絆の法則

澤谷 鑛

私は正しい!(後編)

2009-10-25 | Weblog
栗A太
 
これは酷い・・・あまりにもひど過ぎる・・・
よし、この私が世直しをしてやる。醜い浮世の鬼を、退治してくれよう~
桃太郎侍のごとく。
 
決意を固めて、やればやるほど・・・うまくいきません。まるで「うまくいかないこと」を目的にしているかのように。
 
なぜだ・・・さすがの魔境人も、半年も経つと「何かがおかしい」と気づきはじめます。
 
ある日、久しぶりに「観念ノート」を開けてみると・・・
そこには、浄化したはずの「私は正しい」という文字が、燦然と輝いているではありませんか~
ぐああー、これかあー!!
「私は、正しい」という観念が「敵」という幻想を創りだしていたのか・・・なるほど、道理でやればやるほど、逆風が強くなるはずだ。それにしても、半年も自我のトラップにはまっていたとは・・・
グハッハッハ! といういつもの馬鹿笑いは、さすがに出てきませんでした。
 
自分で掘った穴にはまって、もがいていたわけですから、この時は、相当に堪えました。
 
しかし・・・何度も浄化してすっきりしたはずの観念が、なぜ、いまだに生き生きと残っているのか・・・もしかしたら・・・浄化ワークで「消えない観念」があるのだろうか・・・
 
そして“あること”に気付きました。
それは・・・「ルール」がなければ、「正しさ」もない。「ルール」を守ることが、自我の「正しさ」なのだ。ということです。
 
その時に、ふと頭をよぎったのが「アダムとイヴ」の話でした。悪魔の化身である蛇に、そそのかされて食べた「禁断の木の実」・・・それが「善悪の実」だったのです。この実を食べた彼らは、裸でいることを恥じるようになり、ついに「楽園」から追放されてしまいます。
 
これか!
 
「本当の自分」とは、「善悪の観念」を持つ以前の自分のことなんだ。
心のルールブックを手放していけば、必ず「私は正しい」という自我は落ちる。そして、きっとそこに“敵”が存在しない「楽園」があるはずだ。
 
早速、“善悪の観念”リストを作成することに没頭しました。
 
勝ちは善い、負けは悪い
速いは善い、遅いは悪い
働くのは善い、休むのは悪い
 
ま~ 出るわ、出るわ・・・温泉が湧き出てくるように、次々に「マイルール」が浮かび上がってきました。
すっかり浄化した気になっていたのですが、どうやら洗い出しが甘かったようです。
徹底してリストアップしたおかげで、思い込みの「関係性」がより深く理解できました。
 
勝ちは善い、という「善悪の観念」が勝たなければいけないという「強迫観念」を創り、そして、勝ちたいという「願望」が叶わないと、私は負け組だという「自己否定」に変わっていく・・・というストーリーなんですね。
 
そうやって、どんどんと自分を暗闇へと追い込んでいたわけです。
 
このストーリーをリスト化したのが、インターネット講座「テイクオフコース」の“教材”です。
リストに掲載されている観念をひとつずつ手放していくと、自分の中にある「マイルール」が浮かび上がってきます。それらをノートにメモして、しっかり想念を込めて浄化する。そうすることによって、「善悪のルール」から解放され、どんどん心が軽く自由になっていきます。
 
観念リストが完成し、すべての浄化が終わった翌日・・・「私は、正しい」という自我は、姿を消していました。
なんでも、さらっと思考を使わずに、自然に行動することができるようになっていたのです
 
正しいか、間違っているか・・・「心のジャッジマン」がいないので、なにをやるにしても、強迫観念がないので、ストレスを感じません。
間違っている“敵”も消え、そこには、「別の信念を持つ人」がいました。
 
か、軽い・・・
 
まるで、自分が「武器を捨てた兵士」になったような気がしました。長い戦いが、ようやく終わったんだと感じたのです。
 
「正しい私」VS「間違っている私」
争い事は、すべて「自分の中」で起こっていたんですね。その心の争いが、そのまま「外の世界」に投影され“敵”という幻想を創造していたわけです。
 
「正しい私」がいなくなると、
認められたい
評価されたい
批判されたくない
否定されたくない
という「外の世界」をうじうじと気にする自分もいなくなっていました。
 
「他人の考え」にどうしても反論したくなるのは、「私は正しい」という自我がいるからなんですね。
 
「正しさ」という武器を捨てると・・・そこは、まさに「心の楽園」でした。
「これでいいのだ!」しかないから、何事もスムーズに進んでいきます。まったく摩擦の起こらないタイヤをはいているようです。
 
長き魔境生活から持って帰ってきたのは、
「武器を持っているから、攻撃される」
というまったくシンプルな法則でした。
 
心の中をそのまま投影した映像が「現実」です。ですから「外の世界」を変えたいのであれば、まず「自分の心を変える」ことが必要なんですね。
 
すべては、自分から・・・
 
観念浄化ワーク「ハートロケット」は、いつの間にか「外の世界」から植えつけられた観念を簡単に手放すことができるツールです。
ひとりでも多くの方がこのツールを使って、ストレスがない「心の楽園生活」を満喫していただければと思っています。
 
いつもありがとうございます。
それでは、良い旅を~
感謝!<(_ _)>

 
 
 

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2 コメント

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ありがとうございます (ぶん)
2009-10-25 22:49:55
昨日の前編を読んでから、後編のアップを待ちわびておりました。なんと素晴らしい記事に出会えたのでしょう。書いていただいて、ありがとうございます。

一日考えましたが、私は正しい、をどのように浄化するのかわかりませんでした。しかもその一日の間に、なんと、ちょうどタイミングよく、聖書の創世記を読んだにもかかわらず、です。情けなくなって……これもマイルール「気付きを早く得るのは良い、なかなか気づかないのは悪い」のなせる技であることに、愕然とします。

ところで、インターネット講座「テイクオフコース」とは、どこかで受けることができるのでしょうか?
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自分の心から (三谷和英)
2009-10-26 07:26:47
「私は、正しい」

週末、東京での基礎講座や研修会で、皆さんがお話された体験談にも、「私は正しいのに・・・」という事例が多かったですね。

>心の中をそのまま投影した映像が「現実」です。ですから「外の世界」を変えたいのであれば、まず「自分の心を変える」ことが必要なんですね。

でも、現実にはそれがなかなか難しい。
相手の立場に立って、相手を見ることができるようになりたいなと思います。
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