愛犬耳袋

 コーギー犬・アーサーとの生活と喜怒哀楽

脱走、正面突破

2006年08月22日 | 仔猫
仔猫の居住スペースは、保護した最初の週は、保温第一に小さめの押し入れ収納ケースを使っていた。標準の半分ぐらいの長さのものだ。
狭いだけにあったかかったが、さすがに窮屈そうになってくる。ついでトイレの躾もはじめたので、次の週からノーマルサイズの押し入れケースに変更した。
しかし保護から2週間もたつと、押し入れケースにも限界が出て来た。
寝て食べてトイレするだけならまだしも、起きてる時は取っ組み合ってじゃれあうので、狭くて仕方が無い。ちょいちょい折りをみて外に出して遊ばせていたが、いつもいつもベッタリはりついて、起きたら外へ、というわけにもいかない。
そこで猫部屋を作ることにした。
といっても猫ケースを置いていた四畳半の物置部屋を片付けただけだが。物があるので正味三畳切るかもしれない。
床にクロスカーペットを敷き込み、さらにぐるりをダンボールで囲ってサークルを作り、そこにトイレも寝床も作ってやった。この作業をしたのが3日前。
いざ仔猫を放ってみると、初日だけ落ち着かないのか、トイレと睡眠時には元のケースに帰りたがったが、翌日からはトイレも睡眠も食事も、このサークル内ですませるようになった。じゃれあうにもラクラクの広さ。これで時間選ばず好きなだけあそべるというものだ。

そして今朝。食事の後片付けをしていたところ、兄猫がサークル越しにこちらを見て「ニャーン」と言った。その瞬間、
ビターン!!
ダンボールの壁にむかってジャンプしてきたのだ。
ところが、かろうじて爪がひっかかったものの、お尻がまだ重いのか、そのままズルズル滑って落ちる兄猫。
「まだまだ、だねー」
と指先でちょっといじって、いずれはこの壁も高くしないとだめか、などとのんびり考えていた。

ところが夜。
夜の食事を終えた後、猫部屋の前を通りかかると、サークルのなかから「ニャーン」という聞き覚えのあるイントネーション。もしや。
ビターン!!
また飛んでるよ……と思ったらこんどは軽々とお尻を引き上げ、スタッと壁のこちら側へ飛び降りたではないか。今まではダンボールの継ぎ目から抜け出す事はあっても、正攻法で飛び越えたのは初めてである。
朝出来なかったことが、夜には出来るようになっているとは。これを朝令暮改というのか、いや違う。
とにかく、兄猫をサークルに帰し、応急措置でダンボールを継ぎ足し、飛び出せない高さにしようとするが、サークルに戻すたびに
ビターン!!
ビターン!!
コツをつかんだ兄猫は、ひょいひょい飛び出してくる。これが猫というものか。やはりハムスターと違う。
作業をいそがねばならない。長さを継ぎ足すには時間がないので、応急処置で、忍び返しをつける。が、これも隙間から飛び出してくる。
兄猫をおさえつつ、ダンボールを切りつつ、ガムテープを貼りつつ……とやってると、今度は奥の部屋から
ドゴーン!!
爆音。作業の間邪魔になるからと隔離していた愛犬が、仔猫会いたさに犬用フェンスを突き破った音だった。


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