さざなみいんこ どっとこむ

サザナミインコの普及を目指しています。
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サザナミについての考察 その3

2011-04-22 13:30:33 | サザナミインコ
いつもブログを見て頂いている方々には、大変、お待たせ致しました。
遂に「サザナミについての考察 その3」(パイド・ミスティ編)を掲載することが出来ました。
しかし、写真は上手く撮れていないので不本意なのですが、これ以上の写真が撮れそうも無いので妥協しました。

ところで、先週よりSpangleBlue510さんとコラボ企画でさざなみいんこ どっとこむHPをパワーアップしております。
アクセス数も以前の2倍強になっており、皆様には大変 感謝致しております。
これからも商品数を増やして、お客様のご要求にお応えしたいと思っております。
どうぞ宜しくお願い致します。

それでは本題に入ります。
前回(その2)は、SLグレイウイングについての調査でしたので、今回はパイド(Pied)とミスティ(Misty)と言う新しい変異について調査致しました。

実際には、このパイド(Pied)とミスティ(Misty)については、SLグレイウイングの様に解明されている訳では無く、また、実際の個体数も大変少ないです。
今回は、オランダとベルギー及び米国の資料を主に調査を致しました。
また、ドイツのMs. Sigrid Märzさんのkatharinasitticheも参考にさせて頂きました。

サザナミのパイドは、遺伝的にまだ詳しく解明されておりませんが、他の鳥類を参考に常染色体優性遺伝(ドミナントパイド)と常染色体劣勢遺伝(レセシブパイド)の2種類が確認されています。
遺伝には、パイド因子が影響しています。

【常染色体優性遺伝】ACD 
パイドの優性遺伝は、メラニンが欠落部分を起こして発生します。
この遺伝は、通常では優性遺伝としていますが、パイドの場合は非常に予測不可能な多様性を表しています。
SFやDFがありますが、外見的に違いは判らないようです。
一部の資料では、伴性遺伝の可能性を示唆していますが、これは定かではありません。
パイド同士の交配でも、外見上はノーマルが生まれる場合がありますが、その仔の次の代では再びパイドが発生する場合もあります。
その場合は、常染色体劣勢遺伝(レセシブパイド)になります。
また、外見上ノーマル同士の親からもパイドが生まれることが極稀にありますが、この場合もレセシブパイドと分類されます。

パイドの模様は、ほんの僅かな部分的な斑模様から、かなり大きな部分で斑模様になっている物まで、大変、多様性に富んでいます。
その模様は殆どの場合、規則性が見られません。

ドミナントパイドの遺伝は下記の通りです。
【SFパイドグリーン♂×グリーン♀】
 50% SFパイドグリーン
 50% グリーン
【SFパイドグリーン♂×SFパイドグリーン♀】
 25% DFパイドグリーン
 50% SFパイドグリーン
 25% グリーン
【DFパイドグリーン♂×SFパイドグリーン♀】
 50% DFパイドグリーン
 50% SFパイドグリーン
【DFパイドグリーン♂×DFパイドグリーン♀】
 100% DFパイドグリーン

*一説にはパイドは♀が多いとの文献がありますが、定かではありません。

今までの調査で確認出来た種類は以下の通りです。
【グリーン系】
バイドグリーン/パイドダークグリーン/パイドオリーブ
 ノーマルのグリーン系に、黄色の斑が入ります。
 斑が少ない場合は、顔に多く見られます。斑が多いものでは羽や尾羽にも混じります。
 サザナミインコのパイド変異では、グリーン系のパイドが最も多い様です。

【ブルー系】
パイドブルー/パイドコバルト/パイドモーヴ
 ノーマルのブルー系に白色の斑が入ります。
 斑が少ない場合は、顔に多く見られます。斑が多いものでは羽や尾羽にも混じります。

【イノ系】
パイドルチノー/パイドクリームイノ
 パイドルチノーは、グリーン系の斑が入ります。
 パイドクリームイノは、ブルー系の斑が入ります。
 斑が少ない場合は、顔に多く見られます。斑が多いものでは羽や尾羽にも混じります。

*【SLグレイウイング系】のパイドについては、記載されている文献はありませんでしたが、グリーン系で黄色い斑が入っている個体は確認しています。

【常染色体劣勢遺伝】AR 
外見上は、常染色体優性遺伝(ドミナントパイド)と変わりはありません。
遺伝的に劣勢となる場合は、一代目ではspとなる為、斑の発色がありません。
二代目以降で、斑模様を発色する仔が出てきます。

レセシブパイドの遺伝は下記の通りです。
【パイドグリーン♂×グリーン♀】
 100% グリーンspパイド
【グリーンspパイド♂×グリーンspパイド♀】
 25% パイドグリーン
 50% グリーンspパイド
 25% グリーン
【グリーンspパイド♂×グリーン♀】
 50% グリーンspパイド
 50% グリーン
【パイドグリーン♂×グリーンspパイド♀】
 50% パイドグリーン
 50% グリーンspパイド
【パイドグリーン♂×パイドグリーン♀】
 100% パイドグリーン

では、ここで私どものパイドを紹介致します。

パイドグリーン♀です。
顔・頭・羽・尾羽に黄色い斑が入っていますが、羽と尾羽は少しです。


パイドブルー♂です。
顔・頭に白い斑が入っていますが、逆側に斑が多いのですが上手く写真が撮れませんでした。

*現在、この2羽はペアリング中です。
  だいぶ馴れて来たので、繁殖をしてくれると良いのですが......。


次にミスティ(Misty)ですが、こちらはベルギーやオランダの資料に出ていますが、写真等は殆どありません。
サザナミインコでは、最も新しい変異です。

ミスティ(Misty)は、ミスティ因子が影響する常染色体不完全優性遺伝(AID)で、メラニンが15~20%減少して発色しますので、全体的に明るい色になります。
ミスティには、SFとDFがあり、それぞれグリーンとブルーの2色です。
SFとDFは外見的にも区別が出来ます。

SFグリーンでは、ノーマルグリーンに比べてより明るくなりますので、黄緑色が強くなります。それに対して、DFではオリーブを明るくしたカーキグリーンとなります。
どちらも、黒色の部分も薄く淡い黒色なります。
ブルーでも、ノーマルブルーに比べてより明るい色となる様ですが、詳細な資料が無く定かではありません。

私どものミスティと思われる固体の写真です。

DF ミスティグリーン♂と思われます。
写真では、あまり良く判りませんが、通常のダークグリーンよりかなり明るいカーキグリーンで、羽の黒いマークが薄墨の様にぼやけています。


手前がSF ミスティブルー♂と思われる固体です。(奥は、SL SF グレイウイング コバルト♀です。)
通常のブルーに比べると全体的に少し明るい色で、特に風切羽の色が異なります。
また、羽の黒いマークが薄墨の様にぼやけています。

ミスティについては、まだ、不明な部分だらけですので、今後も調査して参ります。
パイドは、上記のペアが上手く繁殖出来たら遺伝を含めて、ご報告致します。

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2011年 第ニ弾 雛の成長

2011-04-14 12:39:54 | サザナミインコ
「サザナミについての考察 その3」(パイド・ミスティ編)につきましては、記事は完成しましたが、写真が上手く取れずに苦戦をしています。
そこで、再び 雛の成長を先に掲載させて頂きます。

グリーン♂×ダークグリーン♀の雛 グリーン♂はこんなに大きくなりました。
もう、一人餌で上手に飛ぶことも出来ます。
大変馴れていて、呼ぶと頭や肩に飛んで来ます。
ホバーリングも出来て、かなり飛ぶのが上手いので羽は切っていません。

まだ、里親様が決まっておりません。
この雛は、さざなみいんこどっとこむHPにて販売中です。
宜しくお願い致します。

さて、SLグレイウイングの雛ですが、親はSL SF グレイウイング コバルト♂×SL SF グレイウイング ブルー♀です。
(♀は、購入先ではコバルトとなっておりましたが、どう見てもブルーなので修正致しました。)

第一仔はSL SF グレイウイング コバルト♂で父親そっくりのカラーです。
よく太っていてまん丸に見えます。現在、68gです。



第ニ仔は小さい時にモーヴかと思ったら、頭・顔・胸がコバルトになりましたので、SL DF グレイウイング コバルト♂かSL SF グレイウイング コバルト♀です。今でも、体はモーヴみたいにグレイ色です。


第三仔のちびちゃんも、こんなに大きくなりました。
こちらは、SL DF グレイウイング ブルー♂かSL SF グレイウイング ブルー♀です。
母親に似て、綺麗なブルーになります様に!

今回のこの仔たちは、たまたまですが全て違うカラーが出現致しました。
現在、雛はこちらに掲載の仔たちだけですが、多数の親鳥が抱卵中ですので、これから色々な仔たちが生まれてくると思います。

期待のクリームイノ レースウィングや前回、ミスティグリーン?を産んだ親もがんばっています。
ブルーパイド♂×グリーンパイド♀は、現在、ペアリングに挑戦中です。
まだ、仲良くは無いのですが、お互いに攻撃はしていないので、時間が経てば上手く行くと思います。

上手く写真を撮って早く、「サザナミについての考察 その3」(パイド・ミスティ編)を掲載したいと思います。
もう暫く、お待ちください。

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2011年 第ニ弾 巣箱デビュー

2011-04-04 11:09:45 | サザナミインコ
「サザナミについての考察 その3」(パイド・ミスティ編)につきましては、もう少し時間を要しますので 先に「2011年 第ニ弾 巣箱デビュー」を掲載させて頂きました。

昨日、SLグレイウイングの雛も巣箱から取り出しました。


グリーン♂×ダークグリーン♀の雛はダークグリーンでは無く、グリーンでした。
この仔は、一足早く先月の29日に巣箱デビュー致しました。
上の写真では、親に見えてしまいますが、一番右の仔と4日しか変わりません。


尾羽の判断では、たぶん♂だと思います。
この仔は、一人っ子で両親からたくさん餌を貰っていた様で、成長が大変早いです。
SLグレイウイングの一番大きな雛と誕生日は4日違いですが、成長はだいぶ違います。
今はもう一人餌の練習をしています。
因みにこの仔は3月7日生まれです。
人には馴れていて、カキカキが大好きですが、人の手からの餌は少ししか食べないので、早いのですが一人餌も与えました。体格は、かなり小さめな仔です。
*この雛は、さざなみいんこどっとこむHPにてご予約承り中です。


SL SF グレイウイング コバルト♂×SL SF グレイウイング コバルト♀の雛です。
SL SF グレイウイング コバルト♂かSL DF グレイウイング コバルト♂またはSL SF グレイウイング コバルト♀では無いかと思いますが、もう少ししないと判断できません。

こちらは、羽の色からSL DF グレイウイング モーヴ♂またはSL SF グレイウイング モーヴ♀では無いかと思います。
上記の2羽を比べると、上の仔の綿毛はグレイで下の仔は真っ白です。
そういう意味では、上の仔はSL SF グレイウイング コバルト♂の可能性が高いかも知れません。

3羽目の仔は、まだ、目が開いたばかりなので色は全く判りません。
まだ、嘴もあまり曲がっていないので、インコらしくありません。
でも、元気いっぱいで良く餌を食べてくれます。

これからも、この仔達の成長を掲載していきます。
また、「サザナミについての考察 その3」(パイド・ミスティ編)も近日中に掲載いたしますので、お楽しみに

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