長さ160㍍・橋げた連結に使用
伊良部架橋の上部工となる橋げた(セグメント)を運びつなぎ合わせるのに使う長さ百六十㍍の「架設げた」の本格移動が始まった。来月一日までには宮古本島側から二番目の橋脚まで架設げたを移動、設置し同四日にはセグメントの設置開始を予定している。セグメント設置は上部工の架設開始となり、宮古本島側から伊良部島に向けて伊良部大橋の実際の姿が今後、海上に現れてくる。
二十九日には動力部分のユニットを含めて六百㌧もある架設げたが海上にせり出し、工事関係者らは今後、伊良部島に向けて九百七十一個のセグメントを設置していくための作業に追われていた。
現在、宮古島側からは仮桟橋が伊良部島に向け一・七㌔まで伸びており、それを活用して二十九番目までの橋脚(下部工)を現在施工中。
セグメントは、幅九・四㍍、長さ三メートルで、架橋全体では九百七十一個設置される予定。現在は約六十個が完成している。
伊良部島側でも海中道路の築堤部分は今年度中にほぼ完了する予定で、海中道路は今後、上面道路部分の工事に移っていく。また、海中道路から先に設置される本橋のための仮桟橋工事もすでに着手されている。
今年度までの工事の進ちょく状況は金額ベースで三九・五%(百二十六億五千五百万円)。
伊良部架橋は、伊良部島と宮古本島を結ぶ離島架橋。橋梁と海中道路を併用した構造。総事業費は約三百二十億円で、完成は二○一二(平成二十四)年度予定。