日々日々日記

過去の事 現在の事織り交ぜて
淡々と綴ります。

ひとり子は寂しい

2019-07-30 20:32:06 | 自叙伝

前にもちょっと書いたけど

5歳の時に父親を亡くして

母一人子一人の暮らしになった。

一番嫌だったのは1人で留守番することやったわね。

幼稚園等にいける境遇ではないし

まだ小学校に入る前で

アパートの部屋で煮込み料理を作ってるのがバレて

そのあとすぐに引っ越しして

普通の民家の2階に住むようになった。

母の職場へは歩いていける距離だったので

よく昼休みに母を訪ねていた。

ミシンで何かを作る仕事で、短い休みの間に

お人形の服や布団を作ってくれたのは

鮮明に覚えている。

段々と寒い季節になると

休み時間が終っても

暖かい場所を求めて工場内をウロウロ

ホンワカと暖かい煙突みたいなのがあって

壁と丸い煙突みたいなものの間に

(その場所の風景まだ覚えている)

体を忍び込ませて暖を取っているのを

会社の人が見たんだろうね。

次の日母を訪ねたら

今日はええけど明日から来たらあかん!

門も閉められたように思う。

5.6歳の子がウロウロするのは危険ということやったのかな。

 

仕方ないから、家の近所の子たちと遊ぶのだけど

夕方の時報が鳴ると同時に

○ちゃん、ご飯やで~と親が呼びに来て

それぞれが家に帰ってしまう。

ひとり残された私はしばらく母の帰りを待つが

真っ暗になってから下宿先に帰っても

寒いしお腹はすくし

りんご箱を寝かせただけの机に向かい

何をするでもなしに座っていると

背中に何かの気配を感じて

パッと振り向いたら・・・

借りている部屋の貸主宅の男の子が立っていた。

わたしより2歳くらい上だったかな。

それからの記憶はないんだけど

その部屋もすぐ出て

わたしは母の姉宅に預けられた。

イトコ達と遊ぶ毎日が楽しかった。

時々母はお菓子を持ってきたりして

自分の姉にご機嫌取っていたようだが

わたしを連れて再婚し京都に住まいを移した。

京都から大阪へ、1年生になったばかりなのに

電車通学していたのは何のため!!?

理由は聞けずじまい。

コメント (6)
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