朝焼けの轍(わだち)

“ことば”で、アナタの心に愛と、希望と、勇気と、笑顔を届ける“透明な風”の詩(うた)。

「自由に飛べばいい」・・・言われたとしても、僕は言いきれるかな?

2005-08-10 12:30:41 | 懐想(Kaisou)
まだ20代半ばの僕にとって、“終着駅”にたどりつくには未練が多すぎたのかもしれない。
そんなに、たくさんの旅を重ねたわけではない。
そんなに、たくさんの人を知ったわけではない。

もともと、そんなに熱望して決めた旅ではなかった。
“その駅”は、僕にとっては通り過ぎるべき駅だったのかもしれない。
「安住」を決めて、僕の日々は始まった。
でも、時の流れは、僕を、“その駅”から遠ざけていった。

その時、好きだった歌が、頭の中を流れた。

Canary pursue your dreams
You are free to fly away from me・・・


そんな僕のことを知っていたのか、運命の川の流れは、確実に僕の手を引いていった。

見知らぬ子供たちが走る
振り出す雨に追われるように
歩道の脇のシトロエン
窓のあなたに Say Good-bye・・・


僕はふたたび、旅をはじめた。
それは、ほんとうに、行くあてのない旅だったけれど、歩みを進めるうちに、道はできてきた。

自分を試してみたいのよ
都会のどこか片隅の店
ピアノを弾いて歌うわ
そんな夢も話した・・・


「安住」の覚悟もできてきたけれど、僕の終着駅は、いまだに見えていない。
それは、僕の“夢”がまだ、成長の過程にあるからかもしれない。

自由に飛べばいい
夢をあきらめないで
ぼくの手のひらから
羽ばたいてゆくがいい
静かに言ってあなたは
私の背中押したの・・・


・・・誰もが、そんな想いだったのかもしれない。
僕も、自然に、“その駅”から離れていくことばかりだった。

僕の“終着駅”は、何処にあるのだろう?

今日もまた、僕は旅を続ける。

歌い続けている青い小鳥のように
命のある限り
あなたを忘れないわ
一人で生きる自信と
翼をくれたあなたを・・・




・・・などと、久々に『懐想列車』っぽく決めてみた僕です。

僕個人としては、「自由に飛べばいい」なんて言ったとしても、その人のことを手放すことはできないな。
憑依霊になるつもりはないけれど、のようにさわやかな天使のように、陰ながら見守りつづけるだろうなぁ。

通り過ぎた駅をなつかしみ、その駅のぬくもりを思い出すように、僕はこれからも、いくつもの駅を愛していくことにしよう。

そしていつか、“きみ”という終着駅にたどり着きたい!

(引用の歌詞は、『Canary』 by 松田聖子

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10 コメント

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終着駅。 (おたふく)
2005-08-10 19:56:02
終着駅が人ならば

夢はそこに着いても終わらない。

新しい終着駅に向けて新しい旅が始るだけ

同じ夢

違う夢

それでも縁があるなら一緒に旅が出来るし

お互い別々の旅をしていてもつながっていられる

漠然とした夢が形づくられてきたならば

旅は加速度がついて

夢以外の広い範囲も見つめることが出来てくる

自分のキャパが広がったからこそ

同時にいくつものものを手に入れられる可能性がある

誠大さんも「今だ!」「コレだ!」って思ったなら

影に徹せずに強く求めても良さそうだけどな~・・・
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人生 (カノン)
2005-08-10 21:24:20
人生の中では、いくつかの終着駅があると思うから・・・もし、その一つの夢の区切りの終着駅として、もし、アタシにたどり着いてくれる人がいたとしたら・・・

たとえ途中下車だとわかっていても、安らぎを与えてあげたいし、疲れを癒して欲しいと思う。

そして、次の夢に向かう時は、笑顔で背中を押して、その人を旅立たせてあげたいと思う。

そして、もしその人が、一緒に旅することを望んでくれたのなら・・・全てを手放しても出発できる強さを持っていたいと、アタシは思う。

これは、たぶん・・・アタシの女としての本能かな?(笑)
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どちらかというと・・・ (誠大⇒おたふくさん)
2005-08-10 22:55:12
ギラギラするよりは、風のようにさらっと流れていきたいと思ってるんですね。

存在感が薄いように見えても、確実に、他人にはインパクトを与えているようです。
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う~ん。理想的! (誠大⇒カノンさん)
2005-08-10 22:58:22
カノンさんのほうが“風”に近いなぁ。

僕も、そんな風になりたい。

これは、男とか女というよりは、すべてを超えた天使的な本能かも?
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終着駅…? (べー坊)
2005-08-11 02:46:41
これ、誰の詩かと思ったら「松田聖子」なんだ!

「きみという終着駅」…

いいなあ!既婚者は、たぶん「ちがう、そんなもんじゃ!」って返答しそうだね!

お互い、頑張りましょう!

誠大さん、最近、ほんと、マジメだね~!恋でもしたんじゃ?

カノンさんの言葉、いいなあ!

ここでのカノンさんの言葉が、一番マジメで美しい!

もしかして…?

一方、ここでの僕の言葉は、いつもと同じ、「軽い」奴!…でした!

許せ!
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自信と翼 (アラレ)
2005-08-11 03:36:38
聖子ちゃんの曲だ!!ってすぐにわかりました。

だって、よくカラオケで歌うから(笑)



一人で生きる自信と翼をくれた人との

出会い



別れていく時に、感謝のできる恋って

いいですね。

別れるのは仕方ないけど、恨みだけが残るのは

つらいです。

本当に好きだったからこそ、憎むのかも

知れませんが…



出会いは奇跡…

旅はまだまだ続くのでしょうね。
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恋の予感? (誠大⇒べ~坊さん)
2005-08-11 07:07:28
恋してるのか、あるいは、知らないところで恋されているのか・・・

僕の場合、数ヵ月後のことを見越して書いていることもあるので、本人も楽しみにしていたりします

カノンさんのコメ・・・僕も「美しい」って思いましたよ。

おたふくさんも、アラレさんも、それぞれの個性があらわれていて、僕にはグ~ッと響きますが。

もちろん、兄さんのコメも、「さすが兄弟 強大なパワーが込められてる」てなもので。
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好きだからこそ・・・ (誠大⇒アラレさん)
2005-08-11 07:10:41
「好きだったからこそ憎む」・・・このあたりの話も、あらためてすることにしましょうか。

最近、人物観察していて、気がついたことがあるので。

旅はまだまだ続きます。

そんななかで、「同行者」がいれば、言うことないんだけどな。
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 ()
2005-08-11 23:41:35
憑依霊と、風のようにさわやかな天使は似てるのに、あまりにも対照的な例えで、その表現力に驚きました

駅・・・終着駅・・・の比喩は、美しくてなんとも言えません

あたしは好きです
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さんきゅ~ (誠大⇒苺さん)
2005-08-12 00:39:17
たまに、天使の皮をかぶった憑依霊もいるけれど、僕は、正真正銘の天使になってみせるからね。

通過駅もあるけれど、それでも、自分のたどってきた線路沿いにあるのだから、かならず記憶のなかに刻まれていると思います。
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