店主のだらだら草子

スローライフを目指すi-sumi.com店主の気ままな日記

犬2題

2006年11月23日 | 雑感
犬の話を2題。(画像はgooのニュースからお借りしました)
昨日から大騒ぎしていた徳島市の「ガケの犬」も無事救出されて一安心ですね。
心温まる話題として関心を集めましたが、私は犬好きとして、もう一面の真実を見過ごすわけにはいきません。

この1年間に16万匹もの犬と27万匹の猫が、人知れず殺処分されています。
1匹の子犬を助けることに全国の心優しい人たちが固唾を呑んで見守っている姿と、かたや犬や猫を捨てる何十万もの人・・・このギャップはどういうふうに消化すればいいのでしょう?
保健所に来た犬たちは4日間で殺処分されます。こういう現実があることをご存知の方も多いと思いますが、今回の救出劇も、ただの美談だけに終わらせては、少し引っかかるものがあるのです。

この子犬には数十件の引取りの申し込みがあるそうですが、もしこんなに有名になっていなければどこにも引き取られない可能性もあるわけで、そうなるとこの子犬も処分の対象になってしまっていたかもしれないのです・・・

本のご紹介 どうぶつたちのレクイエム 
内容(「BOOK」データベースより)
人間に捨てられ、動物収容施設で命を絶たれていったどうぶつたち彼らの瞳が、声なき声がこの悲しい現実を訴えています。多数の写真と総ルビの簡潔な文章で小学生にも理解できる内容です。



9月に「広島ドッグパーク」の破綻によって、多くの悲惨な状態の犬がテレビなどで紹介されました。全国からたくさんのボランティアが集まり救助活動が行われていますが、私の娘もこの活動に参加してきました。ホントに短期間でしたが、掃除や散歩、トリミングなどをお手伝いしてきたようです。

全国から、可哀想な犬たちを引き取る方々や、こうやってボランティアで協力する人たち、義援金や支援物資を送る人たちなど、たくさんの善意で犬たちも段々と元気を取り戻しつつあるようです。
アークエンジェルによる広島ドッグパークの犬たちを救う活動

今回の犬を助ける2つの話題では、命の尊さを再認識させてくれるものでした。捨て犬の問題にしても、広島ドッグパークでの虐待も、子供への虐待も、ホームレスの人への暴行死事件も、みんな弱いところへの仕打ちです。ひどい人はたくさんいます。
でもこうやって温かい手を差し伸べる人も、またたくさんおられるのですね。きっとひどい人より温かい人のほうがず~っと多いと信じて、今回のことだけではなく、何にでもできることからちょっとずつでもお手伝いしようと思った一日でした。

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2 コメント

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命の重み (hitoha)
2006-11-23 21:22:16
ご紹介のサイト、正視することができませんでした。
でも、ここに写し出されていることは、紛れもない事実なのですね…。動物のいのち、自分も他人も含めた人のいのち、「命」をたいせつにしないのには、本当に心が痛みます。
効率を追い求め、経済的な価値を基準にする大人社会も、考えなくてはいけないなぁ、と思います。でも、私もscopsさんのように思いたいです。
ひどい人もいるけれど、温かい人の方がずーっと多いって…。
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hitohaさま (scops)
2006-11-24 00:36:59
娘は、お金のために無理な繁殖をさせる悪徳ブリーダーが、捨て犬の大きな原因だと憤っていました。
それもあるでしょうけど、やっぱり安易に飼うほうの問題が大きいと思います。

売るほうも「犬のカタログ」なんてものを出しているところもありますが、カタログって・・・電気製品じゃないんだから・・・。商品としてしか見ていないんですね。こういうのを見ると悲しくなります。
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