豊橋にて（３）

身近に同じ名前の人がいて、偶然同じ名前の他人にあったとき人は意識してしまうのであろうか？

多分そうだと思う。
少なくとも私はそうだ。
日本人、外国人関係なく意識してしまう。

事実、私も意識したことがある。
その昔、Ｒ嬢という娘を指名していた時期があった。
静岡でつきあいで飲むために、オイデコールを上手く断りつつ
静岡の店で飲もうものなら
「ハジメマシテ～Ｒデ～ス」
「ああ、Ｒちゃん！？よろしく～」
などといったものだ。

今回の豊橋からの電話は、私が過去に指名していたＡ嬢であった。
「Ａデ～ス」
「ああ、帰ってきたの？」
「ウン、今、豊橋。イツ会エル。」
「まだ、わからない。また電話する。」
私はてっきり、フィリピンから帰ってきたものだと思い
時間を作って豊橋まで行った。

店に入り
「誰か話をしたい娘はいますか？」
「Ａです。」

といって、私の席に来たのは・・・・・
東京のフォーカスＪで会った「Ａ」であった・・・。

ああ、なんてこった。
俺としたことがこんな初歩的なミスを犯してしまうとは・・・。
しかも本命のＡ嬢の電話番号まで上書きしてしまう。
さらにチップまであげてしまう。
さらに３時間も居てしまう・・・。
３時間で１２０００円なら高くないと思ったから・・・。

私のミスとは裏腹にフィリピンの娘達の記憶力は凄いと思う。
一度会った人は絶対に忘れないという感じだ。
たとえ名前など知らなくても顔や格好などで覚えている。
何故だろう？
アナログ社会？だからだろうか。
日本人は仕事相手の携帯電話番号など一度自分の携帯に登録したら
覚えてはいないだろうに、フィリピンの娘は電話番号をきちんと覚えている。
仕事に対するプロ根性？であろうか。
わからない・・・・・・・。

ドリンクも１杯５００円と書いてはあったが
どうやら、飲み放題らしい。
そういうのも、変わったら変えておいて欲しいものだ。

さて、次に豊橋に気が向くのはいつになることやら。
東海道を東京、静岡、豊橋と飲み歩く私は規模が大きな遊びをしているんだなあ
と近々思うようになった。