短期集中連載『Mr.New York』も今回で終了。あんまり集中してしまったために「おまえは農家だろ!野菜の記事の3倍以上の量の音楽記事を書いててどーする!」とほうぼうでいわれてしまいましたよ、トホホ。でも!3日後にはいよいよバターンアニキもついに日本上陸ということで、本当にライブが待ち遠しいですね!! 僕はいけませんケド・・・くどい。
最終回は2005年の奇跡の復活以降のCDをリストアップしました。
Joe Bataan ; Call My Name (VAMPISOUL CD 065)
- Call My Name
- Chick-a-Boom
- I'm The Fool (Parts1 & 2)
- Cycles Of You
- Secret Girl, My Superfraud
- Ernestine
- Chevere Que Chevere
- Keep The Change
2005
やはり、この突然の新録の登場時の衝撃と興奮はまだまだ記憶にあたらしいですなぁ~。勝手にもう復活するようなことはないと思っていましたし。しかも全曲新曲ときた。この意気込みは何か素晴らしい傑作を予感させるに十分だった。
1曲目"Call My Name"のクールな感触のイントロに続いて聞えたジョーの声はだいぶ艶が落ちたかもしれないけど、あの独特な“バターン節”は健在だった。全て生音のバックにも精気があって、全体にナツメロに寄り掛かったりしない。だがバンドの感じはラテン・ソウルというよりラテン・ロックorファンクな色が強い。
3"I'm The Fool (Parts1 & 2)ではお得意のパート1ではスロウ~パート2で徐々にスピード・アップという展開。4"Cycles Of You"はエレキ・ギターの感じが6枚目の『Mr.New York & The East Side kids』にでも入っていそうな曲調。このエレキ・ギターとオルガンが全体的な色を作っているし、中心となっている。ファンク、ロック色が強く感じるのもこのあたりが要因だろう。モチロンこれがカッコいいのだけど。
願わくば、こういった路線の新録アルバムをまた出してほしいところです。というのもこの後紹介するアルバムのように再録音ばかりではやはりスリルが感じられないですからねぇ・・・。
Joe Bataan featuring The Raza All-Stars ; The Message (BARRIO GOLD RECORDS BG-5030)
- Chicana Lady (new)
- Good Ole Day (new)
- What's Good Is Castie (rare)
- The Prayer (live!) with The Massage
- Ordinary Guy (live!)
- My Cloud (live!)
- Poot Boy (rare)
- Super Girl (rare)
- Ordinary Guy Part 2 (old)
- I Do Love You (rare)
- I Wish You Love Part1 (live!)
- My Cloud Part 2 (rare)
- Peace,Fredship,Solidarity (old)
- Sad Girl (live!)
2006
その復活からほどなくして立て続けに発表されたこのCD。でも内容をみると完全な新録ではなく、いろいろなところからの曲(既発表)に未発表のライブ音源を混ぜた編集盤といったものでした。
というワケで実は長らく入手していなかったのですが、今回の記事を書くにあたって一念発起!よし買うぞ!と決めてあちこち探し回った挙句、超破格値であっさり入手してしまいました。多分今までCDというものに払った値段としては最も安い価格でした。しっかし・・・関係ないけど、こんな安い値段でCDが流通しているのは問題だよなぁ。
このCDはITPレコードのCDに国内帯+解説付きの体裁なのだが、このITP Recordsというのは他にもいろいろチカーノ・ソウルのCDを出しているところ。ちなみにチカーノ・ソウルというのは別にチカーノ(メキシコ系アメリカ人)たちが歌っているソウル・ミュージックっていう意味でもなくて、どちらかといえばチカーノ好みのソウルといった使い方ですね。イギリス人好みのソウルをノーザン・ソウルといういい方をするのと似ていますよね。
冒頭の2曲は新録で、バックにはウォー War のロニー・ジョーダン Lonnie Jordan(2曲目Good Ole Day で名前が呼ばれている)やリトル・ジョーのファミリアにもいたことのあるサル・ロドリゲス Sal Rodriguiz がドラム、今回の来日にも同行するという近年のライブ・バンドのメンバーでもあるイヴォンヌ・ニトラーニョ Yvonne Nitollano (B.Vo)とピーター・キンテーロ Peter Quintero(Timbales)も参加している。"Chicana Lady"は『Subway Joe』でやった"Special Girl"の改作。つまりこの新録は西海岸のチカーノ向けに行われたもの、なのだろう。
何とも穏やかなバージョンだ。気に入ってます。
Joe Bataan with Los Fulanos ; King Of Latin Soul (VAMPI SOUL VAMPI CD111)
- Subway Joe
- Meztiso
- The Bottle
- Johnny's No Good
- Special Girl
- Rap-O-Clap-O 2008
- Latin Soul Square Dance
- I Wish You Love
- Gipsy Woman
- Puerto Rico Me Llama
- The Prayer
- It's A Good Feeling (Riot)
2008
このCDも今回この記事を書くために入手したようなものでして、あんまり熱心なジョー・バターン・ファンではないのがバレそうですが、いやいやそうではなくて。だってこのジャケットですよ?!おまけに曲はすべて再演。共演バンドもLos Fulanosとあるけど一体何者?てな感じですからね。優先順位はどうでも後ろになります。
結局このCDもちょっと探したら結構安い値段で出ていたのを入手しました。別に安値で買ったのを自慢しているのではありませんよ。
この共演しているロス・フラノスというのはスペインのバルセロナのバンドとのこと。バルセロナ、というと数年前に一時バルセロナの音楽シーンが注目されていたけど、この時も確かジョー・バターンはキーワードとして登場していた記憶がありますね。
ジョー・バターンはこれまでにも多くの曲の再演や再録音をやっているとはいえ全曲再録音/新曲なしというのも少々残念。
ま、これはこういったものと過剰な期待せずに聴けばこれはこれで楽しい。ジョー・バターンの新録ベスト盤と考えればいいワケだ。
ここまでが現在出ている最新版となります。
まだまだこの続きがかけるくらいの活躍を続けて、再来日が実現することを(ってまだ来日公演も終わっていないけど)願っています。こんど来る時は冬の農閑期に来てほしいよ。
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