(つづき)
こうして、僕の旅計画は進みだしたんだ。
13日~14日に“用事”を果たして、その後で、行きたい所に観光に行く・・・と。
その時にふと思い出したのが、東京から来ていたササピー君の出向が12日で終了すること。
色々とお世話にもなったし、後半の数週間は、特に話題も盛り上がっていたし、このままバイバイするのはサビシイ。
ちょうど、旅先の途中で、彼の住む横浜を通るので、「じゃあ、12日の夜に出発して、家まで送っていこうか?」ということになったんだ。
今から思うと、すべては計算したように物事が進んできたんだよね。
彼も、7月末で出向が終わる予定だったのに、8月中旬まで延期になったんだけど、そこに僕は、「彼を通して投げかけられている“僕の課題”ってなんだろう?」と思うようになったんだ。
そんなことを思い始めたとたんに、仕事の帰りに一緒に食事や買い物に行くことも増えたし、昼休みも、一緒に食事するようになった。
そんな頃、苺さんのblogの記事に、東京のお店のことが出ていて、僕はそこに反応してしまったんだよね。
いつも、blog仲間の記事に反応する時にしては珍しく、過剰に・・・。
それは、僕も自分の記事に書いたぐらいだから、よっぽど潜在意識に引っかかったのかもしれないね。
正直言って、僕は、都会に威圧感を感じていたんだ。
ニッポン第二の都市・大阪に生まれ育ったものの、しだいに、都会感覚が薄れていくことを、ある時には自然の成り行きと思いながら、ある時には進歩の危機と思いながら、栃木という海の中を泳いでいたんだ。
(・・・ォィォィ、栃木には海はないぞ~!って)
ササピーは、某地方から上京し、今、東京という街をすごく愛しているのを感じたんだ。
彼を見ながら、「そういう生き方も“横浜アリーナ”」と思いつつも、栃木の枠の中で“横浜ベイNKホール”と思っていたんだ。
だけど、僕の運命は、確実に旅を始めていたんだね。
12日夜。
僕は、新4号線経由で車を走らせたんだ。
ササピーは、助手席でナビしてくれた。
街並みは、強い雨。
まるで、それは、大きな別れを象徴するように・・・。
さよなら
昨日までの ぼく
さよなら
今日までの ぼく
友よ
きみは
ぼくが ぼくらしくなるために
ぼくが 歩みだすために
いざなってくれた 希望の使者
ぼくは 旅をはじめるよ!
車は、茨城県に入った。
その時に、僕は気がついた。
「栃木を脱出したのは、実に一年ぶりじゃー」
去年の8月22日にアーティストの友達が作品を出品する「あるセレモニー」に参加するために、東京に行ったきり、僕は、栃木県を出たことがなかったんだ。
たかが茨城県に入っただけなのに、僕の頭は超・パニック状態になってしまったんだ。
そして、埼玉県突入!
僕は、愛車に叫んでしまった・・・
翼よ!
あれが 街の色だ
眠っていた 魂が
忘れていた 感覚が
激しい 衝撃を受ける
翼よ!
あれが 街の風だ
止まっていた 理想が
あきらめていた 夢が
奇跡の 甦りを見せる
やがて、外環~環八~R246を通って、横浜へ。
横浜も、僕らが着いたとたんに大雨になった。
その頃、ちょうど、ササピーの彼女が仕事帰りで駅に着いたというので、彼女も乗せて、ササピーのマンションの前まで送ったんだ。
彼女と再会したササピーの表情は、もう、すっかり、都会人だった。
ふたたびR246に出るまでの道を、ササピーはバイクで先導してくれたんだ。
僕の車と、ササピーのバイクの間に、一台の軽自動車が割り込んだんだ。
そして、そのまま、ササピーは側道へと左折した。
僕は、R246を直進した。
・・・まるで、映画のような展開
友よ
きみは つかの間の時を経て
きみらしい 日常へと 帰った
そして
ぼくは つかの間の時を経て
ぼくらしい 日常へと 旅立つ
8月12日 22:30。
夜を明かすために車を停めた、某温泉ランド。
お湯に浸かりながら、僕は汗と一緒に涙を流した。
それは、ササピーにめったに会えなくなるからじゃなかった。
しがみついていたにせものの僕自身を洗い流すことへの“最後のためらい”だったんだ。
ササピーが、あの“ぼっちゃん”のように見えた。
そう、夜が明けたら逢いに行く、あの“ぼっちゃん”に・・・。
“僕の課題”が見えてきた。
そして・・・
・・・(つづく)
こうして、僕の旅計画は進みだしたんだ。
13日~14日に“用事”を果たして、その後で、行きたい所に観光に行く・・・と。
その時にふと思い出したのが、東京から来ていたササピー君の出向が12日で終了すること。
色々とお世話にもなったし、後半の数週間は、特に話題も盛り上がっていたし、このままバイバイするのはサビシイ。
ちょうど、旅先の途中で、彼の住む横浜を通るので、「じゃあ、12日の夜に出発して、家まで送っていこうか?」ということになったんだ。
今から思うと、すべては計算したように物事が進んできたんだよね。
彼も、7月末で出向が終わる予定だったのに、8月中旬まで延期になったんだけど、そこに僕は、「彼を通して投げかけられている“僕の課題”ってなんだろう?」と思うようになったんだ。
そんなことを思い始めたとたんに、仕事の帰りに一緒に食事や買い物に行くことも増えたし、昼休みも、一緒に食事するようになった。
そんな頃、苺さんのblogの記事に、東京のお店のことが出ていて、僕はそこに反応してしまったんだよね。
いつも、blog仲間の記事に反応する時にしては珍しく、過剰に・・・。
それは、僕も自分の記事に書いたぐらいだから、よっぽど潜在意識に引っかかったのかもしれないね。
正直言って、僕は、都会に威圧感を感じていたんだ。
ニッポン第二の都市・大阪に生まれ育ったものの、しだいに、都会感覚が薄れていくことを、ある時には自然の成り行きと思いながら、ある時には進歩の危機と思いながら、栃木という海の中を泳いでいたんだ。
(・・・ォィォィ、栃木には海はないぞ~!って)
ササピーは、某地方から上京し、今、東京という街をすごく愛しているのを感じたんだ。
彼を見ながら、「そういう生き方も“横浜アリーナ”」と思いつつも、栃木の枠の中で“横浜ベイNKホール”と思っていたんだ。
だけど、僕の運命は、確実に旅を始めていたんだね。
12日夜。
僕は、新4号線経由で車を走らせたんだ。
ササピーは、助手席でナビしてくれた。
街並みは、強い雨。
まるで、それは、大きな別れを象徴するように・・・。
さよなら
昨日までの ぼく
さよなら
今日までの ぼく
友よ
きみは
ぼくが ぼくらしくなるために
ぼくが 歩みだすために
いざなってくれた 希望の使者
ぼくは 旅をはじめるよ!
車は、茨城県に入った。
その時に、僕は気がついた。
「栃木を脱出したのは、実に一年ぶりじゃー」
去年の8月22日にアーティストの友達が作品を出品する「あるセレモニー」に参加するために、東京に行ったきり、僕は、栃木県を出たことがなかったんだ。
たかが茨城県に入っただけなのに、僕の頭は超・パニック状態になってしまったんだ。
そして、埼玉県突入!
僕は、愛車に叫んでしまった・・・
翼よ!
あれが 街の色だ
眠っていた 魂が
忘れていた 感覚が
激しい 衝撃を受ける
翼よ!
あれが 街の風だ
止まっていた 理想が
あきらめていた 夢が
奇跡の 甦りを見せる
やがて、外環~環八~R246を通って、横浜へ。
横浜も、僕らが着いたとたんに大雨になった。
その頃、ちょうど、ササピーの彼女が仕事帰りで駅に着いたというので、彼女も乗せて、ササピーのマンションの前まで送ったんだ。
彼女と再会したササピーの表情は、もう、すっかり、都会人だった。
ふたたびR246に出るまでの道を、ササピーはバイクで先導してくれたんだ。
僕の車と、ササピーのバイクの間に、一台の軽自動車が割り込んだんだ。
そして、そのまま、ササピーは側道へと左折した。
僕は、R246を直進した。
・・・まるで、映画のような展開
友よ
きみは つかの間の時を経て
きみらしい 日常へと 帰った
そして
ぼくは つかの間の時を経て
ぼくらしい 日常へと 旅立つ
8月12日 22:30。
夜を明かすために車を停めた、某温泉ランド。
お湯に浸かりながら、僕は汗と一緒に涙を流した。
それは、ササピーにめったに会えなくなるからじゃなかった。
しがみついていたにせものの僕自身を洗い流すことへの“最後のためらい”だったんだ。
ササピーが、あの“ぼっちゃん”のように見えた。
そう、夜が明けたら逢いに行く、あの“ぼっちゃん”に・・・。
“僕の課題”が見えてきた。
そして・・・
・・・(つづく)
それに男性の涙は、とっても気になってしまう
・・・・・コメントもつづく
僕の涙の理由・・・これは、Part3には出てこないけど、これからの流れのなかで、「あっ、8月に書いていたこと(今回の旅日記のことね)って、そういう意味だったんだ」とうなづけるような展開になると思うので、その時に、涙の理由も解るかも?
とりあえず、今夜は挨拶だけで!
目的地は「横浜」だったの?
(詳しくは、今日の記事を・・・)
blogの書き方、僕も忘れてました。
まささんのところへのコメで、チョンボしました
素朴なギモンなんですが、誠大さんは現在、栃木県に拠点をおかれてるんですか?
栃木の中心地・宇都宮の隣の市を拠点に、カントリー・ライフを過ごしています...なんて書くと、いかにものん気そうだけど、ま、そこそこ“イナカ”してます。
でも家に着く時タイミングよく雨がやんで、
バイクでお送りすることができてよかったです。
年甲斐もなくセンチメンタルな記事になったけど、なかなかドラマティックな展開だったよ。
あれから10日経って、ようやく“夢”を冷静にみれるようになったじょー