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「クワンソー」普及するか???

2008年11月22日 | Weblog
沖縄に自生し、薬草として食べられていた草、「クワンソウ」を特産品として広めていくための方策を話し合う会議が21日今帰仁村で開かれました。

沖縄に自生するユリ科の草、「クワンソウ」は花や葉、茎などを食べることができ、沖縄では古くから不眠症などに効く薬草として食されてきました。

今帰仁村では5年ほど前から「クワンソウ」を特産品にしようという試みが始まり、今では県内のリゾートホテルや東京の高級レストランなどで出されています。

この「クワンソウ」を県内外に広めるための方策を話しあう会議が昨夜、今帰仁村で開かれ、村の職員や農家、健康食品会社など20人が集まりました。

はじめに草の効能を調べるために民間企業が行った動物実験の結果が報告され、実際に熟睡や鎮静作用の効果があったことなどが説明されました。

このあと、特産品として普及させる方策が話し合われ、出席者からは「今帰仁村の特産品としてブランド化を進めるべきだ」とか「さまざまな調理法を研究して一般の人に広めていきたい」などといった意見が出されました。

会議に出席した今帰仁村の與那嶺幸人村長は(よなみね・ゆきと)「クワンソウは沖縄では古くから食べられていた草で村としてもとても期待している。スイカに続く村のブランド農産物になるよう支援していきたい」と話していました。

※「クワンソウ」アキノワスレグサ

クワンソー(クワンソウ)の呼び名は、地域により微妙にちがいます。 一昔前までは、屋敷の周りに植え込まれたクワンソウを良く見かけました。 今帰仁、中北部では山のふもとや畑の近くにナンクルミー(自生)するクワンソー(クワンソウ)がある。
クワンソー(クワンソウ)の花や蕾は酢漬けにして、酢の物にしたり、お吸い物や味噌汁の具にします。 また、不眠などで睡眠が十分にとれない場合は、葉や根元の白い部分を、お浸しや味噌汁に入れたり、豚肉と一緒に料理して食べるとよいと伝わります。

近年、クワンソー(クワンソウ)の睡眠改善の効果や、食欲不振、疲労回復などが注目されており、沖縄の特産品として、健康茶などに加工して販売されています。