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故郷楽団ツアーのライブCD「玉置浩二LIVE旭川市公会堂」12月16日発売!!このアルバムめっちゃいい!

結局…

2011-03-22 09:31:47 | つれづれ
20日の日経の社説が、いいこと書いてるなあと思ったので、ちょっと持ってきます。

 …おかしいな…そういう事を書くブログではなかったはずなんですけど
まあ、一生に一度のことでしょうから、折角ですから、今だけちょっとそういう雰囲気にものってみようかと


 「東日本大震災がこの国を襲ってから明日で10日。原子力発電所の深刻な事故を伴った未曾有の地震は、同時代を生きる日本人のマンタリテ(心性)を大きく変えようとしている。

 マンタリテとは、フランスのアナール学派が使いだした社会史の用語だ。ある時代の、ある集団の人々が共有する心の動きや、ものの感じ方を指す。それが歴史の大きな要素だと言う。

 こういう考え方にならえば、私達の精神を激しく揺さぶっている今回の震災は間違いなく時代の転換点になろう。歴史を動かす力が、震災体験のなかに満ちているかもしれない。

 この災厄では、東北地方の太平洋側を中心とする直接の被災地だけでなく、きわめて広い範囲の、さまざまな人々が共通体験を持つことになった。

 あの日、3月11日午後2時46分。首都東京も含めて激しい揺れを体感した。誰もが帰宅難民と化し、余震の恐怖におびえた夜がその始まりだ。

 それからは、かつてない混乱の日々をみんなが送っている。原発事故に不安を募らせながら、鎮まるのをひたすら祈り、電力不足にため息をつきつつ個人も役所も企業もやり繰りを重ね、ガソリンや食料の不足を嘆く一方で工夫を凝らす。

 「3・11」の前には予想もしなかった難儀だ。元気を失ってはいても、まだしばらくは、この国の間延びした豊かさと平穏は続くのだろうと漠然と考えていた私達である。それが、あの日を境にガタリと崩れた。

 地震発生以来、こうして広く共有されることになった被災体験、そして秩序の崩壊体験はもちろんマイナスの効果も小さくない。人々は疲れ、経済の動揺と相まって気分が萎え、虚無感にとらわれてさえいる。

 しかし、どうだろう。それは戦争体験のように苛烈ではあるけれど、一方で、今ほど助け合いの思いが高まっている時はない。見知らぬ人々との心の結び付きを感じる時はない。他者の苦しみへの想像力が高まっている時はないのだ。

 一例をあげよう。若い人達が、インターネットを通して「ヤシマ作戦」なるプロジェクトを繰り広げている。人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」にちなんだ運動だ。

 物語では、敵を倒すために日本中から電力を集め、砲撃する。これと同じように、節電に励んで震災という敵に打ち勝とう、危機を乗り越えようというわけだ。手作りのポスターも出回っている。

 誰が始めたものか、決して深刻ぶらず、それでいて頼もしい動きではないか。デマを流したりモノを買いだめしたりする人もいるけれど、非常時に「ヤシマ作戦」のような運動が起こる社会は誇っていい。

 現時点では被災地への受け入れは難しいが、ボランティアの申し込みも殺到している。日本赤十字社などに寄せられる義捐金は刻々と増えている。いずれもこれからの復旧と、長期的な復興に欠かせない貢献だ。

 阪神淡路大震災でも同じような盛り上がりがあった。しかし今回はより厚く広い支援になりそうだ。背景にあるのは、共有された震災体験に他ならない。自分達が多少不便でも、もっと困っている人達がいるという意識がそこから生まれている。

 思えば、高度経済成長もバブルの時代も遠く過ぎて方向感を見失い、関心は社会よりもそれぞれの身辺へと向かって来た日本である。ひたむきなものに対し、どこかで冷笑的な気分を漂わせてきたのも否めない。

 ところが、こんどの「3・11」を機に、私たちのなかに残っていた共生のDNAがよみがえりつつあるようだ。ならば、この震災の苦難を力に変えることができる。関東大震災からも、敗戦からも立ち直って来た歴史がそれを教えている。

 「廃墟」の中からさらに新しい芽が萌えだす。新しい心が目覚めてくる―。

 作家の田山花袋は関東大震災直後のルポ『東京震災記』に、こう記している。見渡す限り廃墟と化した街に立って、なお勇気を失わなかった88年前の市民の声を聞く思いである。

 こんども、惨禍の中から新しい心が目ざめてくるのだと願って、一人一人ができる事を始めよう。政治は心もとない。進まぬ救援と復旧に、いらだちは募る。しかし批判の専門家になるのはやめよう。再生の担い手は私達なのだ。

 せっかくわき出してきた共助と連帯の力をうまく生かして、次の時代を築きたい。いま、東京などでは町の灯がずいぶん消えた。その暗い道を行き交う人々の心に、新しい灯がともったのだと信じたい。」




日本人がどーだとか、~人がどーだとか、そういう話はあんまり好きじゃないんですけど
 (「県民性」程度の話のネタとしては大好き♪) 
日本人だとか、~人であるとか言う前に、一人の「人間」でいたいよね、なんて
エラソーな事を漠然と思っていた人間なんですけど
でもやっぱり、今回のことで、私はやっぱり日本人でしかありえないんだなあーってこと
そして、この事態を一緒に乗り切ろうとしていけるのも、
やっぱり同じ日本人以外ありえないんだなーって事を感じました。

もちろん、世界各国から寄せられる応援の声や救助の手は本当に嬉しいし有難いし
それは間違いなく、その人達の暖かい真心なんだと思うけれど。

そして同じ日本人であっても、直接に被害に遭われたたくさんの方の気持ちを
揺れすら殆んど感じていない私達が分かるはずもないし、同列に考えることは絶対にできないんだけれど

でも…。特にこの原発の問題や、余震や、産業の危機って問題に直面した時に
この震災は絶対に「ひとごと」ではなく「自分達の問題」でもあるんですよね…
揺れてないし、余震もないし、計画停電もない西日本と、
程度の差こそあれ、当事者である東日本では若干の温度差は否めませんが
それでも、西日本の人間にとっても、やっぱりこれは「自分達の問題」なんですよね

殆んど風評被害のようにして、東京や関西でさえ、外国人は逃げて帰っていくし。
ま、そりゃ当然ですわな。私だって外国でそういう事があれば、
いくらその場所は大丈夫って言われても間違いなくすぐ逃げ帰ります。

そうは分かっていても、日本でのイベント取りやめて、
笑顔で「被災地応援メッセージ」とか送って来るグループ見るとフン、と思ったり
「オッパ!日本には絶対行かないでね!!」なんて書込み見ると寂しくなったりしちゃうんですよねー

まあ、そっちが普通ですけどね。
こんな中でちゃんと日本にいてツアーやるシンディ・ローパーとか
他の国が帰っても(100キロ以上離れた地域でね)、
ちゃんと残って捜索続けてくれるスイス救助隊とかが特別に「すごい」事なんでしょう

別に、そんな事でナショナリズムに走る気はさらさらありませんが。
外国人でも、直接の友達、特に長年付き合ってる子達は、
こっちの気持ちをすごく考えてくれて、本当に心のこもったメッセージをくれますしね。
そこはやっぱり、国籍の問題じゃなくて、人と人との問題なんだと思います。

えーと。何の話だ
まあ、要は私達のことは、私達が頑張るしかないってことですかね。
 私達にはどうしようもないことも多過ぎるけど… 

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4 コメント

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今は・・・ (イク)
2011-03-22 18:45:32
寄付をして 節電を意識して あおられての買いものはせず
送れる物資があれば 正しいルートで送る
いつもの通り仕事をする という生活をしています。

遠く知ってる方達が被災されて 何という言葉をかければいいのか
「何か言おう 伝えよう」 って気持ちさえ傲慢に思えて。
うまく言葉に出来なくなりました。

決して人ごととは思っていません。
どこで起こっても 不思議じゃないですから。

自衛隊 消防 警察 海外からの応援部隊 
日本・世界各地からの応援 ボランティア
被災された方の頑張り その姿に日々感動しています。

自分が出来る事をして 遠くから応援する
今はそんな感じです。
返信する
早く収束してくれますように… (焼酎派)
2011-03-23 18:26:51
イクさん♪
被災された方には、本当に…
私がそう言うのも傲慢ですけど
きっとイクさんのそういう誠実な気持ちは伝わってますよ!

程度の差はありますが、人ごとじゃないですねー。
うちの方の水道からも放射線が出たらしく
ますます人ごとじゃなくなりました
うちは大人ばっかりなので問題ないそうですが

自分が出来ることをして、頑張ってる方たちに敬意を持って
いつも通りに生活しながら、ひたすら、早く収束することを祈ります…
返信する
節に祈ってます (ぬぬ)
2011-03-24 00:14:20
焼酎派さん、お久しぶりです。
日経の社説に共感しました。

今回の大地震では、想像以上の被害で
たくさんの人が犠牲になり
大変な状況にあることに、
心を痛めています。
私も今回の地震で、
それほどの被害はなかったものの
家族が被災し心配と不安で過ごしました。
その中、自分がどれだけ人に支えられているかを
知った日々でもありました。
今、自分がやるべきこと
真摯に向き合っている状況です。
返信する
本当に! (焼酎派)
2011-03-25 11:38:05
ぬぬさん♪
お久しぶりです

本当ですよね。
今回の地震で、私達が今まで当たり前だと思っていたものが
どんなに大切なものだったか、
どれだけ人に支えられて生きてきたか…
そういうものを、実感しました
私も自分がやるべきこと、しっかりやっていこうと思います

早く、もっとミーハーな話題で盛り上がれるようになれますように…
返信する

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