今だから話そう~障害者のきょうだいとして生きて~

自閉症で重度知的障害者の妹として経験した事、感じた事、そして今だから話せる亡き両親への思いを書いてゆきます。

「年金記録問題」と「議員年金」

2007-07-11 00:44:38 | 徒然日記

年金問題は解決されぬままに国会は終わってしまいました。
せっかくおさめた年金も年金記録がきちんとなされていないために、未納扱いにされている人が続出するという現実に憤りを感じます。
私は兄の住民票を移動するときに社会保険事務所で自分の年金記録も確認していましたので、年金記録が残っていることは確認できました。

でも、不思議に思うことがひとつあります。
社会保険事務所では年金記録を印刷した書類をみせてくれるのですが、決まってこういう言葉が返ってきます。

「この書類はお渡しできないのですが・・・。」

私はこの対応には納得できません。
たしかマスコミで年金記録問題が取り上げられる2ヶ月ほど前にも社会保険事務所で同じことを言われました。
どうして自分の年金記録を書いた紙を渡してもらえないのでしょうか?

私の場合は国民年金なので、できるかぎり一年分一括納付するようにしています。
私のように納付する人の場合、職員さんは明るく対応してくれるますし、あまり待たされることもありませんでした。
でも、年金受給の申請に来ている人たちは長い間待たされて、職員は上からものを言っている光景を何度か目にしています。

それで私は、職員さんに「ここの職員さんが国民年金ですか?」と尋ねたことがあります。
するとこんな答えが返ってきました。
「いいえ、私たちは共済に加入しているんですよ。官と民の間みたいなものです。」

(なんで国民年金じゃないの?)

だから他人事として受け止めているのかもしれませんね。

厚生労働大臣をはじめ、厚生労働省の職員や社会保険事務所の職員はボーナスを返上するということですが、はたしてどれだけの人が返上するのでしょうか?
きっと「自分たちは悪くない」「前任の責任をどうして自分たちがとるのか理解できない」といった不満を持たれているのではないでしょうか?
前任も含め、国民の大切な年金を軽視された方々には責任をとっていただきたいものです。もちろんボーナス返上だけで問題は解決するとは思いませんが・・・。

国会も同様ですね。
「議員年金」についてもおかしいと思いませんか?
「議員年金」の話はいつのまにか年金記録の記載漏れ問題に摩り替えられてしまったような気もします。


自分たちのことばかり考えている人が他人の年金や財産を管理する資格はないと思うのですが・・・。

私はまだ年金受給される年齢ではないので、実際にどれだけいただけるのかわかりません。
でもこれからは日本も超高齢社会に突入します。
それなのにこのような部分でつまづいているなんて、将来が不安です。
このような年金問題に対応する場合には、知識も必要でしょうし、訴える勇気も必要でしょう。
はたして国民のどれだけの人がこの問題ときちんと向き合ってゆけるのでしょうか?正直、不安になります。