生協管理職労組いずみの掲示板は民主主義違反

数々の欺瞞、管理人のなりすまし、謎の掲示板「生協管理職労組いずみ掲示板」の考察

「管理職労組」は労組として活動したのか?

2007年08月08日 21時20分05秒 | Weblog
 前回(7/31)に続いて、破廉恥掲示板に関連する「管理職労組」の実体について検討します。

【 前回の考察の概略 】

・「管理職労組」は1999年頃結成された。結成宣言では、生協労働者の権利を守る課題や生協の民主的運営を進める課題を掲げているが、実際には告発者の裁判支援が中心的な活動であったと推察される。

・掲示板で情報公開された「2002年度の活動」によれば、管理職労組副委員長の配置転換や嘱託職員の雇用契約終了に伴う解雇反対の活動程度しか活動実績が報告されていない。

・2003年度方針では、労働者の権利を守る課題、管理職労組への共感を広げる課題等を掲げ、損害賠償裁判の勝訴判決もあって、本格的な活動の展開が期待される時期を迎えたが、そのような中で告発者三名のうち二名が相次いで退職した。

・2003年度方針については、マトメも掲載されないまま放置されていたが、2006年8月頃のホームページリニューアル時に消去された。

なお、前回のブログの「2002年度(2001年6月)には損害賠償請求裁判の和解も実現し」と言う文章は、「2003年度(2003年6月)には損害賠償請求裁判の地裁判決(勝訴)もあり」の誤りでした。お詫びして訂正します。

【 開示が無いのか、活動自体が無いのか 】

 2003年度以降の活動について情報の開示が無いのは、開示を怠っているからでしょうか、それとも「管理職労組」としての活動自体が無かったと考えるべきでしょうか。

 「大阪のやっさん」の掲示板投稿によれば、2004年9月には「大阪のやっさん」の労働条件に関る問題で「管理職労組」として要求書を提出し話し合いを持った(6月6日付けの日記を参照してください)とのことですので、2002年度の「副委員長の配置転換」問題や「嘱託職員解雇」問題同様に、「身内の労働条件」に関る問題についての取り組みはしていたようですが、結成宣言や2003年度方針に掲げた「労働者の権利を守る」課題(単に「管理職労組」組合員の個別の権利ではなく、管理職をはじめとする労働者の権利全体に関る課題)については、何もしていなかったと考えられます。

 何故なら、「大阪のやっさん」に関って「要求書」を提出した2004年9月という時期は、いずみ市民生協の管理職をはじめとする職員全体にとってきわめて重要な検討課題が存在していたからです。「管理職労組」ホームページに今も「放置」されている(と言ってよいでしょう)「2006年度の活動のすすめ方」で、唯一の「具体的要求」として掲げられているのは「新人事制度反対」ですが、この「新人事制度」案が職員に配布され、職場説明会が開催されたのは2004年7月からなのです。

 新人事制度は、例えば、職務・職能給制度の導入や、現在の「次長級以上の職員」に適用されている年俸制の廃止等、すべての管理職にとって重要な制度改革であり、「管理職の労働組合」を名乗る団体が何ら見解の表明すら行っていないということは、それ自体で「管理職労組」の存在意義を問われかねない問題といってよいでしょう。

【 「管理職労組」は新人事制度案にどう対応したか 】

 現時点で確認できることは、「管理職労組」ホームページに「放置」されている「2006年度の活動のすすめ方」の中の一節だけが、新人事制度に対する「管理職労組」の公式な意見表明の全てです。以下に全文を掲載します。

「現場職員の奮闘により経営改善は前進しましたが、中期計画からの店舗展開の遅れや店舗事業の経営改善の遅れは、展望を持ちえる状況ではありません。そしてその対策が成果主義賃金による人件費抑制という、まさに労働者への責任転嫁が行われようとしています。私たち管理職労組は不利益変更になる新人事制度の導入に断固反対します。」

 この「酔っ払いの戯言」としか言いようのない「駄文」の批判については私の過去のブログ(9/25~26付け)を参照してください。ここでは、この4行ほどの文章以外に、「管理職労組」は何の発言もしていないと言うことだけを確認すれば十分です。

 また「破廉恥掲示板」への投稿(ここで個人が何を書いても、管理職労組としての立場の表明にはなりませんが)まで視野を広げても、例えばumeken氏が(というのは他の三役メンバーは掲示板に登場したことがないので)この問題で何らかの発言を行った事実はありません。

 「管理職労組」関係者と思われる人物でこの問題を主題としているのは、「プラット」氏(=「大阪のやっさん」)が、「崩壊する『成果主義』」と題して投稿(2005年7月21日)している程度でしょう。但し、この投稿の内容は、“理事会が成果主義導入を表明したことで将来が危ぶまれると数名が退職した”だの、“ある部長は給与が月々10万円下がる”だの、新人事制度の目的の一つは“退職強要”だの…およそ論拠の示せない「想像の羅列」に過ぎないように思われます。

【 要するに「管理職労組」が行ったのは 】

 このブログを立ち上げる時点で行った「管理職労組」の活動実態に関する調査によれば、現書記長としてホームページに名前を連ねる人物が、一時期、「個別に勧誘」を行っていたことが報告されています。(2004年頃の話で、ごく一時期であったようですが)この視点から見るならば、「大阪のやっさん」の事例も「管理職労組の組織活動の一環としての活動」であるのかもしれません。

 いずれにせよ、これらの個別の活動以外に、「管理職労組」としての「要求」や「意見」の主張を行なったとか、職場で集会や学習会等を行ったと言う事例も報告されていないのです。要するに、裁判支援活動以外で管理職労組が行ったと確認できる活動は

1)Ⅰ副委員長の配置転換問題で何らかの意見表明を行ったらしい。(但し、団体交渉を待つまでも無く解決)

2)嘱託のAさんの定年後延長雇用契約の終了に伴う解雇に反対する課題で団体交渉をしたり、ニュースを配布したらしい。
(このニュースについては、私も読んだ記憶があります。但し、Aさんがニュースの中で「生協なのだから本人が望む限りは何歳になろうとも雇用を継続するのが当然」と言うような主張を展開していて、あきれる思いをしたように記憶しているのですが)

3)「大阪のやっさん」の労働条件問題で要求書を提出し、話し合いを行ったらしい。

4)この他にも「団体交渉」を何回か行ったらしい。

5)退職金規程の学習会を行ったらしい(2005年度の活動カレンダーによれば)

6)レクリエーション活動を行ったらしい(同上)

7)現書記長が個別に勧誘活動を行っていた時期があるらしい。

…どう考えてみても、この程度しかありません。

 率直にいって、このことから「管理職労組」が労働組合としての活動を行っていた…という評価を下すことには相当の困難があるように思います。何よりも、彼らは自らの主張や要求を職場の仲間に伝える努力をほとんど行っていないのです。

そして、おそらくは…このような「沈黙」も原因して、「管理職労組の活動実態の無さ」が職場の仲間たちの共有認識となる中で、「管理職労組」はさらにその支持基盤を失い、umeken氏も、現書記長氏も「活動から手を引いていった(あるいは、手を引かざるをえなかった)」というのが実態ではないのでしょうか。

とりあえず、今回はこのことを指摘して、考察を次回に継続します。