
命に関して非常に敏感になっていた時期だけに複雑な感情を抱きました。
何で自分は助かり、こんなに多くの人たちが突然命を奪われてしまうのだろう。
生きているという意味の重さを痛切に感じたものでした。
この年の6月に仕事の研修でニューヨークへ行きました。
その時、この世界貿易センタービルでパーティがありました。
確か、110階だったと思います。どちらの塔であったかは定かではありません。
この写真はパーティの始まる前に夕暮れに染まるマンハッタンを写したものです。夕方の6時頃だと思います。
この近代的なビルがわずか3ヶ月後に崩壊してしまうとは誰が想像できたでしょう。
今でも写真を写すために汚れを拭き取った窓ガラスやスチール壁の感触、高速エレベータの揺れなどを覚えています。
ニューヨークから帰った時、この写真は年賀状などの素材にしようかと思っていました。
しかし、あの事件の後では亡くなられた人達やご家族の気持ちを考えると、どうしても使う気になりませんでした。
5年経って、この惨劇の生存者の方達が重い口を開き始めたとニュースで聞きました。忘れてはいけない人類の負の遺産です。
今では見ることのできない光景です。あえてここに載せました。
あらためて犠牲者の方々のご冥福を祈りたいと思います。
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