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原子力空母と沖縄

2008年11月12日 | Weblog
◆米軍最大の原潜が沖縄に入港
アメリカ海軍最大の原子力潜水艦が、12日、初めて沖縄に寄港しました。

沖縄では、原子力潜水艦が、ごく微量の放射能を帯びた排水を流出させたり、事前通報なく入港したりするなど問題が相次ぎ、住民の反発が強まっています。

寄港したのは、アメリカの原子力潜水艦、「オハイオ」(1万6764トン)で、12日正午前、沖縄本島中部のうるま市にある海軍基地、ホワイトビーチに入りました。

「オハイオ」は、全長170メートルと、アメリカ海軍最大の原子力潜水艦で、150発以上の巡航ミサイル、トマホークが搭載でき、特殊部隊を密かに運ぶ装備を備える最新鋭の潜水艦です。

「オハイオ」は、先月、初めて日本に寄港していますが、沖縄への入港は初めてで、12日は、およそ30分停泊して補給などを済ませ、再び沖合いに向かいました。

ホワイトビーチでは、原子力潜水艦が、10日、日米間の取り決めで義務づけられている事前通報を行わないまま寄港したり、ことし3月には、ごく微量の放射能を帯びた排水を海に流出させたりするなど、問題が相次いでいます。

さらに、原子力潜水艦の寄港は、今年に入り35回と過去最高の回数に達しており、地元のうるま市の議会が近く抗議決議を予定するなど、住民の反発が強まっています。

◆米原子力空母が空自と初訓練
ことし9月、日本に初めて配備されたアメリカの原子力空母「ジョージ・ワシントン」が、今月中旬、沖縄近海で、航空自衛隊と初めての共同訓練を行うことになりました。

訓練を行うのは、日本に初めて配備されたアメリカの原子力空母「ジョージ・ワシントン」(9万7000トン)と、航空自衛隊の10機あまりの戦闘機です。

防衛省によりますと、訓練は、今月18日、沖縄本島の東およそ100キロの太平洋で行われ、アメリカの空母艦載機のほか、青森県三沢基地や、石川県小松基地に所属する航空自衛隊のF2戦闘機とF15戦闘機が、那覇基地を拠点に参加するということです。

訓練は、日米双方の戦闘機が共同で防空の任務にあたる場合などを想定して行われるということです。

空母ジョージ・ワシントンは、日本に配備された初めての原子力空母として、ことし9月、事実上の母港の神奈川県横須賀基地に入港し、防衛省によりますと、その後、海上自衛隊と、東京都の伊豆諸島近海で、訓練していますが、航空自衛隊との共同訓練は、今回が初めてだということです。