2023年11月04日 OFリリーバレー在厩
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この中間も順調にトレーニングを進めています。現在のメニューは、坂路コースをハロン18-17秒ペースで1本、または周回コースをキャンターペースで2500m駆け抜けるという内容です。最近は、気持ちの変化の振れ幅が小さく、比較的落ち着いて調教に臨めています。現状のペースでも、体力的に余裕が出てきたので、徐々に負荷を高めていけそうですし、ストライドが大きく、瞬発力も秘めていそうな印象です。ただ、全体的な緩さは残るので、動けるからといってオーバーワークにはならないように注意し、体の成長に見合った調教を課していければと考えています。飼い食い・体調面に問題はなく、最新の目方は478kgでした。
【レポートの転載につき、G1サラブレッドクラブの許可を頂いております】
キタサンブラック産駒のサーブルクーリールの22。
ムキムキマッチョ君でしたが、478kgと見た目に体重が追いついて来ましたね。
坂路とキャンター、今後はより強い調教に移していけるでしょう。この馬、多分ですが頑丈です!
動きが硬めだからなのか、何故かあまり人気がなかったのですが個人的にはオーラのような空気感を感じる馬だったので「ひょっとしたら」という感じを見せる不思議な馬ですね。
(これまでの出資馬にはいないタイプ)
まあ、そもそも牡馬があまり強くない私なので笑、サーブルクーリールの22との過程で色々学ばせてもらいたいと思ってもいます。
キタサンブラックは種付1,000万円の今年2023年は242頭と過去最高の種付頭数でした!
社台スタリオンでは32頭の種牡馬が在厩していて、4376頭に種付が行われました。
最低100万としても43億か…ゴクリ(笑)
242/4376なので、最多頭数だったキタサンブラックは約5%を占めることになり各馬の平均値より1.5%くらい高い割合。
カナロアなんかがだいぶ下がって110頭だしあまりつけられないダイワメジャー(12頭)とハービンジャー(60頭)を除けば100頭がやはり一つの人気の目安と考えると、イクイノックス・ソールオリエンス・ガイアフォースの活躍がやはりキタサン人気に繋がったと思われます。
正直、現4歳が第一世代なので初年度から世界一の馬を出したことはものすごいことです。
ですが、賞金1億超は上記の3頭のみで重賞勝もスキルヴィング(青葉賞)とラヴェル(アルテミスS)を含め5頭のみ。
牝馬に活躍馬がまだ少なく、また社台・シルク・キャロットという非サンデーの活躍形態も特殊です。
なので、社台/サンデーでそこまでのキタサン祭にはなりませんでしたね。
種付料も凄く変動していて、2018年共用開始当初の500万から2021年には300万円まで落ちます。
まあ、父ブラックタイドでディープではないサンデー系だったことも母父バクシンオーの事もあるかもしれません。
しかし初年度産駒であるイクイノックスとガイアフォースが活躍。さらに翌年2戦目で皐月賞を勝ったソールオリエンスの出現で評価が爆上がりし1000万円で最多頭数まで駆け上がることになりました。
私は以前スタリオン見学でも書きましたが、基本的にキタサンブラック本人は何も考えていないというか周りの対応には動じないタイプと考えています。
厩舎でも置物みたいだし(笑)、我が道を行けるメンタルの強さと動じない芯の力。
秋の天皇賞なんかがその真骨頂だと思いますが、ディープ・ハーツ・キンカメ・ダイワメジャーなんかをみても長く活躍馬を出せる馬は自我が強いかスマートに賢いか。
マイペースか、周りに流されずいられるタイプが良い気がしますね。
キタサンブラックはその意味では泰然自若。
オルフェとかとは対極の馬ですね笑
ちなみに2022年の牧場見学記事を読み返してたら、この時はまだレッドファルクスがいましたが今年の種付頭数リストにもういないですね。
サリオスが入って出されたか。厳しい世界です。※サトノアラジン・ロゴタイプも移動
とまあ、関係ない種牡馬の話になってしまいましたがキタサンブラックが今をときめく種牡馬であることは間違いありません。
サーブルクーリールの22は2021の種付。
つまりは300万円の一番安い時の産駒なのでこの価格で出て来ました。
「キタサン牡馬で60万とか、何か裏があるのでは!?」と思うかもしれませんが適正な価格だと思います。
父に比べるとやや筋肉質に出ていますが、イクイノックスやソールオリエンスをみても、筋肉のバランスがとても似ているので個人的には走ると思うんだけどな。
本馬は何故か評価があまり高くなかったので私はラッキーでした。
G1とは言わないけど、大きな舞台に立てる馬だと思ってます。タイトルホルダー栗田先生の実績に残る馬だと信じたい。
まあ、ここは静かにこの馬の行く末を見守ります。
ここ数年では一番密かな期待をしている馬。さて、どうなることやら。
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