沖縄情報発信

沖縄からニュース・文化・地域の多様な情報発信いたします。

米軍実弾射撃施設の移転完了

2009年07月31日 | Weblog
沖縄県金武町のアメリカ軍基地、キャンプハンセンで、住宅地に近すぎるとして地元の抗議を受けていた実弾射撃訓練施設の移転工事が終わり、今の施設での実弾射撃は、今年の秋までに中止される見通しとなりました。

沖縄県金武町のアメリカ軍基地、キャンプハンセンでは、4年前から、特殊部隊が訓練するための新しい施設で実弾射撃訓練が始まりましたが、沖縄自動車道に近く、住宅地から300メートルしか離れていないため危険だとして、地元の伊芸地区の住民や、当時の稲嶺知事が強く抗議しました。

これを受けて、日米両政府は2年前、この施設を東におよそ3キロ移転させることを決め、日本政府が19億円かけて移転工事を進めていましたが、29日までに工事が終わり、今後、アメリカ軍に引き渡されることになりました。

今の施設では、移転が決まったあとも、実弾を使った訓練が続けられてきましたが、沖縄防衛局によりますと、工事の完了を受けて、今年の秋までに、今の施設での実弾射撃は、中止される見通しとなりました。

一方で、実弾を使わない形での訓練は、今後も続けられるということです。

伊芸地区の池原政文区長は、「私たち住民はこの4年間、いつ実弾が飛んでくるか、不安の中での生活を余儀なくされてきたので、施設の完成で、一定の安心感はある。一方で、今の施設で今後、どのような訓練が行われるか懸念の材料はある」と話しています。

西原高校バンド部世界大会へ

2009年07月26日 | Weblog
今月30日からオランダで開かれるマーチングバンドの世界大会に出場する西原高校の生徒たちが、多くの卒業生や家族に見送られ、那覇空港を出発しました。

マーチングバンドは、隊列を組んで自在に変化させながら吹奏楽を演奏するもので、西原高校のマーチングバンド部は、オランダで4年に1度開かれる世界大会で、これまでに2度優勝しています。

そして今月30日から開かれる世界大会にも、およそ80人の生徒が出場することから、26日、那覇空港で、壮行会が開かれました。

壮行会では、西原町の上間明町長が、「日ごろの厳しい練習の成果をいかして、優勝を目指し、楽しい大会にしてください」と激励しました。

続いて生徒を代表して、島袋竜・部長が「部員全員が笑顔で、良い結果を報告できるように頑張ります」と決意を述べました。

このあと生徒たちは、多くの卒業生や家族に見送られ、那覇空港を出発しました。

今回の世界大会は、オランダで、来月2日まで行われます。

ついに伊平屋村長解職の住民投票へ

2009年07月25日 | Weblog
伊平屋村の(いへやそん)ごみ処理施設の建設をめぐり村が1億4000万円あまりの損害賠償を支払うことを受け、住民グループが村長の解職を求める署名を提出した問題で、有効な署名数が異議の申し立て分を除いても、請求が受理される数を超えていることから住民投票が行われることが確実になりました。

伊平屋村のごみ処理施設の建設をめぐっては裁判で、去年11月、当初、契約した会社ではなく別の会社と契約を結び直し、工事を発注したのは債務不履行にあたるとして伊平屋村に1億4000万円あまりを支払うように命じた判決が確定し村はすでに支払いを終えています。

これについて伊平屋村の住民グループが村に損害を与えた責任を明確にするために、西銘真助村長の(にしめ・しんすけ)リコール・解職を求める476人分の署名を村の選挙管理委員会に提出しました。

選挙管理委員会では24日まで異議申し立てを受け付けてきました。

その結果、本人が署名していないなど異議申し立てがあった署名は75人分でした。

異議申し立ての分の署名を除いても請求が受理される署名数を超えることから、西銘村長の解職の是非を問う住民投票が行われることが確実になりました。

観光の魅力 発信するには

2009年07月20日 | Weblog
沖縄県内の児童や学生が未来の沖縄観光について意見を発表するコンクールが那覇市内のホテルで開かれました。

 これは県内でホテル事業などを展開する株式会社「かりゆし」が観光文化事業の一環として開催しているもので5回目となる今年は応募総数337人の中から選ばれた20人が今日の本選に出場しました。

参加者の発言:「生まれ育った沖縄の音楽や発信地について何も知らないことに気付きました。リピーター層を抱えるという事は従来の沖縄観光だけではなく、多様なニーズに応えなければならない」

 入賞した6人は来月1日の「観光の日」に行われる県主催のイベントで意見発表を行います

◆株式会社 かりゆし
 http://www.kariyushi.co.jp/



車のない社会だった宮古島

2009年07月18日 | Weblog
さすが 英国の学者 解析が鋭い 
(琉球新報記事)

よく歩き「筋肉発達」 宮古・先史時代大腿骨発掘(2009年7月17日(

発掘現場を紹介するハドソン教授=宮古島市平良島尻の長墓遺跡


発掘された人の大腿骨(左下)、人工の穴が空いた二枚貝(中央上)、シェルディスク(同下)と貝斧(右端の二つ)
 
宮古島市平良島尻の長墓遺跡に隣接した約2100年前の地層で人の大腿(だいたい)骨の一部が西九州大学のマーク・ハドソン教授(46)=英国出身=ら8人の合同調査チームが3~12日に実施した発掘調査で発見された。

ハドソン教授は「骨の形から足の筋肉が発達し、よく歩く生活をしていた」と推測する。解明が進んでいない先史時代の宮古の人々の生活を知る手掛かりとして期待される。
 
ハドソン教授らの島尻の長墓周辺の調査は2005年から始まり5回目。

今回は長墓に隣接し前年も発掘した2カ所をそれぞれ約50センチ深く掘り進めた。先史時代の人骨は07年、08年に続いて同じ地点「トレンチ1」から3回目の出土だが、過去2年に比べ最も良い保存状態で発見された。
 
宮古の先史時代の人骨は従来、市城辺の浦底遺跡など海岸沿いのみ発掘されていたが、ハドソン教授が初めて内陸部にある島尻の長墓周辺で発見し注目されている。
 
人骨が見つかった「トレンチ1」では、イモガイの中心に穴を開けた装飾品「シェルディスク」(有孔円盤状貝製品)や二枚貝に二つの穴が空いた貝製品、シャコガイ製の貝斧2点も発掘。イノシシやジュゴン、カエルなど動物の骨も見つかった。

「トレンチ1」から約3メートル離れた「トレンチ2」ではサメの歯や動物の骨が見つかった。
 
 ハドソン教授は「今回見つけた大腿骨は、三角状で筋肉が発達し、近世の風葬墓の長墓とは違う性質。持ち帰って詳しく分析する」と説明する。
 
 さらに「宮古の先史時代の人骨はこの場所だけで見つかっている。墓なのか、生活跡なのかなどどういう場所だったのか、あと2年で調査し報告書をまとめたい」と展望を語った。


市民グループ 与那国への自衛隊配備に抗議声明

2009年07月15日 | Weblog
与那国島への陸上自衛隊の配備に反対する市民グループが15日県庁で会見を開き、国境の軍事強化の動きに強く抗議しました。会見を開いたのはあらゆる基地の建設・強化に反対するネットワークです。

メンバーらは浜田防衛大臣が陸上自衛隊の与那国配備に前向きな姿勢を示したことに対し、「沖縄の島が再び戦火にまみれることを許すわけにはいかない」と強く抗議しました。反基地ネット宮城清子共同代表は「戦争につながる問題は絶対に許してはいけない後輩のために子や孫のためにも平和な沖縄にしたい」と話しています。

反基地ネットは15日この抗議声明を浜田大臣と自衛隊を誘致している与那国町の外間町長に送付しました。

「マンゴーの日」ピーアール

2009年07月14日 | Weblog
最盛期を迎えている宮古島産マンゴーを地元の消費者に安く提供し、消費拡大を図ろうというイベントが14日から宮古島市で開かれています。

沖縄県は9年前に収穫の最盛期を迎える7月15日を「マンゴーの日」に定めて、この周辺の日時を選んで、県産マンゴーを県の内外にピーアールして消費拡大に結びつけるため様々なイベントを開いています。

宮古島市のJA宮古の「あたらす市場」には宮古島で収穫されたマンゴーが1キロと2キロに箱詰めされて販売され、大勢の人たちが品定めをしながら買い求めていました。

また、特売品として1人一袋の限定でマンゴーが1キロ500円で販売されましたが、用意された100袋は、午前9時の開店から、わずか5分で売り切れました。

このほか、会場ではJA婦人部が手作りしたマンゴーを使ったゼリーやドーナツなどの加工品の即売のほか、マンゴージュースの試飲も行われ人気を集めていました。

JA宮古「あたらす市場」の池村一男店長は(いけむら・かずお)「今年はマンゴーの収穫量が去年の2倍ほどで豊作です。ぜひ地元の皆さんに食べてもらいたい」と話していました。このイベントは15日も開かれます。

沖縄初の外交官 田場盛義企画展始まる

2009年07月13日 | Weblog
浦添市出身で中国で亡くなった沖縄初の外交官田場盛義の生涯を振り返る企画展が7月12日から那覇市で開かれています。

田場盛義は1894年に浦添市で生まれ、沖縄初の外交官として東京の外務省や中国の領事館で外交官として活躍。盧溝橋事件後の1937年に42歳の若さでなくなります。

企画展の会場では、沖縄大学の又吉教授が「豊かな才能をもち沖縄の歴史を背負いながら激動の時代を生き抜いた田場盛義の果たした役割を考えることはこれからの沖縄と東アジアとの平和な関係を築く上で大切なことだ」と講演しました。

運動機能回復でフェア開催

2009年07月12日 | Weblog
病気や事故などで体に障害を負った人たちに対し、様々な器具などを使って運動機能の回復を図る「理学療法」を紹介した催しが、12日南風原町で開かれた。

この催しは12日からの「理学療法週間」にちなんで、理学療法についての理解を深めてもらおうと沖縄県理学療法士会が主催しました。

会場となった南風原町の大手スーパーの店内には病気や事故などで歩行が困難になった人たちが使う車椅子に実際に乗りその操作方法などを体験できるコーナーのほか、けがなどで指がうまく動かない人が食事の際、箸を上手に使えるよう箸をゴムホースにはめ込んで使いやすく工夫した道具の作り方を紹介したコーナーも設けられています。

南風原町から子どもと一緒に来てこの道具作りを体験した50代の女性は「柔らかく自然に持て、楽な感じがします」と話していました。

会場にはこのほか立ったり、歩いたりといったリハビリのやり方や家族の介助の仕方など様々な疑問に理学療法士が応じる相談コーナーなども設けられた。

■沖縄県理学療法士会
 http://www.oki-pt.jp/gaiyou/mokuteki.html

新型インフル患者3、4人目 フィリピン渡航の女性2人

2009年07月05日 | Weblog
6月にフィリピンに渡航していた女性グループのうち2人が、新型インフルエンザに感染していたことが5日、分かりました。このうち1人は保育士で、県は保育園に休園を要請しました。

新型インフルエンザの感染が確認されたのは浦添市の30代の女性保育士で、6月29日にフィリピンから帰国後、勤め先の那覇市の医療機関の中にある『オリブ山保育園』に7月1日から3日まで勤務し、3日に発熱、4日に感染が確認されました。

この女性は女性6人のグループで6月25日から29日までフィリピンを訪れていて、同じグループ内の那覇市の40代の女性も帰国後に発症し、感染が確認されました。

保育士の女性が感染後もこの保育園で勤務していたことから、県は5日、保育園に6日からの休園を要請、医療機関も院内感染を防ぐため5日、緊急の会議を開きました。2人は現在、容態は安定していて、自宅で療養しているということです。