セルフマネジメントの技法

仕事を進める上で必要なリソースを管理する技法についてまとめていきます。いわゆるLife Hacks/GTD

モバイル用の単語帳/暗記用ソフトウェアを使って効率を上げる

2008年02月27日 | 学習
■スマートフォン/PDA

W-ZERO3やX01HTなどのスマートフォン(あるいはPDA)を使っている場合には、単語帳/暗記用のソフトウェアを使うことも有益である。

大量のデータを一度に持ち歩くことができることが、この場合のメリットである。
また、PCのソフトウェアと違って、隙間時間を有効に活用することができる。

私が使ってみて、良かったと思えたのは、以下のソフトである。
風ドリル

名刺サイズカードをメモや暗記のために活用する

2007年08月20日 | 学習
■活用
名刺サイズカードを、メモや暗記などのために活用しよう。
時に、メモは、ミスコピー・ミスプリントの裏面を使うことがコストセーブのために推奨されるが、成果を求める観点からは同意できない。
コストを掛けてでも、名刺サイズカードを使うべきだというのが、ここでの主張である。

■用紙サイズのA系統一原則
日本で流通している紙のサイズは、大別して、A系とB系がある。

A系とは、面積が1平方メートルで、縦横比が1対ルート2となるサイズ(841-1189mm)を基準のA0判としたものである。一度二分したものをA1、二度二分したものをA2と呼ぶ。
4回二分したものが、210-297mmのA4サイズである。オフィス書類のサイズとして一般的なものである。6回二分した148-105mmのA6サイズは、官製はがきや文庫本のサイズとほぼ同じである。

B系は、元来、面積が1.5平方メートルで、やはり縦横比が1対ルート2となるサイズを基準にしたものである。ただ、B4サイズが日本古来の美濃紙の半紙のサイズとほぼ同じだったことから、日本では独自に拡大解釈され、ISO規格のB系以外にJIS規格のB系が設けられている。B系は、日本における普及はA系より早かった。

90年代から、OA化と国際化の進展や、官公庁での行政文書がA系への統一方針が指示されたことも相まって、ビジネスの現場では、A系での作成・保管が望ましいとされる。実際、入手可能な用紙、ファイル、バインダー、リフィルの多様性は、A4がもっとも優れている。

名刺サイズは、91-55mmで、概ねB8サイズに相当する。
一見、A系統一の原則から外れるように思われるが、そうではない。
名刺をファイリングするリフィルの多くがA系で出ているからである。

たとえば、4枚の名刺サイズカードをまとめて、A5のサイズとするリフィルが多数ある。A4サイズのリフィルはさらに多様である。名刺サイズカードはA系として扱うのがきわめて容易なサイズであると言えよう。
Bindex A5-614
Bindex A5-521
Davinci DAR321

■入手の容易性
名刺サイズのカードはいたるところに存在している。急にメモを取りたいときに用紙が見つからなかった場合は、自分の手持ちの名刺の裏に書くという方法もある。
B4やB5などのB系の用紙がある場合は、B8になるまで折りたたみ、カットすることによっても、おおよそのサイズの紙片を得ることができる。

コレクト社の情報カードでは、名刺サイズのカードにいくつものバリエーションがある。
コレクト 情報カード 名刺サイズ 無地 C-211

■印刷対応
近年の家庭用プリンタの性能は向上している。かつては、葉書(A6)サイズに全面印刷するのが精一杯だったのが、近年では、1~2万円代の安価なインクジェットプリンタでも、名刺(B8)サイズへの印刷が可能になっている。
そうしたプリンタ対応を謳った用紙は、比較的厚手になっていることが多い。しかし、手元にある薄手の用紙でプリントを試みてもうまくいく場合もある。自己責任で試すだけの価値はある。
コレクト 情報カード 名刺サイズ 印字用 C-2211
Canon 両面マット名刺用紙 MM-101
Canon 片面光沢名刺用紙 KM-101

■暗記カードの作成
暗記カードの記入に着手する。名刺サイズのカードに、パソコンを使ってプリントすることによって、効率の良い暗記ツールの作成が可能になる。

小さなサイズのカードに手書きで暗記カードを作る場合、「表に英単語、裏に意味」という形式で作ることが一般的であった。

しかし、名刺サイズのカードにパソコンで作る場合、記入の量を増やすことができるため、例文を載せたり、穴埋め形式の文章にしたりということが可能になる。
さらには、文字色を赤や緑にしたり、あるいは、文字を黒で背景色に赤や緑にして、カラープリンターで印字すると、いわゆるチェックペンの効果を得ることができる。MS-Wordを使う場合、文字の書式設定で、登録しておくと、スムーズである。
また、MS-Wordの印字機能においては、奇数/偶数ページのみを印字するという設定もある。効率よく利用したい。
レイメイ藤井から発売されている単語カードWD154には、赤・緑のプラスチックシートがついている。

チェックペン/チェックセット
・レイメイ藤井(Raymay)WORD CARDS WD154

多様な効果的な学習方法を模索する

2006年07月17日 | 学習
■学習の必要性
学習という行為は、受験生のみならず、社会人にも必要である。
研究のため、あるいは、趣味のため、自己啓発のため、ときに昇進のため……社会人のための効果的な学習方法とはどのようなものだろうか。

受験勉強では、教科書を読み、ノートをとり、問題集を解き、試験を受ける……という一連のルーチンがあったが、社会人には、体系だった学習方法はない。個人個人が自分でテーマを設定し、自ら学習内容を規定し、それに則した方法で学習しなければならないのだ。

■カードの優位性
まず、社会人の場合は、ノートを取ってまで読むべき本というのは少ない。
大概の人の抱える問題は、受験勉強などとは違い、広範囲であって、本というのは、その一部をほんの少し深め詳細化するのに役立つにすぎない。したがって、通常の場合、ノートよりもカードの方が役に立つ。

気になったことを名刺サイズのカードや文庫本・葉書(A6版)サイズのカードに書き留め、アイディアボックスへ放り込んでおく。しばらくため込んでおいてから、グループ分けや関連づけなど、いわゆるKJ法を実践する。

■アイディアプロセッサ
この際に役に立つのが、細切れの情報からボトムアップで体系づけた知識を構築するのを助けるソフト、いわゆるアイディアプロセッサである。
フリーのソフトとして
MH
IdeaFragment2
IdeaCard
などがある。

■オンラインサービスの活用
とはいえ、この方法の難点は、カードの管理とデータの再入力である。
カードを用いることによって、場所や時間に関係なく自由に記述ができることは良いことである。しかし、カードが手元になくて適当な紙片にメモを取ってしまうケースや、あとで必要なときになってカードが見当たらなくなってしまうケース、情報をあとから改めてパソコンに入力しなければならないケースなどが想定される。

こうした障害を乗り越えるために、2つのソリューションが考えられる。
ひとつは、アイディアをメモするためのBlogやwikiを立ち上げることである。今は無料のサービスがたくさんある。プライベートモードで記述をすることも難しくはない。
もうひとつは、http://www.sabifoo.com/を使うことだ。sabifooメッセンジャー経由で、思考の断片をblog化できる。
こうしたオンラインのサービスは、ネットにつながったPC経由でなければ作業ができないという難点はあるが、紙片の管理からは自由になることができる。

■ノート取り
一方で、ノートをとるべき一冊に出会った場合には、マインドマップを活用することが有益である。
これも紙に描く方が、心理的な抵抗感なくのびのびと書くことができる。また、喫茶店や電車内など、自由な場所でノートをとることができる。
しかし、あとに再活用することが当初から明らかな場合は、PCを用いて作成した方が加筆修正も楽であり、また、描いたものの複製や配布や管理などの自由度が上がる。
フリーのソフトとして、以下のものがある。
FreeMind (→解説・使い方)

■要点の記憶
ノートをとったあとは、改めて読み直し、要点を記憶することが重要になる。書いて書きっぱなしになってはいけない。

ゲーム感覚で楽しむのならば「ごたく」が、DOS時代からの長い利用実績がある。硬軟取り混ぜた問題の資産がすでにたくさんあるのは魅力的である。Windowsのみならず、PDAでも使うことができる。
Vector ごたく ディレクトリ

エクセルの操作系によって、問題を簡単に作成できるのは、「Spell for Windows」である。画像映像を扱えるなど高機能であるが、無料ソフトである。
Spell for Windows

PCに依存せずに暗記を効率的に行うには、「アンキスト」が良い。暗記シート(赤/緑のプラスチックシート)を使って解答を消せる形式でプリントアウトが可能である。残念ながら、シェアウェア(1800円)となっている。
アンキスト