「中の人」なんていない。がメインの話。
従業員はキャスト。お客はゲスト。
「中の人」なんていないはずのランドで「中の人」たちの着替え等を手伝うという矛盾でいっぱいの仕事。
ミッキーの「着ぐるみ」は数個存在するんだけど、そのうち一つが行方不明になってしまう。
それを巡っての、正社員とアルバイトの攻防と、主人公の精神的成長。主人公はたった二日でかなり精神的に成長してしまって、あんまりにも早すぎだよなぁといった感想。
現実に存在している浦安の「東京ディズニーランド」とは無関係の世界の物語だと、作者は巻末で断っているけど、まぁ実際、似通った部分もあると思います。いくら夢の国とはいえ、大人の経営する会社なわけですから。