朝焼けの轍(わだち)

“ことば”で、アナタの心に愛と、希望と、勇気と、笑顔を届ける“透明な風”の詩(うた)。

青春懐想(4)~いくつもの“祭り”をかさねて

2005-10-24 19:57:57 | 懐想(Kaisou)
(今日の♪・・・『祭りのあと』by 吉田拓郎)

  ♪祭りのあとの淋しさが いやでもやってくるのなら
   祭りのあとの淋しさは たとえば 女でまぎらわし
   もう帰ろう もう帰ってしまおう
   寝静まった街を抜けて・・・♪


先週の土曜日、
使わない家具や電化品を友人に引き取ってもらった後で、
栃木の旧居のカギを返した。

僕にしてみれば、
埼玉の新居での生活が始まっていることだし、
埼玉での“これから”を築いていくことに気持ちを向けていたので、
旧居に関しては、引きずることはなかった。

だけど、
やっぱり、少しせつなさを感じたかな?

心の空間を 漂っていた
いくつもの 出来事たち・・・

降りていく
降りていく
記憶の大地へと

刻まれていく
刻まれていく
想い出の石版へと


それは、まさに、
“祭りのあと”を感じさせた。

車に流していたメロディーは、
なんとなく、郷愁を誘っていた。

「もう帰ろう」・・・
僕は、どこに帰ろうとしてるのか。
それは・・・
過去にとらわれない“白紙のスタート・ポイント”

  ♪人を怨(うら)むも恥ずかしく 人をほめるも恥ずかしく
   なんのために憎むのか なんの怨みで憎むのか
   もう眠ろう もう眠ってしまおう
   臥待月(ふしまちづき)の出るまでは・・・♪


いいことばかりではなかった。
それは、当然のことだ。
表情の奥に隠していた“思い”。
自分だけが知っている“思い”。
“懐想色”(かいそういろ)に褪せていく姿を
僕は、眺めていた。

なにもかもが きらめいていた
こうして
きらめきとして 見ることができたことを
うれしく思う

すべては 報われた

いまは まだ
その多くは 種子にすぎない
だけど これからの日々が
光を受けて 光をまとい
光をつくり 光を放つ
そのなかで
すべてが 花咲いていく

そう 確信している


  ♪日々を慰安が吹き荒れて 帰ってゆける場所がない
   日々を慰安が吹きぬけて 死んでしまうに早すぎる
   もう笑おう もう笑ってしまおう
   昨日の夢は 冗談だったんだと・・・♪


「ぼくには、執(とら)われるべきものはない!」
そう思った。
それは、強がりなんかじゃない!
それは、格好つけているわけじゃない!

確かに わずかな不安はある
だけど
(とら)われて 立ち止まったり
(とら)われて 引き返したりするほど
ぼくは 生命(いのち)を ムダづかいするつもりはない

生かされているのならば
生きる姿で 応えよう!


  ♪祭りのあとの淋しさは 死んだ女にくれてやろう
   祭りのあとの淋しさは 死んだ男にくれてやろう
   もう怨むまい もう怨むのはよそう
   今宵の酒に 酔いしれて♪


大きな荷物を運び終えた後も、
細々とした荷物を運ぶために、
僕は、新居と旧居を往復していた。
思ったよりも面倒なことだった。
そして、雑然とした旧居で、
片づかないことに、うんざりしたこともあった。

でも、からっぽになった部屋たちを見て、
言いようのないぐらい、さっぱりとした気持ちになれた。

今度は、運び込まれて、雑然とした新居。
それも、整理する気力が湧いてきた。

新しい“祭り”が いま はじまる!

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18 コメント

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きっと、 (wow001)
2005-10-24 22:29:16
こんな詩を書けるのは必死で生きていたからなんだろうなぁって思います。



僕も30過ぎてからは、特に後悔も無く、とらわれもせず生きてます。

きっと必死で何かをするということができてるからだと思います。



↑本当かよって突っ込みを自分で入れてみました。必死じゃなかったことは忘れてしまったかもしれません。
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そんな感じ・・・のようです (誠大⇒wow001さん)
2005-10-24 22:43:49
・・・って、「必死じゃなかったことは忘れた」というのは。



でも、本人は「必死で生きてきた」とは思ってませんね。

まだまだこれから!

可能性のともし火が、たとえかすかな炎であっても、灯っているうちは、それを大切に守りながら、少しでも大きくしていきたいなって思ってるだけです。



栃木にいるときよりも、埼玉に来てからの方が必死です(って、本当かよ?)

都市部に近くなればなるほど、人の心が発している“思い”も激しいので、平静な心で発展していくためには必死になりつつあります。
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引越し (まさ)
2005-10-24 22:59:37
って、気分をリフレッシュできるから

いいかもしれないですね。



僕は、生まれてずっと同じ土地にいますから

若干、惰性で生きてます(笑)。



新しい「祭り」って前向きな感じでいいですね!
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あら? (誠大⇒まささん)
2005-10-24 23:04:13
今、まささんところにコメントに行ったところです。

見事な入れ違いですね。



みんなで盛り上がって、「俺たちの祭り」にしたいものです
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卒業と旅立ち (RIU)
2005-10-24 23:11:31
ですね、なんか切ないけどなんかワクワクするような・・・。

イロンナ祭りありますよね。

なんか脈絡もないですが”♪おなじアホなら踊らにゃソンソン♪ですよね、オモイッキシ祭り楽しみましょうね、僕も僕の祭り楽しみます
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陽気だ~っ! (誠大⇒RIUさん)
2005-10-24 23:18:13
そうそう、そのテンション!



引っ越してから、忘れていた感覚がよみがえってきました。

そう・・・この関西系テンション!



でも、これからは、関東系に染まっていくんだ!
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スデに (RIU)
2005-10-24 23:44:35
”オチ”ついとりますガナ(笑)

この時点で”関東系”じゃないですっテ
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これで・・・ (カノン)
2005-10-25 01:08:42
本当に区切りがついちゃったですね

栃木のお部屋を後にした時の、わずかな郷愁と、これからを想う清々しさ・・・

そういう誠大さんの姿、想像しちゃったなぁ

力強く、しなやかにいこうね
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ぴーひゃらら♪ ()
2005-10-25 02:14:01
誠大さんの新しい祭りに乾杯

前の部屋に思いをはせる気持ち。。

あたしにも経験があるのでよくわかります。

家や車など、やはりずっと一緒に生きてきたわけだから、人間と同様に愛着が湧きますよね。

たかが物。されど物かなぁ
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祭りのあと… (べー坊)
2005-10-25 02:20:40
栃木での生活は、「祭り」だったんですね。

僕も、最初に東京に住んだ時は、「祭り」だったなあ!

高円寺とか、新宿とか…

4回引っ越したけど、今はもう「祭り」ではない「さびれた現実」の生活をしています。

新しい祭り…

「拓郎」の歌は、もう過去ですね。

「俺たちの祭り」(懐かしい!)が今、始まるんですね!

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